うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

島守 中勘助 著

最初に背景も状況も説明されている。いわば出オチであるのに、先へ進むごとにその世界へ連れていかれて、あれこの人ってどういう状況の人なんだったっけと冒頭に戻る。主人公は湖のなかの小島の番人のようなことをしている人で、ひとりで島にいる。食べ物な…

布フィルターのメンバー補充。柿渋リネンの珈琲フィルター(タロケイ・みちば屋)

家にいる時間が増えてからコーヒーを淹れる機会が増え、そうこうしているうちに布フィルターのひとつに穴があき始めました。わたしがもともと愛用していたのは中川政七商店で買った茶巾生地のコーヒーフィルターで、このお店は銀座の練習場所の近くにあり(G…

斜陽 太宰治 著

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」があまりにもおもしろくて、この映画の女たちの関係をつなぐ作品「斜陽」を読みました。先に映画を観てから読んだので、あのセリフはこの本からとっていたのか、ということがわかって、ちょっと元ネタ探しのようなおも…

一定のリズムの音楽で心の色調を整える。最近ヘビロテの3曲

音楽や映画のことは書き始めるとどんどんヨガブログでなくなっていくのであまり書かないようにしているのですが、いまは視覚よりも聴覚から心を整える効果が絶大。 多くの人が不安になるとき、文字情報は大げさな表現で人々のアテンションを集めるべく加速し…

パリの砂漠、東京の蜃気楼 金原ひとみ 著

はじめはハイピッチでどんどん読みたくなったけれど、文章に慣れてきたら落ち着いたペースで読めるようになりました。 落ち着いたペースで読めるようになったのは、情報が負担にならないように書かれているから。わたしは一度ギアが入ったらこのリズムを逃す…

どこまでも主張を消そうとするキャラクターがキャラクターであるというジレンマからの学び

たいへんです。またジレンマに陥りました。もう沼。すんごい沼。ぜんぜん出てこれない。先日友人が、ぼーどびるでゅおの話おもしろかった! というメッセージをくれて、あらそんなに? と嬉しくなってまたザ・ボードビルデュオのページを見に行ったら、「こ…

成田山新勝寺 平和大塔と釈迦堂へ(千葉県・成田市)

むかしばなしの続きです。行ってみたら想像以上に広かった成田山新勝寺は、奥にたくさん見どころがあります。なかでも平和大塔はまるで高野山の根本大塔のよう。なのに周辺はまったく違う雰囲気。幻想世界へ迷い込んだようでした。 額堂・開山堂・光明堂・弘…

成田山新勝寺はおもしろい見どころがいっぱい(千葉県・成田市)

むかしばなしの続きです。なぜここへ行ったかといったらそれはお不動様のいらっしゃるお寺だから。だったのですが、途中から彫刻ばかり追いかけていました。 総門と仁王門と広目天&多聞天 到着するとふたつの門をくぐることになります。 入り口のこういう文…

成田駅から成田山新勝寺まで表参道を歩く(千葉県・成田市)

むかぁ~しむかし、まだこの世がいくぶん呑気であった頃のことじゃった。おばあさんとおばあさんで、成田山へ心の洗濯に行ってまいりました。ほんの数か月前のことなのに、昔々のことのように感じます。 JR成田駅と京成成田駅はほんの数十メートルくらい離れ…

転変と展変、瞑想と冥想。文字を選択するときに考えること

数年前に夏目漱石の小説にハマった頃の理由のひとつに「瞑想と冥想の書き分けをしている」というのがありました。気づいたときにはかなりゾクッとしました。こういうゾクッが生きていることの愉しみだと思っています。 先日、確認したいことがあって久しぶり…

スワンダイブの瞬間にも目撃していました。たぶん…(五十肩捜索中)

もう完全に五十肩であることに自信がなくなってきました。なんなら四十肩でもないのでしょう。昨年の自分にずいぶん大きく出たもんだねと言ってやりたい。でも、わたし見たんです。あのときは、そうだったんです。 スワンダイブの瞬間にも目撃していました …

アナウンスと注意書きが多いなかで、事実だけを受け取るフィルタリング機能のこと

「日本はアナウンスが多い。電車でもアナウンスばかりしている。うるさい」数年前に知人Nさんの弟さんがクロアチア出張から戻った直後に、このように言っていたそう。うなずきながら、わたしは視覚的にも案内と但し書きばかりで非常に疲れるという話をしま…

箱男 安部公房 著

満月の日に制御できなくなったエネルギーで書いたような、ホルモンバランスの乱れた、というか溢れた臭気がたっぷり。ラム酒を入れすぎた洋菓子みたいなこういう精神のワイルドさのようなものって、当時の人にウケたんだろうなと思いながら読みました。覗き…

如是我聞 太宰治 著

先日観た映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の終盤に「如是我聞」を書いている場面があり、気になって読みました。これを読んでしまうと、惚れてしまいます。これは非常にまずい。内容はおおむね志賀直哉への悪口なのだけど、その悪口の根拠として語られ…

ペスト カミュ著/宮崎嶺雄(翻訳)

恐れるべき対象そのものを感じる力がどうにも沸いてこない。変化し続ける状況に疲弊するだけでめいっぱいだよというわたしのような人は、健康のためにこの本を読むとよいでしょう。わたしは実際、この本をちまちま読み進めていた3週間がとても貴重な認識のト…

