うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

うるさいこの音の全部 高瀬隼子 著

「言いたいのではなくて、書きたいのだ。わたしからこの手段を奪えると思うな」というのが小説家の表現の自由なのに、芥川賞を受賞すると身近な人がいろんな方法でその手段を "復讐ではない" ことにしようとしてくる。 さらにその状況に対して著者が応酬して…

饒舌について プルタルコス著/柳沼重剛 (翻訳)

年末年始に本を持って旅に出たけれど、simカードを入れてしまったせいで見事に読書ができませんでした。 そんな旅のさなかで唯一夢中になって読めた本がこの『饒舌について』でした。 この本には、SNSの無限スクロール世界と真逆の価値観が書いてあります。 …

プノンペンの官庁エリアで仕事ができる人みたいな気分になったカフェ「KN Cafe Angdoung」

プノンペンのワット・プノンという寺院の近くに官公庁エリアがあります。 東京の虎ノ門や日比谷あたりの雰囲気の場所です。 宿に荷物を置いて出歩いているので、日本からリュックを背負ってやってきたオバさんとおバアさんの我々ですが、黙っていればバレま…

地名の由来の寺院 ワット・プノン(プノンペン)

プノンは「丘」、ペンは人名。 プノンペンは、ペンさんの丘という意味なのだそうです。 ペンさんは女性で、ペン夫人。裕福なご夫人だったそうです。 その方がとても人気らしく、地名の由来になっている丘の寺院にひっきりなしに地元の参拝者が訪れていました…

プノンペン 昼のオルセーマーケットと、夜のグルメ

プノンペンでの思い出はいくつもあるのですが、食べ物が楽しかったです。 中年と老婆の旅なのでそんなにたくさんは食べられない、そんなわたしたちに最高の場所を見つけました。 宿の近くのオルセー・マーケットです。ここの出店が良かった。良すぎたのでし…

プノンペン オルセーマーケットを南下した虐殺博物館周辺のエリアと、美味しい点心屋さん

プノンペンではオルセーマーケット近くの宿に滞在して、徒歩やGrabで街歩きを楽しみました。 なかでも徒歩圏内で楽しんだのがトゥール・スレン虐殺博物館のあるあたりまで。 このエリアにあるカフェや小さなレストランはファミリー経営のお店が多く、ひとつ…

「IDLI DOSA」と「LOTUS DOSA CORNER」プノンペンで食べたインド料理

今回は、旅の間の外食の多くがインド料理でした。 一緒に旅をしている人が住む地域にはインド料理店が少ないため、食べられるときに食べておきたい! という希望のままに出かけました。 プノンペンでは2つのお店へ行きました。その2つのうち、独立記念塔の…

スーパーマーケットとコンビニチェーンが百花繚乱のプノンペンと、高級なボンケンコンエリア

カンボジアの首都プノンペンは想像以上に都会で、中心部に5泊している間にたくさんの種類のスーパー、コンビニを見ました。 まだ淘汰が起こっていない、最大の隆盛期の勢いを感じます。 30年前くらいの日本もこんな感じで、コンビニもampmとかサンクスとか…

国立博物館(カンボジア・プノンペン)

ヒンドゥーの神々にヨギー、ヨギーニ、聖者の像が集う博物館へ行ってきました。 この日はぷらぷら宿から歩いて、この博物館の近くにあるアート・ストリートもチラチラ見ながら辿り着き、ゆっくり絵や像を鑑賞しました。 とても気持ちの良いオープンな博物館 …

プノンペンのナイスゲストハウス(Nice Guest House)

今回の旅ではプノンペンでひとつの宿に5泊しました。 一泊してみたら居心地がよく、気に入ったのでずっといることにしました。 一泊2600円でこんなに快適にくつろげちゃっていいのかしらってくらいの宿でした。 プノンペンではここを拠点に、Grabであちこち…

チャウドックからプノンペンへ、船で6時間の移動(ベトナム→カンボジア)

ベトナムとカンボジアを旅してきました。 ホーチミンからカンボジア国境近くの街・チャウドックへ移動し、そこからプノンペンへ入りました。 ボートの便があって、ホテルで予約をしてもらって、あとは乗るだけでした。 船で国境を越えるってどんな感じなんだ…

Noooo Waaaay! という英語の便利さ

わたしは英語が今となってはほとんど話せないのですが、旅行をしているときは使う機会が増えます。あたりまえか。 ヨガをするときは普段より性格がオープンになっています。 もともと日本語が母語ではない人からヨガを教わりはじめたので、わたしの頭の中か…

わたしたちのあたらしい神様

自分と境遇がいちばん近い人とふたりで二十二年ぶりに外出をした。 前回はわたしたちが生まれ育った県に当時世界で最もモテていたサッカー選手がやってくる試合があって出かけた。すでにわたしは働きながら東京に住んでいて、ふたりで行ったらきっと一生の思…

いい子のあくび 高瀬隼子 著

こういうことをする女性も平等に罰を受けるべきだという意見がサイレント・マジョリティだとしても、本人は女性であることで割りを食ってきたと思っているので手をつけられない。『令和最新版・コンプラ社会で女性が効率よく不幸を手に入れる方法』 みたいな…

親子旅行は、自分で書き換えていた記憶を知る機会

わたしがブログに母親との海外旅行記を書いていると、同世代の人から「うちは絶対無理っ!」と、勢いたっぷりにお話をされることがあります。 それもなんかわかるし、そうだろうなと思います。 まだまだ足腰が元気な人であっても、意思がなかったり、ありす…

