2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
先日、はじめて銀座のヨガクラスにおいでいただいたかたの言葉をきっかけにわたしの思いを話したら意外とタテノリだったので、ここであらためて文章化します。そのかたはわたしが定常どおりにお尋ねする「どこかケガをしている場所とか、すごく疲れていると…
昨年の夏ごろから、本を読んだあとの心の整理のしかたを変えています。なるべくどっぷり自分の中に潜ってから感想を書くようにしています。読んだだけで「感謝」や「反省」でクロージングする文章を書いて出すって、とてつもなくずるい…と猛烈に恥ずかしくな…
こういう本が出版される国、出版できる国が自由の国なのかな。読みながらずっとそんな思いが並行して歩いていました。取材する権利、される権利、感じる権利、内省する権利、発表する権利。当事者同士が納得していても「弱者の気持ちがわからないのか。誠意…
先日、ヨガ仲間が舞うというので能を見てきました。どきどきしました。なんとも発見の多い時間でした。ここ数ヶ月で行った場所や読んだ本とリンクすることがたくさんありました。なにも知らないわたしは事前に「お面かぶってるんですよね? どの人かわかるか…
宇野千代さんが98歳のときに残された健康ノウハウの格言が詰まった本。友人宅の本棚にあるのを読み出したら止まらなくなり、お言葉に甘えていただいてきました。中村天風さんの話も出てきます。ボディのほうは半分くらい天風節じゃないかと思う勢いです。宇…
9月にはてなブログへの引っ越しをしてから、2006年にはてなダイアリーを書き始めて一、二年くらいたったころのような気分を取り戻して書いています。プロフィール・ページの文章を書きながら、ここ10年ほどで「小難しい書きかた(実物はふまじめなくせに)」…
埼玉県深谷市へ行ってきました。駅にある観光案内所でマップをもらって歩くとめちゃくちゃ楽しい深谷。いくつかのエリアに分けてその様子をお届けします。 これをもらって歩きました。 「深谷」という交差点を中心に広がっていることがこの地図でざっくり理…
深谷市は中山道から一本駅寄りの道(たぶん旧中山道)がおそろしく味わい深いことになっております。タイムトリップ感200%! かつて「深谷宿」として栄えた旧田中籐左衛門商店の敷地の中に映画館(深谷シネマ)や古本屋が集まり、このうえなく楽しいゾーン…
深谷へ行ってきました。東京から近そうで遠い場所。埼玉県とはいえ東京から1時間で行ける茨城県のつくばよりも遠く感じる場所。那須高原へ行ったときにも思ったけれど、飛行機が手近な乗り物になってから国内移動の距離感覚がおかしくなっています。深谷は長…
まえに岩波文庫の「デミアン」を読み、こんな小説があるのかと衝撃を受け新潮文庫でも読んでみました。初回よりは落ち着いて読めたのだけど、この本は太宰治の人間失格と同じように、わたしの場合は10代で読まなくてよかったかもしれない。全体に流れる「と…
先日、初めてレッスン受ける先生のアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガのマントラを聞いていたら「サハスラー」を「サハストラー」と発音されていました。この音の感じ、前にもどこかで聞いたことがあるのだよな…と思って確認してみました。 ここは意味として…
今日書くことは少し前に書いたタダーサナの話の続きです。なにかTODOが発生したときに「これであってるのかしら。理解漏れはないかしら」と小さな警戒を発動し続けることがわたしの日常にあって、立っているときにハッとすることがある、そんなことについて…
このシリーズが好きです。はじめて「三教指帰」を読んでそのおもしろさに感動して以来、こつこつ読んでいる「ビギナーズ日本の思想」の空海。今回読んだ本は「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」が一冊にまとめて収められています。2015年にこのシリーズ…
