うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年。読んでくださり、会ってくださり、ありがとうございました

ここ数年、ヨガのことを書きたいのになんでこうなった・・・と思いながら、うまく焦点が合わせられないような(気持ち的に老眼のような?)感覚がありました。 ヨガが日常に染み込み過ぎてしまって、気を通さなければナマってくるのは自然なこと・・・となっ…

頭も心も資本

よく「体が資本」というフレーズとともに、近頃は高齢者向けにフレイル(フレイルサルコペニア)という言葉が使われたりして、これからヨガもますますそっち方面へ向けて訴求されたりすると思うのですが、現在進行形のわたしのリアルな感覚で思うことは、 頭…

気晴らし・気休めのほうがしっくりくるんでいっ☆

今月の前半に神戸へ行った際に、「”自分で自分の機嫌をとる” っていうのがよくわからない」と話している人がいて、わたしもそれ思ったことあるな・・・と興味深く耳を傾けました。 他の人が「その、自分で自分の機嫌をとるっていうのは、具体的にどういうこ…

「さみしい」のこと

数年前に、友人と話すときに「さみしい」という表現を自然に使いはじめた時期があって、「それは、"さみしい" なの?」と言われました。 これに関して、どうも日本語の選び方がズレているんだろうなと前から思っていたのだけど、先日読んだ以下の本に、そう…

受けた質問の話「ヴィパッサナーって行ったことあります?」

何度か尋ねられたことがある、この質問。意味は「ヴィパッサナー瞑想のプログラムに参加したことはありますか?」回答は「ありません」です。 周囲に参加経験のあるかたが数名いて、その話をしたことがないだけで、他にもいらっしゃるんだろうと思っています…

ずかずか行って相手にギョッとされたことを振り返っていた友人の話

久しぶりに友人と会って食事をしたときに、こんな話を聞きました。 積もる話が溜まっていたようで、いろんな話を聞きました。 その日は失敗談を聞いたのですが、話の途中で「そこでね、前に聞いた “おリボン” の話を思い出したのよ! あれ、自分がやってた」…

ヨーガ・スートラへの親しみかたの、ひとつの窓口としてのアンミカさん

よく使う駅にあるドラッグストアの横に「ほけんの窓口」ののぼりがあって、二カーッと笑ったアンミカさんのお顔を週に2回くらい見ます。 そのアンミカさんがですね、先日ご紹介した「ヨガの小路きみまろ師匠」の2020年発行・日本語版の本の帯にコメントをさ…

ヨガの小路きみまろ師匠のこと

そういう人がいるのです。 ── いいえ、いません。 ── いや、いる。 (どっち!) 先日、この人物・名前・存在を知っている友人に、「わたしはあの人物を、ヨガの小路きみまろと呼ぶことにしたの」と言ったら爆笑されました。なのでたぶん、やっぱり心の中で…

若尾文子〝宿命の女〟なればこそ 立花珠樹 著

2015年に発売された若尾文子さんのインタビュー本です。 これが80代の人の受け答えかと思うくらい、やっぱりこの人めちゃくちゃ頭いいんだな……というのがわかる。 年齢を重ねながら賢さも進化し続け、ずっと現実を見てる。見ないことにすることも自分で決め…

聞く技術 聞いてもらう技術  東畑開人 著

今年は例年になくいろんな人と、少人数で、あるいは二人で、思っていることを人と話した一年でした。 マスクをしない生活になって、そうそうあなたはこんなお顔・表情でしたねと。 2020年の3月くらいから、今年多くの人がマスクを外すようになるまで、仮想メ…

社畜乙〜、と言われた気がしたときのこと

なるべくネットスラングをタイトルに使わないようにしています。 だけど今日は特別。最初に説明します。 「社畜乙~」 というのは、 「会社の中で、組織の中で家畜のように働く、自由に生きられないあなた。おつかれさま~」(揶揄) の略で、10年以上前のネ…

和田誠 映画の仕事(東京・京橋/国立映画アーカイブ展示室)

近ごろ東京の大きな美術館は平日でもものすごい人で、ゆっくり観ることができません。 そんなこんなで、このような小規模だけれども絶対楽しい場所へ出かけるようにしています。 心身がリフレッシュされたときに気分が軽やかになるものを観るのが、わたしは…

今年、「わたしも読みました」と言われてハイタッチしたくなった本3冊

このブログで本について書いたエントリーの数が来年早々に1800になりそうです。 日常的に本を読んで感想を公開していると、たまに練習の前後に「○○○○○、読みましたよ」と聞いただけでもう心が通じ合ったと感じる、そういう「いま読んだらホットだった」を共…

かまってちゃんという思考行動習慣

2023年は年始に友人と観光がてら、神社でおみくじを引きました。 そうしたら大吉で、そこに「人事 目上に良友を得」とありました。 今年を振り返ると、おみくじに書かれていた項目の中でこれが一番よく当たった気がします。 わたしがヨガをはじめた頃にお世…

谷崎潤一郎記念館(兵庫県芦屋市)

パンデミックをきっかけに日本の映画をたくさん観るようになりました。 小説が原作の映画もたくさん観て、谷崎潤一郎原作の『鍵』『卍』『刺青』の、あの怪しい世界が大好きです。 そして今年やり残したことのなかに『細雪』を読むというのがありまして。ず…

