うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ヨガで性格が悪くなるというのは、第三者から見たらそうだろうと思いあたることがある

ヨガを続けている人と話しをすると、ときどき「ヨガをしていると薄気味悪がられる」という話が出ます。「薄気味悪がられる」の部分はそれぞれが自分なりに言語化されていて、なるべく目立たないように振舞っていながらちゃっかり観察するからじゃないかとか…

オピニオンもキャンペーンもアジテーションもない場

あるきっかけがあって、ここ数年自分が避けてきたことを振り返ってみました。 オピニオンもキャンペーンもアジテーションもない練習の場をわたしが大切に考えている背景について、自分の漠然とした思いを掘り下げてみました。あるきっかけというのは、数年前…

理論武装や過去の失敗の合理化ができてしまう人のつらさと、できない人のつらさ(「シッダールタ」読書会を経て)

先日関西で開催したヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」の読書会で、他人から見たら失敗かもしれないことも、当人が身をもって経験して消化して合理化するところまでやらないと気が済まないことがあるという局面について掘り下げる時間がありました。この小説…

痛みもコリも一瞬でとれる筋ツイスト 福冨章 著

この本の表紙はまさにヨガのダウンワード・ドッグのときに意識したい筋肉の流れ。そんな理由で目にとまり、そうそうこれこれ、と思いながら読みました。腕も脚も一本の棒ではなく二本の筒とヒレでできあがっているので、そこを理解して意識するだけでストレ…

余計な情報を渡さない場面に出くわしたときのこと

もうすべてが自分の中ですっきりした、わたしの日常の中で起きたこと。今年の夏のできごとです。仕事帰りによく通るエリアで何軒か、月に1回か2回行く中華料理屋があります。以前は同じ圏内にもう1軒あったのですが、そこは今年の春に建物の取り壊しでなくな…

(再読)夏物語 川上未映子 著

再読しました。この本は読むといろんなことを誰かと話したくなります。でもだいたいは話せないことばかり。話す相手も慎重に選ばなければいけません。そんなときは自分の思いを整理して書いてみる。今日の内容はこの本を読んでいないとちょっとわからない話…

銀行口座の断捨離をした

先月、銀行口座の断捨離をしました。20年以上社会人をやっていると、かつての家賃引き落としや立替経費振り込みなど、いっとき「そのために作った口座」が残っていたりするもの。それを覚えていないのが恐ろしくて。キャッシュカードを無くしていることにす…

君に友だちはいらない 瀧本哲史 著

冒頭が映画「七人の侍」の話から始まるからこの表紙なのか! と思いながら読み進める序盤は、いますぐ観たくなる映画レビューのようなおもしろさ。そこから入っていく核心は、むやみにツルんでもいいことないぞという話。若者には「ぼっち」という言葉がある…

「リラ」の女達 林芙美子 著

社会の中で女性が自尊心を保ちながら生きていくエネルギーの土台を揺るがす、リアルな諦念。どすんとくる。 「何にしても、人生つて、くたびれるところなのね」 それでくたびれたなら、逃げてもいいんじゃないか。そう思わせる物語。 この話の舞台は現代でい…

若さについて考えた

先日、同世代の友人が学生時代(20歳ごろ)のことを振り返っている文章を読んだ。さまざまなことを振り返りながら、「要するに暇だったのだ」と書いてあった。彼女とは30代後半で知り合ったので20歳の時には面識がない。なのにそこに書いてある逡巡はまるで…

やっつけたい気持ちを抑える練習

ヨガの練習中に起こる気持ちのひとつに、こんなものがあります。 「ここでえいっとやったら、なんとかなるんじゃないか」 こんな思考のトラップが起こりやすいバランスポーズの最中に わたしはこう言います。 「やっつけたい気持ちを抑えて」 これは言うと逆…

だから日本はズレている 古市憲寿 著

かつての仕事仲間であったヤング(20代の人)が読書SNSに感想を載せているのを見て、どんなことが書いてあるのか気になり読みました。ヤングが ”本当に酷い” と書いていた「心のノート」という道徳教育強化の副読本(小中学校向け)の存在に驚きました。ネッ…

羅生門 芥川龍之介 著

「蜘蛛の糸」を読んで、自分の記憶の薄さに驚いたので羅生門を読んでみました。 こちらは驚くほど10代の頃と記憶が変わらない。ほぼ同じ脳内映像が展開されていたんじゃないかな。羅生門のほうが、その空間のサイズや階段の段数などが具体的に書かれていて、…

デーヴァーダーシーとヨーギニー

たまにヨガクラスで「ヨガの練習はもともと男性のものだったので」という話をしますが、今日の話は「男性のもの」であったというとらえかたの根拠の一面です。以下を紹介した2013年当時はブログにコメント欄があったので、びっくりしたという書き込みがいく…

哲学の先生と人生の話をしよう 國分功一郎 著

「自分に嘘をつくというのが生きることにおいて一番良くない」「人はひとりで考えていると碌なことになりません」というフレーズが印象に残る本。著者が「観念でしかないものを口に出して物質化しましょう」と書いているのを読んだとき、とてもよい意味で頭…