(再読)あなたは、なぜ、つながれないのか 高石宏輔 著

昨年の秋に「プロカウンセラーの共感の技術」という本を読みながらこの本のことを思い出し、この二冊を連続して読んだらどんなことを感じるだろうと思い、再読しました。はじめて読んだのは2015年で、この本が出た年でした。 その後数年を経て再読したくなっ…

クンダリニー ゴーピ・クリシュナ著 / 中島巌(翻訳)

この本は、練習の予備知識のないまま毎日瞑想をしてクンダリニーが覚醒してしまった人の振り返り自伝です。このように書かれています。 しばしば私は、この驚くべき光る力の働きを唖然として眺めていた。クンダリニーが私の中ですっかり覚醒したことにもはや…

名もなきポジションを守る存在

今日書くことは賛辞。でもタイトルを「名もなき」としてしまったから、「ちゃんと名前があるんですけど!」と怒り出す人がいるかもしれないな。こんな無粋なエクスキューズを冒頭に書かなければならないなんて、めんどくさい世の中ねぇまったく。 ざぼーどび…

(再読)インドの光 聖ラーマクリシュナの生涯 田中嫺玉 著

7年前にこの本を読んだ時の感想を読み返したら、サブちゃん×ジョージの関係を想起したとありました。あれから時は流れ、再読してみて想起したのはジャニー喜多川さん×タッキーさんであり、恵果さま×空海さまの関係でもありました。なんでそんな感想になるの…

しがみつくにしても、ただ運ばれるにしても、自我の放棄が必要なのね

インド思想を学んでいると、よくここまで要点を絞り込んだなという問いがたくさんあります。そのなかでも格別なインパクトですっかり覚えてしまったものに、猿の道・猫の道というのがあります。信じるということはどういうことか。その方法について論争があ…

人間失格 太宰治と3人の女たち(映画)

求められると、つい。 「断れない」という感情はどこでどう種火に油が注がれて煽られて取り返しがつかなくなるのか。太宰治はこのメカニズムをとことん掘り下げるから毒だ。やっぱり毒だ。 この映画は友人が興奮気味に感想を語っていて、その話に乗っかりた…

オンラインが多すぎて

これまで仕事のコミュニケーションはリアルで話すかメール、 Chatwork あるいは Slack というスレッド型のツールを使用する日々だったのに、ここ1か月でじゃぶじゃぶ全方位的にリアルタイム・オンライン化されて、あっちはこれ、こっちはこれ…と、対応するだ…

スマホを使って読経練習・使っているアプリ

このたびいろいろあってスマートフォン端末を換えました。身辺のネット回線を強化するにあたり換えなくてはならず、ドスンとデカいやつがやってきました。もはやこうなると携帯という感じがしないくらいです。 急いでいたので希望もなく深く考えずに選んだ端…

ゆとりらYOGAの本棚にあった本あれこれ

いつかやろうと思っていながら、そのままにしていたことに手をつけられるようになってきました。 昨年参加させていただいた兵庫県西宮のヨガスペース「ゆとりらYOGA」にあった本棚の写真を引っぱり出して、ニヤニヤしながら自分の本棚と照合してみました。 …

ラメッシ・バルセカールとシヴァ・サンヒター

わたしは本を読みながら、ここで述べられていることは別の本のあのことと似ているな…と思うことがあって、手元に本がある場合は確認をします。以下の本を読んでいるときに、これはシヴァ・サンヒターの2章49節・51節にあることと同じことを言っているようだ…

「人間の絆」のフィリップの思考を追いながらモームの魅力を確認する

3年前になんとなく変なタイトルが気になって読んだ「夫が多すぎて」がおもしろくて、ここ数年で何冊かサマセット・モームの本を読んできました。モームの本は読後にじーんと、ずっと覚えていたいような気持ちが起こります。女性の気まぐれな身勝手さと男性の…

ママチャリ身体論

わたしはよく身体を自転車にたとえます。普段車に乗る人は、車の方がわかりやすいのかな。ヨガの練習をした後は「油をさしたような滑らかさ」が出る。車種はママチャリでぜんぜんオッケー。シティサイクルというあれです。電動じゃない、普通のもの。マウン…

猿田彦神社・佐瑠女神社、月讀宮、倭姫宮(三重県・伊勢市)

伊勢神宮への旅は突然決めて日帰りの弾丸で行ったのですが、ここ猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)は「みちひらきの大神」とのこと。道を開くで「みちひらき」。 わたしは仕事を変えるタイミングでの参拝だったので、いつになく真面目に由緒の書いてある紙を…

伊勢神宮の内宮と五十鈴川と、伊勢うどん(三重県・伊勢市)

はじめての伊勢神宮。外宮と内宮の距離は約5キロだそう。外宮のあとに向かいました。駐車場の前にいきなり赤福のお店があって、わーっ! と写真を撮っていたら 「本店はもっと奥にあるのよー」と友人の声。でもわたしはすでに、この駐車場前のお店を見ただけ…

伊勢神宮の外宮から月夜見宮へ(三重県・伊勢市)

今年の冬に、はじめて伊勢神宮へ行ってきました。 2月に愛知から友人が東京へ来た際に立ち寄ってくれて、次はわたしがそっちへ行くわと弾丸で行ってきました。夜行バスで早朝に名古屋に到着し、友人と車で伊勢へ。9時前に着いたんじゃなかったかな…。シーン…