2020-01-01から1年間の記事一覧
北鎌倉駅は線路の両サイドにお寺があり、円覚寺の反対側に東慶寺というお寺があります。 第一円覚寺踏切という場所から円覚寺を見ると、こんな感じです。 北鎌倉駅は映画「麦秋」に出てきます。 わたしはここへ、先に映画を観て気分を盛り上げてから来ました…
北鎌倉駅から歩いて、臨済宗のお寺・建長寺へ行ってきました。近くのあるお店がけんちんそば・けんちんうどんで、なんでかなと思っていたら建長寺の建長汁が「けんちん汁」なのだそう。和食の汁物が大好きなわたしですが、まだまだ知らない事ばかりです。境…
JR北鎌倉駅を降りてすぐのところにある、臨済宗のお寺・円覚寺へ行ってきました。夏目漱石の小説「門」のエピソードの由来となった(本人が参禅した)お寺で、勝手に「ぎろりのお寺」(←読んだ人はわかりますね)とネーミングしていつか行きたいと思っていた…
ざっくりとした行動自粛とか、オリンピックって海外から人がそもそも移動できないから無理じゃないとほとんどの人が思っていても確定しないまま日が迫っていく感じとか、2020年のいま~2021年の夏までの時間の流れって、きっと50年後の人々から見て「あの時…
今年から読み始めてすっかり夢中になっている向田邦子エッセイ。この本にも名作「手袋をさがす」が収録されています。 「手袋をさがす」はやっと少し冷静に読めるようになってきたというか、三度目にしてやっと、人生の転機となった20代終わり頃の著者の転職…
早いもので今年も残りわずかとなりました。わたしは毎日いろいろなことを考えて生活していますが、ネット上に自分の予定を公開しない生活に変えてから意識の整理がしやすくなりました。以前は日時場所&申し込みフォームを見た人なら、初めての人もリピータ…
片づけに魔法的効力を見出したり庶民が断捨離修行に励んだり、世間では捨てることが多く語られる昨今ですが、逆のこともあります。うちにひとつ、昨年買って使って捨てずにおいて今年大活躍をはじめたものがあります。 このガラス容器。一輪挿しならぬ一本挿…
はじめて小津映画なるものを観ました。想像以上のおもしろさで驚きました。かわいい娘を結婚させて片付けなければいけないという話なので、とにかく「片付ける」という語がよく出てくる。でも家族全員が、その人がいなくなったらめちゃくちゃ淋しいと思ってい…
著者の残したさまざまな文章を、友人がセレクトしてフルコースのメニューに見立てて構成した本なのですが、なんと大学の卒業論文が収録されています。これがすごくおもしろくて、ニコライ・アレクセーエヴィッチ・ネクラーソフの作品を読みたくなりました。 …
先月渋谷区の路上でホームレスの女性が殺された事件があって、もうすぐクリスマス。この小説の舞台はパリなのだけど、タイミングが合ってしまったせいで身近に感じないわけにはいかない流れ。パリにある女性のための施設「女性会館」の成り立ち(約100年前)…
テレビ関係者や作詞家、作曲家、ファッションスタイリスト。なんとも魅力的な人々との対談集。「徹子の部屋」からの書き起こしもあって、いまから40年前の売れっ子女性脚本家・エッセイスト・小説では直木賞作家かつライフスタイル・アイコンのようであった…
なんでこんなことが起きたのだろう、なんでこんなことをみんなでしたの? という人生経験をまさにしている。世界大戦以来の世界混沌イベントが自分の生きている間に起こるなんて、それを経験することになるなんて、去年の今頃はまだ気づいていなかった。今年…
日常の延長にある妄想や冒険が楽しくて、修行のために近所でちょっと変わったバイトを始めてみたくなるような短編集でした。なんか冒険したくなる。漠然と頻繁に感じる居場所のなさとか、役割をこなしていても別に自分でなくてもいいのよねと思う投げやりな…
今年から英語圏の国で暮らす予定だったヨガ仲間に貸した本が返ってきました。わたしは日本語と英語が収録されているのがいいと思って貸したのだけど、読んだ人がどうもぴんとこなかったようなので、再読しました。 前回の感想はこちら よくよく読んでみたら…