自己防衛を謙遜でコーティングする雑な技巧にいいかげん自分でもうんざりしてる

わたしがここに書いたことをきっかけに、たまに友人と緊急反省会が始まることがあります。「ちょっと昨日うちこちゃんがブログに書いてた話なんだけどっ!」と、友人が自分でもやめたいと思っている自己防衛について話してくれました。その友人は外国で働き…

蜘蛛の糸 芥川龍之介 著

少し前に「魔術」という児童向けの物語を読み、続けて「杜子春」を読み、そこからの「蜘蛛の糸」です。こんな話だったっけ。こんなに短かったっけ。読んでみてびっくりしました。 こういう話への読書感想文を読んで、学校の先生はどうするのだろう。一筆添え…

Govinda の空耳情報がインドから届きました

早いものでもう来年の予定の話がチラホラ聞こえはじめました。今年はなにをしたっけ。今年もいろいろあったな。くだらないことが!(←これ重要) そんな「くだらないけれども大切にしたい思い出」のひとつに、今年はなぜか意外な方面で、しかも複数の方面で…

普慶寺・粟島大明神(山口県柳井市)

柳井でとてもすてきな場所を見つけました。「ふけいじ」と読みます。なんと入り口で鐘を打つことができ、しかも境内は大スター揃い。愛染明王と千手観音と韋駄天という取り合わせ。なんたる夢の競演でしょう。ひろみ・秀樹・五郎くらいの、カックラキン級の…

柳井天満宮、国木田独歩旧宅、湘江庵周辺を歩く(山口県柳井市)

柳井の町はどの道を歩いてもレトロで、まるで尾道や九度山町のよう。小さな曲がり角を曲がるたびになつかしみが襲ってきます。木造の家がたくさんあって冬はそうとう寒いだろうに、雪の日はどうすんだろ…などと考えるのだけど、ここは山口県。雪国じゃない。…

プロカウンセラーの共感の技術 杉原保史 著

書店で立ち読みをはじめたら止まらなくなった本。わたしは「共感」「親近感」という言葉の意味は「発し手×そのとき」で毎回違うと思っていて、「共感します」「親近感がわきます」の半分くらいは「便乗します」のような、そんなふうに感じることがあります。…

僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた アダム・オルター著 / 上原裕美子(翻訳)

なんでも依存症で片づけてしまうのは仕掛ける側の都合のいい論理。だからこそ、ときどきさまざまな角度で振り返っておきたい。たとえばこのブログ。わたしはここに予告・計画話や裏話・暴露話を書かない。だれかとの思い出を名指しで大々的に写真付きで語る…

寄生している罪悪感から解放されたいという欲望

寄生というのは共生に含まれるもの。だから子どもが親に負担をかけていることを気に病まなくていいのかもしれないけれど、気に病む気質の人間は子どもの頃から気に病む。わたしよりも少し若い人の書いた小説を読むと、似たような感覚の描写があってどきどき…

東京ディワリフェスタ西葛西2019へ行ってきた(西葛西新田6号公園)

今日は東京のリトル・インディアと呼ばれている西葛西で開催された「東京ディワリフェスタ2019」というのに行ってきました。代々木のナマステインディアよりも小規模でまったりとしたローカル版といった風情でありつつも、ナンディニやモティなど東京都内で…

ミライの授業 瀧本哲史 著

これは14歳向けに書かれた本。子どもの頃は大人に「なんで勉強しなくちゃいけないの?」という質問をすることができたけれど、 中年になると自分自身への問いが「なんで勉強し続けなきゃいけないの?」になって、その答えは「たのしく生きていくためだよ」に…

駅前から川を越えて歩くだけでワクワクした柳井の町(山口県柳井市)

柳井という文字列で多くの都会人はユニクロやファーストリテイリングを想起すると思うのだけど、まったく関係ないやと思ったらユニクロは山口県が本社なんですね。山口県に多い苗字のようです。そんな話はさておき。柳井駅はシンプルながら必要な情報にアク…

柳井津・白壁の町並み・醤油の香る道を歩く(山口県柳井市)

山口県の柳井市へ行ってきました。岩国よりも少し北九州寄りにある、海に面した地域です。柳井は室町時代に栄えていた大内氏の要港で、元禄時代以後の典型的な町屋造りの町並みを見ることができる場所だそう。 駅から数分歩くと白壁の景色になり、JR柳井駅周…

晩菊 林芙美子 著

北九州の門司港を歩いていたら「旧門司三井倶楽部」という建物でこの作家の名前を目にし、以前友人がこの小説の映画版の話をしていたのを思い出して読んでみました。門司出身のかたなんですね。 この短編は登場人物が三人。たった半日ほどの出来事を書いてい…

意見も主張もないけど視点がある。ここに自分がいるから

少し前のことになりますが、このブログで「アガスティアの葉」という本を知り、気になって読んでみましたというかたがいらっしゃいました。そのときに、おもしろいことを言われました。そのかたはアガスティアの葉に書いてあることを知れるものなら知りたい…

「読みやすい本」「本が読めない」という、よく聞くフレーズや心情について

もう10年近く前のこと。当時本が読めなかったわたしはもちろん長い小説など読めず、それでもヨガやインドなど興味のある分野の本なら読めるようになってきて、たまに本を貸してくださるかたがいました。 わたしは本の感想をここ(ブログ)に書いているので、…