うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年に一年間グッドタイム日誌をつけて気づいたこと、耳学問のこと

今年は一年間グッドタイム日誌をつけた初めての年になりました。 2020年の緊急事態宣言の間にたまたま見つけたパンチのあるBan.doの日記帳をきっかけにその効用に気づいてはいたのですが、2022年と2023年はその混沌からの動きの時期。だったのかな・・・。日…

ビルマの竪琴 竹山道雄 著/映画・市川崑監督(1956年)

よく行くインド料理屋さんでフード・ジャーニーという食べ物の提案があり、毎月楽しみに出かけています。 そこでミャンパー・ラオスで食べられているというオーラム(ハーブと肉、野菜のスープ煮込み)と一緒に、『ビルマの竪琴』が紹介されていました。 お…

シェアリングってのがそもそも不自然と感じたときのこと(遠藤周作『沈黙』読書会での会話から)

今年は関西で『沈黙』という小説の読書会を開催してきました。 わたしが主催する読書会は、昨年までは「宿題」という形式でいくつかのアンケートをお願いしていたのですが、今年から宿題に回答いただく形式をやめました。 やめた理由は当日まで明かさずに行…

映画『くちづけ』(1956年)で、モバイルツールありきの世界で失った祈りを見た

今年観てよかった映画の話です。 映画の感想は Threads に書いているのですが、インパクトが大きく長文で感想を綴りたくなりました。 憂いをぶっ飛ばす勢いのある映画で、「倍速で映画を観る」という行為がそもそも無理なスピード感。 こういう映画でこんな…

好きな食べ物がみつからない 古賀及子 著

いやー、笑った。 こんな自我の追求のしかたがあったか。 「好きな食べ物」だけでなく「食べ物についての問いへの答え方そのもの」も同時に追求しながら、段階を追って周囲を検分していく様子に笑う。 他人に公言する「好きな食べ物」って、確かにコミュニケ…

サンカルパ 人の誇りと生と死と 青山圭秀 著

このシリーズが5作ある中の4作目の本を読みました。 古書店で『サンカルパ 』というタイトルの本が目に飛び込んできました。 わたしはこのシリーズの1と2と5を読んだことがあり、これは4。真ん中の3だけ読んでいません。 このシリーズは話の軸が婚活…

毒を刻んで溶かして流しながら暮らす女性たちが繰り返し見る夢は

忘年会シーズン真っ只中です。3つ終わってあと2つ。 仕事仲間に趣味の仲間に、わたしは今となってはお酒を飲まないので、忘年会はあれこれ話を聴きながら「みんなまじでようやっとる・・・」という気持ちがあふれる時間です。 先日も、ときに猛毒を抱えな…

諸国空想料理店 高山なおみ 著

インド旅行で知り合った友人が、手紙を添えて送ってくれました。特にアジアの旅の様子がいいのだと書いてありました。 たしかによかった。インドとフィリピンの旅の話が印象に残りました。 日本にいるとたまに陥る、あの不明瞭な感情からわたしを救い出して…

聖職者に憧れる人はグルになりたい人か(遠藤周作著『沈黙』読書会での会話から)

先日、ヨガでお会いした関西の方々と、二度映画化もされている遠藤周作著『沈黙』の読書会を開催しました。 ポルトガル人司祭と日本の隠れキリシタンについて話しました。 噛み合わないふたり この物語は島原の乱が鎮圧されて間もない時代のキリスト教・カト…

危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング 雨宮純 著

少し前に読んだ『あなたを陰謀論者にする言葉』という本と同じ著者の本を読みました。Qアノンのように「相手が脳内で自分に都合の良い物語を創作しやすいように、ふわっと暗示する」という手法の説明がとてもわかりやすくて。 上記の本でもヨガの歴史が掘り…

今年誰かとつながるのに役立った、読んでよかった、ここに感想を書いてよかった本

本の話です。 わたしはここ数年であまり目に負担をかけたくないと思うようになり、「良い本を選ぼう」という気持ちが少しずつ強くなっています。 40代50代という年齢は、作家も社会の負担を背負う板挟みの期間であるがゆえに、題材は濃く重く冴えています。 …

紅葉の高野山・町歩き。「刈萱堂」の中にある話を初めてしっかり読んだ

今年の高野山旅行記をしばらく綴ってまいりました。この記録が最後です。 今回もお気に入りの場所を歩いて、お菓子を食べてお茶を飲んで過ごしました。 3個食べた「かさ國」のクルミ餅 毎回「かさ國」というお店でお茶をしています。 このお店のイートイン…

高野山・金剛三昧院(世界遺産登録の宿坊)

ここしばらく高野山の一泊旅行記を綴っております。 今回は国宝や文化財が多く、この宿坊自体が世界遺産に登録されている「金剛三昧院」に宿泊しました。 朝の勤行に参加すると、本堂に祀られている愛染明王像を拝観できます。 夏はシャクナゲが大きく咲いて…

