うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

友人の心の土台をいっしょに補修しながら振り返ったこと

少し前のことになるけれど、友人から「仕事でこんなことがあってさー」とダメージに唸っている様子で連絡あって、ちょうど練習から戻ってさてこれから一杯やるかというタイミングだったこともあり、つまみを用意してからビデオチャットをした。対話をすると…

フロイト ― イラスト版 リチャード・アッピグナネッセイ著  オスカー・サーラティ(イラスト) 加瀬亮志(翻訳)

映画「危険なメソッド」を観る前に読んだ「秘密のシンメトリー」という本にあった手紙から、その誠実な人柄に興味が沸いてフロイトについての本を読みました。この本は古本屋で見つけて、数ページめくっただけでなんだか笑えて即買い。原作もイラストも外国…

危険なメソッド(映画)

ここしばらくザビーナ・シュピールラインに関する本を読んでいました。映画を観たくて、予習のために読みました。映画の原題は「A Dangerous Method」(そのまんまね)で、日本では2012年に公開されています。当時は知りませんでした。精神分析の黎明期の歴…

秘密のシンメトリー ― ユング・シュピールライン・フロイト アルド・カロテヌート著 入江良平、小川捷之、村本詔司(翻訳)

この本は1977年にジュネーヴでザビーナ・シュピールラインの日記と手紙が発見されたことによって新事実が知られ、彼女に対する研究が発表され問題作とされた本の日本語訳版です。内容は以下が含まれていて、盛りだくさんです。 ザビーナの日記 ザビーナ→ユン…

ザビーナ・シュピールラインの「生成の原因としての破壊」を読みながら

前に読んだ小説「ザビーナ―ユングとフロイトの運命を変えた女」の主人公が残した論文を読みました。この論文「生成の原因としての破壊」(翻訳:村本詔司)は秘密のシンメトリーという本に収録されており、1912年『精神分析学・精神病理学年報』に収録された…

わたしに無害なひと チェ・ウニョン著 古川綾子(翻訳)

選択肢のある人間とない人間がその背景を明言しないまま関係を続けることの先にある絶望的な重苦しさ。この小説に出てくる主人公は若者だけど、これは大人になっても何度も追体験するもの。この本は短編集で、どの物語の中にそういう追体験の素が色違いで差…

リアルな日記を書き始めたらブログのトピックの選び方がわからなくなってきた

今月から手書きの日記帳になにかを書くようになりました。旅行中以外は日記を書く習慣がないまま30年以上暮らしてきたので、頭が混乱しております。小学生の頃は夏休みになにか書いた記憶があります。そのほかには、こんなハイスペック文具がこの世にあるの…

スカートの下の劇場 ひとはどうしてパンティにこだわるのか 上野千鶴子 著

生活スタイルが変わると下着も変わる。この夏に「でかパン」デビューをしたこともあって、下着の歴史をもとに人々の意識を考察していくこの本を読みました。序盤で家屋の仕様と排泄場所と下着の関係性が整理され、後半は文化とマインドセットを紐解いていく…

ふたりのムンク エトランジェ・ディ・コスタリカの文具

気に入ったものを複数買うということを、よくやります。 靴、シャツ、ハンドタオル、パソコンのキーボードを掃除するホウキ、ほかにもいろいろ、日常的に使うものほど同じものを複数買ったり色違いで買います。サイズ感や感触が統一されていると、意識が散漫…

モノラル音声日記を再開しました

久しぶりに音声日記をアップしました。 2か月半お休みしていたことなどを話しています。 話したことを書くのはなんだかヘンなので、ただのお知らせ投稿になりますが、以前聴いてくださったかたは「お。久しぶり」という感じでお楽しみください。 ▼音声日記は…

野菊の墓  伊藤左千夫 著

友人の薦めで読みました。これを読んで心を浄化するとよいとのことで、すぐに読みました。いわばタイトルからして出オチのような悲しい話なのですが、そこへ至るまでの描写がどうにもすばらしく、ただ泣けるとかそういう小説ではありませんでした。なるほど…

伯爵のお気に入り 女を描くエッセイ傑作選 向田邦子 著

友人が Instagram にアップしていた自宅の本棚の画像を食い入るように見つめているうちにこの作家がとても気になり、初めてエッセイを読みました。気心の知れた友人の本棚の吸引力はすごいものですね。その人にとって重要人物と思われる本の一群がいくつもあ…

ban.do(バン・ドー)の日記帳に一目惚れ。ルンルンのエッセンスを記録したい

先日久しぶりに衝動買いをしました。それを手に取って開いた瞬間から「うわぁ、どうしよう」という気持ちが止まらず買いました。わたしは頻繁にブログを16年も書いているけれど、それはトピック単位で考えをまとめる作業。日記感覚ではありません。日々のTOD…

夏を乗り越えた。スーリヤ神・おしおきサマーキャンペーン2020を終えて

お盆明けに少しましな数日間があって「んなわけないでしょー」とばかりにまた熱帯夜が連日やってきて、8月の夜は半分くらい眠れない日を過ごしました。昨年購入したタワー型の冷風扇で今年も乗り切る予定でいたのですが、どうにも湿度が尋常じゃない。今年は…

何もかも憂鬱な夜に 中村文則 著

今年の夏は猛暑日が多く、夜中に何度も起きました。このパターンのなかで深夜にこの作家の小説を読むのがひとつの型のようになっており、立て続けに読んでいました。どの作品も、これまでうっすら気にはしたけど深く掘り下げるとしんどいことになりそうな、…

