うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

アーサナの練習で身体を内観するのと同じように、読書中に起こった意識を一緒に観てみませんか

今日の内容は、これまで身体を一緒に動かすヨガを通じてお会いしたことのあるかたへ向けた、お手紙のようなご提案です。これからわたしがお会いしてみたいヨーギー・ヨーギニーのかたへ向けても書いていますので、地方・海外でヨガスタジオやヨガの練習の場…

「離欲についての教え」と、自己を無味乾燥なものにさせないこと(ヨーガ・ヴァーシシュタ 第1章)

ヨーガ・ヴァーシシュタを読んでその内容を瞑想するモーニング・ルーティーンが2周目(2年目)に入っています、という話を少し前に書きました。そのときと同様、今日の話は初回読書中の人は読まないほうがよいかもしれません。

スターが出ないまま「面」を進むわたしたちの約10年

先日、学生時代の友人が連絡をくれました。ブログを読んでくれているだけでもうれしいのに、その内容の一部を日常で思い出してくれているとのこと。 それは、以下の本を読んだときに書いたことでした。 更年期に入ってからの女性ホルモンの減少について、こ…

チャイルドラインで学んだ 子どもの気持ちを聴くスキル  山口祐二 著

子どもがかけてくる電話「チャイルドライン」の存在を初めて知りました。この本を読みながら、途中で何度か映画『誰も知らない』『万引き家族』のような、なんとか踏ん張っている子どもの姿を想起しました。 これは大人同士のやりとりでも同じだと思うことが…

「勤労青年」の教養文化史  福間良明 著

「教養ブーム」という言葉があることを知り、それをきっかけに読みました。昭和50年代・60年代のことを知りたかったわけではなかったのですが、教養という言葉自体、わたしがどうも使い慣れていません。そこに含まれる内容を認識できていなくて。 わたしはい…

“動じなさ” と “無関心” の中間を照らす鋭い教え/『ヨーガ・ヴァーシシュタ』第一章の再読

朝のヨーガ・ヴァーシシュタ&瞑想の習慣を、新年からまたはじめています。今年は再読なので、第一章から教えを読むときの自分の視点が変わっています。初回よりもおもしろく読めます。というのは、この聖典の「設定」の妙味が少しわかるようになっているか…

世の中の小さなおもしろい動きを知りたくて、いろいろなことを書いています

昨年のいつの日だったか、ヨガの練習前の雑談で、わたしがウェブの仕事経験をヨガ活動では「逆の方向で」いかそうとしているのがおもしろいと言われました。そういえばこういう話をしばらく書いていませんでしたね。 わたしはこのブログをなるべくSNSと連携…

キューポラのある街(映画)

昨年のオリンピックをきっかけに、初回(1964年)との時代背景の違いについて考えることが増えています。この映画はオリンピックの2年前の映画で、よくこれだけの情報を100分に盛り込んだなと思うくらい、当時の庶民の生活を知ることができる映画でした。舞…

昨年会った人から「教えてくれてありがたかった」と感謝された本10冊

気がつけば「読んだ本」カテゴリのログが1600件になっており、ヨガブログと名乗っておきながら、一年のトピックの多くが読書記録になっています。わたしはヨガが習慣化された数年後から、少しずついろいろな本が読めるようになりました。両方が定着すると、…

社会が良くなっていると実感するのはこんなとき

2022年がはじまりましたね。本年もどうぞよろしくお願いします。 このブログも16年くらいになり、自分でもいつまで書き続けるのだろうと思いながら書いています。 さて。 わたしはこれまでに、さまざまな読者さんといろいろな場所で、このブログをきっかけに…

ブックデザインが豪華だった頃のヨガ本が手放せない

今日の話は、本棚のホコリを取る掃除をしながら土台を書きました。 少し前に昔のヨガ本の勢いが好きだという話を書きましたが、昭和のヨガ本はデザインが豪華ですよ〜。 今日は新春らしく、ゴージャスにまいりましょう。 昔のブックカバーデザインの特徴は、…

今年は机の上で回想の旅をした

今年もこのブログを読んでくださったみなさん、こんにちは。 みなさまにとって、2021年はどんな一年でしたか? わたしは正直なところ、あんまり実感がないんですよね・・・。 2021年は2020年と地続きでヌルッとつかみどころがないまま始まって、春ごろになっ…

アシュターヴァクラ・ギーター  トーマス・バイロン(英訳) 福間巌(翻訳)

朝の瞑想の前に読んだ『ヨーガ・ヴァーシシュタ』の日本語訳の文章に魅了され、同じ訳者のこの本を読みました。『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は、これは वासना (ヴァーサナー)を日本語にしたのだろうと思う箇所の訳が絶妙で。こんなふうに母国語で酔いしれる…

入門 朱子学と陽明学  小倉紀蔵 著

ヨガを始めてからずっと気にして考えてきたことの背景が少しずつ見えてきました。たとえば伝統的な修行の雰囲気をまとったヨガ道場に「梵我一如」や「知行合一」の四文字が掲げられているのを見たとして、どう思うか。どう感じるか。 梵我一如はまあわかる。…

心理的安全性の高い状況をふと感じたときに考えたこと

今日のタイトルの ”心理的安全性の高い状況” というのは、ことし仕事中にふと起こった感覚です。いまわたしが仕事をしている環境はちょうどパンデミックが始まった頃からの縁で、今となってはすでに一年半以上、フルリモートです。 仕事を始めた頃は「謎のウ…