高野山の宿坊に泊まる・金剛三昧院

高野山へ行ってきました。 東京に戻ってから会った人との挨拶時にあれこれ質問をされました。 そもそも「お寺に泊まる」という旅行自体が珍しく感じられるようなので、今日はその視点で旅行記を書きます。 そうか、そうですよね。 そもそも、お寺に泊まるっ…

今年の冬の高野山・根本大塔と西塔

一年半ぶりに高野山へ行ってきました。 奥の院と根本大塔は、毎回必ず行く場所です。 今回は西塔のほうでゆっくり過ごしてみようと思って歩きました。 紅葉と根本大塔 毎回この蛇腹道から入ります。 この位置から見上げるのが好きです。 ガイドさんが解説を…

今年の冬の高野山・奥の院2024

ちょいと高野山へ行ってきました。一年半ぶりです。 ちょいと行くには遠い場所で、そんな面倒なことまでして山へ辿り着いても、毎回行く場所が同じです。 奥の院を毎回歩きます。 ここから入るルートが好きです。 奥の院は、ひとことで言うと巨大墓地。 いち…

なんでも「更年期」って言う感じがイヤだという話

先日、友人が自分のメンタルの動揺について話しながら、「こういうのも “更年期” って話にされちゃうのがなんかイヤだ」と言っていました。 彼女は自分の感情をノートに書きつけることのできる粒度の高い内面観察眼を持っているので、「それまでももちろん気…

林芙美子著『放浪記』『浮雲』と高峰秀子さんの『わたしの渡世日記』

少し前に高峰秀子さんの『わたしの渡世日記』の感想を書きました。 わたしは高峰さんを知ったきっかけが映画『放浪記』で、作家・林芙美子の役がうまくて驚きました(本人のことは見たことがないのだけど)。 原作がものすごく長くたくさんのエピソードがあ…

シゴデキさんと、最終面接のプロの話(遠藤周作『沈黙』読書会での会話から)

一年ぶりに関西で読書会を開催してきました。 今回の課題図書は二度映画化もされている、『沈黙』。 この日はひとつ、新らしい現代用語を覚えました。 シゴデキ 仕事ができる人のことを「シゴデキ」と略すらしいですね。 ある会話の中で教えてもらいました。…

好きで聴いていたひとり語りの Podcast 番組が終了してしまった

2023年4月から、かつて小説家で現在は子育て中の専業主婦である女性のPodcast 番組を聴いていました。月に2本か1本のペースでアップされていました。 それが先日急に終了してしまい、さみしい気持ちになっています。 わたしはPodcastで初めてその人を知っ…

コクヨのキャンパスダイアリー B6 マンスリーを買いました

来年の手帳を買いました。 これは昨年買いたかったのだけど、気がついたらもう店頭に残っていなかったものです。 2025年からはこれにするのだと前から決めていました。 ▼こちらです コクヨ 手帳 2025 キャンパスダイアリー マンスリー ブロック スタンダード…

わたしの渡世日記 上下巻 高峰秀子 著

先に2つ『にんげんのおへそ』『コットンが好き』というエッセイを読んで、名著と評判の良い『わたしの渡世日記』を読んでみたくなりました。 高峰さんの半生記です。 50代になってから振り返って書かれているので、少女時代までのエピソードには「あのとき…

高峰秀子と十二人の男たち(対談集)

『高峰秀子と十二人の女たち』が良かったので、この本も読みました。 比べたら「女たち」のガールズ・トークのほうがおもしろいけど、「男たち」では対談相手のトップバッターが、なんと谷崎潤一郎。しょっぱなからキター!!! という豪華さです。 高峰さんが四女…

おもしろシンクロニシティ in 兵庫

神戸から帰ってきました。ヨガクラスをやってきました。 スマホとSNSの時代になっても、小学校の壁新聞みたいなブログに書かれたヨガの与太話を見つけてしまう人たち。そこから行動を起こす人たち。 みなさんおもしろい人ばかりで驚きます。身体は好奇心の乗…

スクエアボトルを愛用している

みなさんはヨガの練習のときに、どんな水筒を使っていますか。 わたしの水筒はスクエアボトル。これを見つけてからは、もう丸い水筒では不安です。 倒したときに転がらないのはもちろんのこと、わたしの場合は別の目的があります。 使っているのは sistema …

あなたを陰謀論者にする言葉 雨宮純 著

わたしは自分がスピリチュアルの行き過ぎた情報へ近づいていく瞬間に法則があると思っています。 ある問いのフレーズに捕まる時がそれです。 問いのフレーズはシンプルです。 で、結局どうすればよかったのだろう この問いに漠然と頭が支配されたときに、頭…