ザビーナ ― ユングとフロイトの運命を変えた女 カシュテン・アルネス著 藤本優子(翻訳)

同じ課題にくり返し取り組んでる同士の関係が恋愛に発展していくということは、わりとよくあることじゃないかと思う。頻繁に会うことで記憶の容量が増えて親しみの感情になったり、課題に対する集中力が共鳴することで脳の働きがシンクロすれば、最高の相棒…

スピリチュアル・ヨーガ ― からだの中から美しくなる7つの法則 ディーパック・チョプラ/デイヴィッド・サイモン著 和泉裕子・小松美都(翻訳)

これまで名前だけは知っていたけれど著作を読んでいなかった、ディーパック・チョプラ氏のヨーガの本を読みました。8年前にわたしがインドでヨガ漬けの毎日を送っていた頃、同じ道場仲間にアメリカから来ている人がいました。その人は授業のQ&Aでパラマハン…

オーガニック・コットンのデカパンと布ナプキン

数年前から希望しつつもうまく移行できずにいた、布ナプキン主流の生活。 これまで3日に1回は公共交通機関を使う生活だったのでルーティーンに組み込むタイミングがつかめず、入る瞬間がわからない大縄跳びをずーっと見ているような感じでした。こういうとき…

洞察力を高める方向へ向かう人と関わっていきたい

身体を動かしてスカッとして、よく眠れて毎日がアクティブに充実して、なにこれいいじゃな~いという感じでヨガを始めて、以後は範囲も広がりかれこれ15年以上が過ぎています。これまでの観察で自分の変化について思うのは、細胞が6年~7年で入れ替わるとい…

陸軍と性病 花柳病対策と慰安所  藤田昌雄 著

さまざまな統計情報や規律既定の記録、商品パッケージや雑誌広告、写真資料から戦時中の慰安所の様子がわかります。これまで花柳病という言葉すら知らなかったわたしは、公娼制は性病対策から生まれたことをはじめて知りました。 そして慰安施設は「野戦酒保…

ブータンの瘋狂聖 ドゥクパ・クンレー伝 ゲンドゥン・リンチェン(編集)今枝由郎(翻訳)

1455年~1529年にチベットとブータンで活躍したドゥクパ・クンレーという僧侶の遊行・遍歴のお話です。ニョンパ(smnyon pa)と称され、それはチベット・ブータンの仏教においては、「普通の宗教者のレベルを超えた、凡人の常識では計り知れない境地に達した…

植木がもしゃもしゃ増えた

今年はずっと家にいてまじめに水やりをしたり日の当たる角度に鉢を回してみたりして、そうこうしているうちにサンセベリアの鉢に八重歯みたいに新芽が出て、シダと思われるものはアフロヘアかというくらいに生い茂り、よくわからないなりに植え替えをして窓…

迷宮 中村文則 著

他人に対して「終わっている」という表現を使う人は終わっている。←というふうに「終わっている」という表現は使われるほうがいい。そういう世の中であってほしい。他人に対して使われる「痛い」の場合は、その痛みを知っているから使っている可能性があるとい…

ブッダが説いたこと ワールポラ・ラーフラ著 今枝由郎(翻訳)

ふらっと入った古本屋で見つけ、読んでみたらすばらしい内容。この夏いいことあったわぁ、という思い出になりました。もしヨーガから仏教に興味が湧いたなら、まずこの本をすすめたい。ヨーガと原始仏教の混ぜてはいけないところがすごくよくわかるように書…

まとめたい、紐づけたいと欲する心のやっかいさ

先日、友人と話していたら「こういうときにどう考えてるか聞きたいのだけど」と言われて、よくよく聞いてみるとこういうことでした。雑な問いかけにイラッとして攻撃性に火がつきそうになる。もちろん抑制はするけれども、なかなかその火種が消えずにひきず…

去年の冬、きみと別れ 中村文則 著

この物語を読みながら、わたしのなかで「欲望がないから影響されやすい」というのは本当だろうか、という気持ちが何度も行ったり来たりしました。目の前の人に影響され自分の心を支配させてやることで支配欲を満たしている人というのは少なくないし、わたし…

好奇心と徳性

好奇心にも徳性(トリグナ)がある。これはわたしの経験から思うことです。バガヴァッド・ギーターの終盤の17章と18章はちょっと見逃せない節が多くて、「苦行をした=とにかくえらい」でもなければ、「布施をした=とにかく献身的」ともみなされない。判断…

私の消滅  中村文則 著

少し前に読んだ「教団X」がおもしろかったので同じ作家の本を読んでみました。この物語は宮﨑勤元死刑囚の事件の分析が序盤で展開されて、「私」が消滅する感じをイメージする題材のように使われています。この小説の「私の消滅」は自我を滅して悟りに向かう「…

サロメ オスカー・ワイルド著 福田恆存(翻訳)

挿絵と表紙に惹かれて手にして、読み始めたらあまりのおもしろさに一気に読んでしまいました。こんなにも挿絵のイメージとの相乗効果で気分を持っていかれたのは初めて。 解説を読んで、新約聖書の元ネタ(マタイ14.3~1/マルコ6.17~)もあとで読んだけれど…

圧迫面接構成の会話が起こるときのこと

先日、小説の感想を読んだ友人がメールをくれて、久しぶりに話そうということになって話しました。 この友人との会議(雑談を超え始めている)は、わたしのある経験と読書がきっかけでした。 わたしは今年、ひとつ不思議な体験をしていています。少し時間を…