赤い部屋 江戸川乱歩 著

この物語の落語バージョンがあるのを知り、それを聴く前に原作を読みました。 わたしは就職してから30代後半まで小説が読めない時期が長くあって、だけど江戸川乱歩はブランクなくいつでも読めて、絶対安心。 いつの間にか短編は『人間椅子』と『芋虫』が最…

心のための後屈と喉のチャクラのこと

いまの時代とこれからの身体の調整について、今年に入ってから、ヨガの様々なポーズを練習しながら観察する時間が多くなっています。 どんなマインドのときに体勢がどう沁みたかを観ています。 コロナ以前のおさらい 2019年にこんなことを書いていました。 …

チャウドックで繰り返し行ったカフェとフォー屋さん

チャウドックの街で三泊、のんびり過ごしてきました。 この宿に泊まっていました。 広場の真ん前にあるこの宿の近くに気に入ったお店が二つあって、繰り返し行っていました。 3回行ったカフェ チャウドック・マーケットと宿の中間にある、おしゃれで居心地…

チャウドックの買い食いグルメ 国道QL91Cと「Homestay Khoa Chaudoc」周辺

チャウドックの街では食べ物が美味しいことを発見して以来、もうそれがメインになっていました。 今回滞在する宿を決める際に、結局広場の前のホテルにしたけれど、こっちもいいなと思った宿がもう一つありました。その宿「Homestay Khoa Chaudoc」の周辺に…

チャウドック街歩き 川沿いの道と小さな橋と横尾忠則的寺院と、グルメ歩きのはじまり

チャウドックは小さい規模の街ですが、歩いているとアタリなローカル・フードが多く、グルメ旅行が好きな人に楽しい街です。逆にそれ以外はあまり何もありません。 食べ物の話は次回にするとして、今日はそのお散歩ルートのスナップ紹介です。 市場から大き…

サム山の西安寺と主處聖廟(せいあんじ・しゅこせいびょう)

チャウドックはカンボジア国境が近く船で越境できること以外は、観光地は市場か山。川沿いで誘われるローカル観光ツアーは商売っ気ゴリゴリなノリで誘われるので(それがベトナムのデフォルト。いいところでもある)、ちょっと怯んでしまって、地球の歩き方…

君はかわいそうだと言いたかった男

有給休暇を使って出かけた旅先で、「この悠久の地へやってきてほんの一週間で帰るなんて、あなたはかわいそうな人だ」という目を向けられたことがある。と先日友人が話していた。 彼女は生活も経済も自立していて、旅は息抜き。生活基盤の下支えになる仕事の…

チャウドック市場と両替所とハウジャン川沿いの遊歩道

チャウドックは川と市場と両替所と主要な道路を少し歩けば、知識は充分。ちんたらお散歩をするだけのグルメ旅に最高の場所です。 そのくらい小さく、美味しいものだらけの街です。 美味しいものの話は後日のお楽しみにするとして、今日はこの土地の目印にな…

チャウドックの宿「TUYET MAI」のテラスでずっと街を見ていた

ベトナムのチャウドックでは「Nhà Nghỉ Tuyết Mai」という宿に泊まっていました。 ここはカンボジアの国境に近い街で、ホーチミンから高速バスで6時間のところにあります。宿街は市場の近くで、目の前に銀行やタクシー乗り場や仏教寺院がありました。 チャ…

自分が所属できる場所を必死に探さなくてもいいように

先日、わたしの活動について予告する文章をアップしました。 わたしがやりたい「ふろく」について書きました。 これは見ようによっては囲い込みに見えるだろうなと仕事モードのわたしがツッコミを入れながら、本心がやりたいことをはじめる意志を固めました…

ホーチミンの西バスターミナルからチャウドックへ、6時間の移動

ベトナムをカンボジアを旅してきました。 ホーチミンに到着した翌朝に、高速バスの発着する西バスターミナルへ移動し、そこからカンボジア国境近くの街・チャウドックへ移動しました。 西バスターミナル(ミエンタイ・バスターミナル) ホーチミンの中心部か…

ホーチミンでのバス移動 空港からは109番バス、そのあと「BusMap」を活用しました

やっとぼちぼち年末年始の旅行記が再開できそうです。 旅の道中で地味に受けた心のダメージを置きっぱなしにしたまま書く気になれなくて、ずるずると日々が過ぎていました。 今回の旅は飛行機を成田とホーチミンの往復でとりました。 夜に到着してホーチミン…

罪悪感を引き出す子ども

子どもはやっかいだ。大人に言い訳をさせるから。 旅先でこんなことがあった。 貧富の差が激しいカンボジアの山間部で、物乞いの子どもにつきまとわれた。 ベトナムへ移動する高速バスのトイレ休憩で有無を言わさず食堂へ通された。トイレはその奥にあるとい…

わたしの主催する Book Club について考えていること(予告2)

このお知らせは、3月から東京でわたしが再スタートするヨガの「付録2」についての説明です。 一度にすべて書くと長くなるので2回に分けました。 (▼全開の内容はこちらです) これから東京でヨガを習慣にしたいかたや、一緒に運動をはじめたいかたも、ご興…

「フードガスム」 ビリヤニとタゴールの詩がナイスなお店(川口銀座商店街のインド料理店)

先日、とてもすてきなお店を見つけました。 東京寄りの埼玉県のみなさーん。豊島区や北区のみなさーん。朗報です。 たまたま入りました。「フードガズム」というお店です。匂いにつられて入りました。 埼玉県のJR川口駅の銀座商店街(樹モール)にあるインド…