生かされているというフレーズについて(3)

少し前に2回「生かされているというフレーズについて」というタイトルで書きました。 今年はこういうことを、なんか考える年だったんですよね・・・。よくメディアで耳にする「生きづらい」「生きやすい」というフレーズの意味や使い方がわからなくて。 で…

中年になってから観る『スター・ウォーズ』は完全に別視点

先日、関西でトルストイの『光あるうち光の中を歩め』をヨガの視点で読む読書会を開催してきました。 この物語は儒教とはまた違った家父長制というか、父と息子の物語でもあります。 今回は事前にキリルス長老という人物と青年パンフィリウスの関係性につい…

主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来/チョン・アウン著 生田美保(翻訳)

近頃、誰かが本を読んで考えたことをまとめた本が面白く感じるようになってきました。 少し前に読んだこの本が爆笑モノで。 で、今日紹介するこの本は 主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来 …

まるで機械仕掛けのように体重が戻った(減った)

今年はわたしにとって、身体の変化を大きく感じる一年でした。 11月検診の少し前から体重が減りはじめ、2ヶ月くらいで急にコロナ以前の体重に戻りました。 おととい神戸で半年ぶりにお会いした人から体型が戻りましたねと言われて、「ほんとうに謎で、狐につ…

ブログを書くことは、毎日クイックルワイパーをかける感じ

先日、銀座のヨガにおいでくださったかたが「毎日あんなにブログを書いているなんて、すごい」とおっしゃったので、「気合を入れて書いているわけではないので、すごくないです」と話しました。 2段階でお話しました。 1)人に見せなくても、書くことは感…

理由がわかれば心身が整う! ヨガを楽しむ教科書 綿本彰 著

ちょっとお祝いをしたい日に、自分へのプレゼントに買いました。 昨年本屋でパラっと立ち読みしてずっと買おうと思っていて、ちょうど部屋の片付けを終えた日に通りかかった書店で見つけました。 そしてゆったり読んでみると、なんとすばらしい構成・編集・…

レブロンのリップスクラブをリピートしています(レブロン キス シュガー スクラブ)

今年から定常的に愛用品になった物を振り返ってみました。 もう今年は迷わず、これをあげます。 レブロンのリップスクラブです。 下が、すでに使い切ったスウィートミント風味で、上が今使っているシュガーミント風味。 もうひとつ、ゆず風味もあるのだけど…

自分の小さな「箱」から脱出する方法 アービンジャー・インスティチュート著/金森重樹(監修)冨永星(訳)

20代の頃のあの人との関係、30代で客観視できなかった傲慢な自分、40代でも論理の使いかた以前のところに課題がある自分。誰かとの関係や、あのとき、あの場所。 自分の反省材料を思い出しながら読んで、今日は人生で一番若い日なのだから、今日読んで良かっ…

決断を練習のあとにするようにしている

これはちょっとした、日々の思考のテクニックのようなもの。 ポジティブ思考であるべきと思う決断を、わたしはヨガの練習のあとにするようにしています。 脳が賢くなっているタイミングを狙います。 賢いというのは、いま考えてもしょうがない類推がいかに無…

ストレスというのは、ライフイベントの重さとリアルタイムで比例しないもの

前に、精神科・心療内科で閉経期の脳のはたらきについて聞いたり話した経験を書きました。(参考) そのときに自分の口から出た言葉をきっかけに、発見したことがありました。 医師のかたは便宜上「ストレス」という言葉を使っていて、わたしの意図とのギャ…

加速しすぎた Instagram とヨガとの相性の話

少し前に、Instagram で多数のフォロワーを抱え、企業案件を受けたりInstagramの活用術を教えているかたのお話を伺う機会があった。 わたしは長くIT関連の仕事をしてはいるけれど、SNSマーケティングには関わっていないから、現在のアルゴリズムとそれへの対…

108は特別な数字

今年は東京・日本橋で12月に108回太陽礼拝を開催します(末尾に告知のリンクを添付します)。 関西では、その前の週に、もう一つの視点でわたしが重視している方法での「集中・瞑想」をテーマにしたヨガクラスを開催します。 今日は、108という数字について…

「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました 保坂祐希 著

平日の合間にある祝日に(きのうです)、気軽に読める物語に触れたくて、タイトルにつられて読んでみたら、あれよあれよと一日で読んでしまいました。 現代のさまざまなトピックが織り込まれていて、シングルマザーの子育て、女性活躍社会の号令、キラキラ女…

スッタニパータ(光文社古典新訳文庫) 今枝由郎 翻訳

『スッタニパータ』をはじめて読みました。対話調のものがあったり、物語になったものがあったり、現代語訳が読みやすいです。 バラモン教が主であった時代に、そこに意見するブッダの思想がどのように正直かつ異端であったか、そして没後に仏典が編纂される…

パルバティ・バウル 歌舞いボディワーク/書籍「大いなる魂のうた」

先週末に、インド・ベンガル出身の吟遊行者パルバティ・バウルさんから歌やステップ、ボディワークを学ぶワークショップに参加してきました。 寺院のなかで、畳の上でステップを踏みました。 この映画を観て参加されたかたが多いようでした。 久しぶりに会っ…