ヨガはヘンテコでおもしろい! と思った頃のこと

今年はわたしが初めてヨガを教わったインド人の先生とのお別れがあって、ヨガを始めた頃のことをいろいろ思い出しました。とにかくいちいち、先生の話がおもしろくて。 練習中に「結婚は毒リンゴね。食べてみなくちゃわからない」とか、それヨガに関係ある?!…

海と毒薬  遠藤周作 著

社会的に失うものがないと感じている人を「無敵の人」と言うネットスラングがあります。電車や多くの人がいる場所でテロのような無差別殺人事件があると、ネットニュースの中でこの言葉を目にします。 「無敵の人」は、 ”失うもの” という定義が曖昧なまま使…

サットヴァぶってる自分もんだい

先日『プロカウンセラーの聞く技術』を読んで気づいたことをこのブログに書いたら、自分も同じ課題を感じつつそのままにしていた、というかたがその気持ちを文章で伝えてくれました。 物理的に近づかない、関わらない、だけでは 本当の解決にならないんじゃ…

いちばん親切な更年期の教科書 閉経完全マニュアル 高尾美穂 著

ほんとうにいちばん親切な更年期の教科書でした。今年はこれまでに二冊、更年期の本を読んで心の準備をしてきました。そしてこの本「いちばん親切な更年期の教科書」には、自分が該当する兆しが「そうそう、これこれ!」という感じで書いてありました。(→わ…

歌ってくれるな

突然ですが、だいぶ前から中年です。その定義はいつからか知りませんが、だいぶ前からミドルです。そして近頃は、いよいよミドルが盛ってきたなと感じます。友人から受ける相談に中間管理職の悩みが多くなりました。 わたしは話を聞くだけですが、先日「うち…

書けるひとになる! ― 魂の文章術 ナタリー・ゴールドバーグ著/小谷啓子(翻訳)

このブログを毎週読みに来るような人は、この本をヨガと瞑想のエッセイとして読むと、ユニークでちょっと辛口の笑いに触れながら自己を振り返ることができます。『食べて・祈って・恋をして』を読んだ人は、あれよりさらに前の時代(70-80年代)のアメリカの…

なぜの嵐で自分を追い込んで狂わないように(『プロカウンセラーの聞く技術』を読んで)

今月はよい本との出会いがあって、昨年受けたヨーガ哲学講座の内容の濃いところを振り返ることができました。先日、もうひとつのブログにそのことを書きました。 上記の末尾に書いたのですが、『プロカウンセラーの聞く技術』を読んだことで、授業中に何度か…

他人の言葉尻が気になるときは自分が弱ってる

ここ2年近くのコロナ禍といわれる期間に、よいことがありました。同世代の友人と話す機会が増え、相談相手が増えました。基本的にリアルで会うときは必ず二人の前提になったことで話しやすくなったり、テレビ電話で話すことが普通になった人もいて、「密はダ…

濡れた葦/朝夕/就職/多摩川/夜福/淪落  林芙美子 著

ちょっと読み始めたら芋づる式に短編を摂取し続けてしまう林芙美子フェスが、また唐突にはじまりました。ここのところ毎晩開催中です。お風呂に入る前に、ついついダウンロードして読んでしまう。ブログに既読のものを記録していてよかった。フーミンは多作…

ヨガは昔、インドの暇な人が考えた

9月に、この本のことを書きました。 この本を読んでいると、ヨガの教えに触れていろいろカルチャー・ショックを受けた時のことを思い出します。わたしに初めてヨガの話をしてくれたインド人の先生は、こんな調子でした。 ヨガは昔、インドの暇な人が考えた …

アイドリングのない状態での発進と、やさしい運転

今月のはじめに、2年ぶりに再会したヨガ仲間といろいろな話をしました。コロナ禍と言われていた期間に見たいくつかのコミュニケーションの引っかかりについて話し、同じように考えていたことがあってなんだかホッとしました。 そのかたは地方の大都市にお住…

プロカウンセラーの聞く技術 東山紘久 著

読んでいるうちに自分の弱さがよくわかる、それを認めることができる、心を開いてくれる本でした。プロのカウンセラーの技術が書かれているのに、個室でカウンセリングを受けたかのような読後感。 自分の弱い面にひとりで向き合って人格を整えるのは、とても…

宮崎と伊豆からの分身たち カレーリーフとコモンマロウ

昨年から長期で家をあけることがなくなり、いただき物の種を植えてみたり植木鉢に水やりをしたりして、今年は遠方に住む友人宅から持ち帰ってきた植物が元気に育ちました。 左がコモンマロウで、右がカレーリーフです。育て方はよくわかっていないのですが、…

45歳の教科書 ― モードチェンジのすすめ 藤原和博 著

この本を買った日のことを、ものすごくよく覚えています。翌日に25年ぶりに同級生に会う約束をしていて、その友人の住む県の本屋さんで買いました。急に年齢を意識したのでしょう。たぶん、いろんなことを訊かれるだろうなと。 立ち読みの段階で「大丈夫。頑…

なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか 石平 著

孔子の『論語』は儒教とも新儒教とも礼教とも朱子学とも関係がないと言い切る、著者の熱量がすごい本でした。わたしは四年前に、ベトナム旅行中に『論語』を読みました。きっかけはそのさらに2年前にあり、初めてベトナムへ行った時に感じたことから、孔子に…