ヘルマン・ヘッセが長生きしたことを意外と感じてしまうほど、"メンタル繊細系" にカテゴライズされる作家には長生きしないイメージが付きまとう。ヘルマン・ヘッセはみごとにそのイメージを覆している。すばらしい。おまけにいつまでも少年のようなその姿の…
旅先で見かけた女性の知性に驚いてちょっと特別な経験をした気持ちになって、宿に帰って地元の人にその話をしたら「あそこへ行くときはみんなそのくらいの知識を入れていくものだ」とあっさり言われる。しょぼーん。こういう、自分の浮足立った能天気さが露…
このあいだ、まったく別の仕事をしているけれどたまに夕食を共にするOLさんと「働き方改革だライフ・ワーク・バランスだと言っても、DNAのように埋め込まれている "あの謎のチップ" を自分で突き止めない限りはどうにもなりそうもない」という話をしました。…
加齢とともに前のめりになるのは、膝や腰が弱ってくるから? うん、きっとそれもそう。でもそれだけじゃない。これは一緒にヨガの練習をする人の観察でも思うことですが、なにより自分自身の心の観察からそう思います。 変化し続ける道徳観やルールの平均温…
伊豆で仏像ばかり観ていました。伊豆へは何度も行っているけれど、テーマを決めないと毎回風呂に入って満足して終わってしまう油断ならぬ土地なのです。今回ほとけ様を訪ねていった河津は河津桜で有名な場所ですが、平安時代には仏教文化が栄えていたそうで…
伊豆の上原美術館へ行ったときのこと。その手前に神社があったので入ってみたら、こじんまりとしてよい雰囲気! 日枝神社 駐車場のすぐ前に神社がありました。 苔がきれい。お肌がしっとりした気がしました。 奥に目をやると 研修のために昔使われていたよう…
かねてよりずっと行ってみたかった伊豆下田の上原美術館へ行ってきました。9月から平安時代の仏様の展示がはじまっており、終了までに観に行きたくて。(12月9日まで開催中)この美術館は鷲のマークの大正製薬株式会社名誉会長のコレクションを置く美術館で…
この物語を強引にまとめるなら「ウェルギリウス師匠と行く ドキドキ☆はじめての地獄旅(48時間・木曜出発)」というツアーにいつのまにか参加していたダンテがそこで見たものとは!!!(ジャジャン☆) 地獄に堕ちても意外と反省していない人々の姿であった。 ─…
先日、わたしの主観で10歳くらい年下だと思っていた人から「うちこさん、もしかしてわたしと同じ年かも…ブログを読んでいて、そう思ったのですが」と言われ、実際おなじでびっくり。勝手に自分のほうがうんと年上だと思っているのって、40代あるあるかも(笑…
はじめて参加したヨガクラスで思いのほか壮大でスピリチュアルな宇宙や星の話などをされて戸惑ったことはありませんか。わたしはあります。隣で一緒に参加している人も複雑な気持ちになっているだろうな…と思ってあとで聞いてみたら、いかにもビジネスマンら…
「老害」という言葉がこわいです。近ごろは30代の人が自分自身の考えを述べるときに使っています。30代で「老害といわれそうだけど…」とエクスキューズを入れて意見を述べる。すごい時代ね…。わたしがこの言葉をこわいとはじめて痛烈に感じたのは、2011年の…
錦帯橋は「きんたいきょう」と読みます。山口県の中でもとても有名な観光地です。この橋を真ん中にして、上流に錦城橋(きんじょうばし)があり、岩国上へ続いています。下流には臥竜橋(がりょうばし)があり、ここは小説「おはん」で二人がばったり再会す…
岩国へ行きたかった理由は「おはん」を読んだからでした。その景色を見たくなったのでした。わたしの行った日はものすごい台風で、戸口を開けると受付にあるプリントがうわっとぜんぶ飛び散ってしまうほど。入って入館料を払っているときからもう軽いパニッ…
岩国市では自転車を乗り回していました。ビジネスホテルにママチャリがあって、貸してくれたのです。香川でもビジネスホテルにママチャリがありましたが、いいですよねこのサービス。朝早くに目が覚めちゃうおばちゃんは、ちょこっとお出かけしてみたりした…
岩国市には岩国とつく名の駅が四つあります。まるで埼玉の浦和のよう。ビジネスホテルなどが多い、いわゆる交通の玄関口は「岩国駅」。「西岩国駅」は有名な錦帯橋に近い駅で、昔の都はこっちであったよという方角にあります。この駅が観ているだけでタイム…