うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の体重の構成にものすごく繊細になると、ケガをしにくくなる

ごくたまにですが「ヨガでケガをしたことがない」というと「えー」という反応をする人がいて、わりとがっつり系のヨガをしていた人からは「あんなにヨガをしているのに?」といわれたりして、「ヨガをしているからケガをしないと思っているのだけど…」とルー…

この世にたやすい仕事はない 津村記久子 著

「お、おもしろい…」ひとことでいうと、こんな感想になる。 「おもしろい」ではなく「お、おもしろい…」です。最初の「お」と「…」が、読みすすめるときの安心感の元。バランスの取れた職業観って、どんな塩梅のことをいうのだろう? そういうことについて、…

うさぎとマツコの往復書簡 中村うさぎ×マツコ・デラックス

「何年も前の本なのだけど、いま読むと興味深い」と友人が話していたので読んでみました。なるほど読み始めると、いきなり小池百合子さんについての話がおもしろい。 往復書簡形式なのだけど、毎回140キロ出せる人同士のキャッチボールのように、返信の結び…

ウェブマーケティングという茶番 後藤晴伸 著

こういうのはつい気になって読んでしまいます。 読んでみると想定読者はたぶん月に20万〜60万円くらいの広告費をウェブに対して支払っている事業者や担当者かな…。専門用語をかみくだいた内容ではありません。わたしはここまで実態がひどいとは知らなくても…

子どもの怒りの示しかたを見て、親は子どもの「引用元」と感じた人の話(「すべて真夜中の恋人たち」読書会より)

以前書いたアルコールに依存しかけていたかも…の話、毛穴が開くときの話に続いて、読書会からの話題を再び。 この小説について、もし大きなテーマをキーワードで拾うなら、わたしの場合は「信頼」と「引用」です。恋愛小説といわれているのに、わたしにはあ…

世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜(国立科学博物館)

壁画とはいうけど会場は科学博物館。ラスコー壁画は飼い犬を探しに入った子供たちが発見したそうですよ。 人気の展示のようで人がいっぱいでした。 わたしがまず驚いたのは 当時の鹿のデカさ。 これ恐竜か巨大ダチョウじゃないの?! 鹿ってこたぁ、ないでしょ…

ゾフィー単独ライブ「おとなだろ」(コントと映像)

まえに浅草で見ておもしろいなと思っていたコントのおふたり「ゾフィー」の単独ライブへ行ってきました。 ゆったりとした椅子で、お笑いライブじゃないみたい…。と思っていたら映画館にもなっている場所(渋谷ユーロスペース)でした。 ゾフィーのコントはち…

君は永遠にそいつらより若い 津村記久子 著

わたしは運動をたくさんやってきて、リズム感もそこそこあって運動能力が低くないことを自負してはいるのだけど、メンタル的には大縄跳びが苦手。もしそんな場面に出くわしたら「お金を払うので帰っていいですか」とか、たぶん言う。中年なのに。こういう種…

ゴンドラ(1986年の映画)

友人が「観にいけるならぜひ」と言うので行ってきました。30年前の映画のリバイバル上映。 もう頭蓋骨の中身ぜんぶの通路が痛い…というくらい、いろいろな記憶が自分の中からわきあがり、つらいけどやさしい夢を2時間見続けたような疲労感。 「なつかしいだ…

ワークアウトをする人=まぶしい、充実した人。という前提だと、なんだかいじけてしまう

先日、Instagram や twitter を使った拡散のための、ヴィジュアル至上主義的SNS時代のワークアウト・イベントに参加してきた。種目はいろいろあったのだけど、そんなに引け目を感じずに参加できるだろうということで、ヨガに参加してみた。 で、なんだか引け…

ダメをみがく "女子"の呪いを解く方法 津村記久子×深澤真紀(対談)

本屋でパラパラ読みはじめたら止まらなくなって、その日と翌日でイッキ読みしてしまいました。 ちょっとくだらないのもいい。一貫して津村記久子さんという作家のスタンスが鋭いのにマイルドなのが印象的。 深澤真紀さんは過去に目にしてきた先輩やクライア…

春日大社 千年の至宝(東京国立博物館)

想像以上に展示物の中の世界がいろいろ楽しげでした。 まずは鹿。あなたたちほんとにこぞって鹿が好きなのねぇ…という鹿の寵愛っぷりがよいです。 そして寵愛はよいのですが、鹿ってそんなに大きくないよね…、なのにこんな服着て乗っちゃって… という絵は今…

アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス著 / 小尾芙佐 (翻訳)

リアルタイムでベストセラーだった頃からずっと気になりつつ、文庫を入手してからも出だしの文章になじめず挫折を繰り返していた本。 年末の掃除をきっかけに読み始め、ゆっくりじっくり読み終えました。なるほどこういうわけですね。そして、かなり後をひき…

愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか 中島岳志×島薗進 著(対談)

ここ数年、自分なりに「これは、こういうことだろうか」と気になっていたいくつかのことについて、背景の似たトピックがたくさん登場する本でした。読みながら、人々の心の総量で動かされる事態というのは昔からあるのだと、そういう納得感につながるものが…

「ムトゥ 踊るマハラジャ」をいま観るといろいろ沁みる(映画)

この映画は1995年作で日本では1998年から上映。もう20年前なんですね。そらわしもオバハンになるわ! この映画が流行ったころはインドのことをまったく知らなかったわたしですが、今は少しインドのことを知り、先日観たらいろいろ沁みました。この映画は伏線…

人生が変わる会話術 丘村奈央子 著

これは昨年に読んだ本。「話したいことは確実にあるのに、うまくまとめられない」という状況の人が目の前にいるときに、どうやって待ったらいいものかしら… なんて考えることがあって読みました。 この本の終盤に「ああ、そうだ。この感じだ」と思うことが書…

生き抜くための整体 カラダとココロのゆるめ方 (14歳の世渡り術) 片山洋次郎 著

14歳の頃に読みたかった! でも当時は整体に興味がなかった。アホなことばかりしていた。 ほかの本でもそうですが、この整体師さんは狭量になったり硬くなるときの心身のはたらきの説明が抜群にうまいなぁと感じます。 呼吸が浅くなるとどうなるか、という流…

かもめんたるとモリエール

生で観にいったのは三回目の「かもめんたる」。単独ライブがあまりにすばらしかったのと、そのテーマがここに書きたくなるようなものだったので今日は紹介です。 広島・大阪・名古屋はまだチケットが取れるみたい。これはなんというか、近くなのであれば必ず…

「きまじめさ」と「調子に乗りやすさ」は見分けがつきにくい

先日、わたしが動きを覚えている人がブランクを経て練習に来られるようになって、あるひとつの挙動について「あの動きが、出なくなりましたね。初心に返った感じになると、なくなるのかな…」という話をしたら、「ああ。わたし、調子に乗りやすいんで」とおっ…

時代の動かし方 日本を読みなおす28の論点(清水ミチコ、会田誠、辛酸なめ子ほか著者28名)

「幻冬舎plus」というウェブサイトの連載をまとめたもの。なんとなく通勤で読みやすそうなので買ってみたのですが、人選がバラバラすぎておもしろいです。購入時の目当てはタイトルのカッコに入れた清水ミチコ、会田誠、辛酸なめ子といった著者でしたが、読…

整体かれんだー 旬な身体になる 片山洋次郎 著

この本は絆創膏やメンソレータムと同じように、いつもなんとなくすぐ手に取れる場所においてある本です。 久しぶりに同じ著者の本を読んだのでここで紹介しようと思ったのですが、そのまえにこの本を紹介していなかったことを思い出しました。 季節に沿って…