よくSNSで見かけるハッシュタグに #〇〇好きの人とつながりたい というのがありますね。ほんと?と思うけれど、あれはそういうことをいちいち考えないで使うもの。わかってる。牧歌的にいきたいのですよね。わかります。 なかでも「本が好き」「読書が好き」につ…
たぶんもう一年近く前のことだと思うのですが、なんだか昔よりもクヨクヨしやすくなった気がすると同世代のヨガ練習仲間のかたがつぶやいた言葉をずっと覚えていました。気のせいだとしてもわかるなぁ、そしてその感じはなんだろう…と思って覚えていました。…
わたしは20代の頃、あまり本が読めませんでした。物語を文字で追うことができませんでした。自分のこれからがどうなるのかばかり気にしていたから。文字を読んでも、なにも掴めない。そこからなにかを思ったり自分の考えと結びつくこともありませんでした。…
「すごーい ヽ(´∀`)ノ」適切に褒める言葉を探す意欲がないとき、わたしはついこんな感じで言ってしまいます。小さな子が作業ひとつひとつを「見て見てー!」と言ってきたときに似た反応で、大人に対しても時間稼ぎのように「すごーい」と言って、そのあと言葉を探…
上信電鉄で富岡製糸場の入場券を含む往復切符を買うと、一度だけ途中下車することができます。上州富岡を散策した後、往路で気になっていた駅で降り、山名八幡宮へ行ってみました。 山名駅 ここは駅がよいです。発音は「ま」が強く、ドルチェ&ガッバーナの…
上信鉄道・上州富岡駅から徒歩5分くらいの「富岡」という交差点にある諏訪神社で参拝をしてきました。 交差点から、少し奥まっています。 七五三の時期でした。もうこの写真の時点でうっすらお気づきかと思いますが、これは名工による彫刻。 きゃー!(群馬…
人間たちの中で、人間たちの決めた価値観が変化していくのに途方もない時間がかかる。なかでも差別について考えるときは、沼にハマったようにもう考えるのを放棄したくなることがあります。ヨガをしているとインドの歴史に親しむことがあって、身分が聖性で…
この小説には欅坂46が出てきます。わたしはアイドルグループをよく知りません。ダンスのフォーメーションを見ているだけで魅了される9人編成の少女時代(SNSD)とTWICEの動画は観るけれど、地名と数字のつくグループには同じ感情を抱いたことがなく、自分の…
ひとつひとつの話のインパクトと感覚的な表現へのおどろき、そして半分くらい読んだあたりから見えてくる著者ルシア・ベルリンの人物像。序盤・中盤・終盤でまったく違う気分。短編集なのだけど、これは構成の妙というか順番の効果もある気がします。だんだ…
高崎駅から上信鉄道に乗って富岡製糸場へ行ってきました。 下仁田行きに乗って40分ほどで到着しました。 上州富岡駅。りっぱな駅です。 駅前にあるのは、群馬県立世界遺産センター「世界を変える生糸(いと)の力」研究所 駅前の道を南へ歩きました たまらん…
明治5年(1872年)から昭和62年(1987年)まで、官営から企業に買われる歴史を重ねた富岡製糸場へ行ってきました。日本にはじめて鉄道が通った(新橋⇔横浜)のも同じ明治5年で、年代的に夏目漱石が養子に出されたのが明治元年、小学校入学が明治7年。その頃…
出稼ぎの往来ルートの過酷さと季節ごとの景色の違いなど、さまざまな対比を巧みに組み合わせながら当時の多くの情報を伝えてくれる、すばらしい映画でした。ひとことでいえば当時多くあったブラック企業の現場の話なのだけど、社会背景もていねいに説明され…
同じ作家の小説とエッセイで、魅力的な共通点があると感じた本の感想を書きます。 白痴 人情はただの好都合では動かない。礼儀やタテマエでも動かない。人情を行使するとはどういうことかを考えるのによい小説でした。わざとそれらしい言葉を使うなら、この…
多くの人がそうであるように、わたしも今年は生活が大きく変わりました。特に4月の緊急事態宣言以降は身体の変化がめまぐるしく、日々チューニングを繰り返しています。 少し歩いて乗り物に乗って、お昼休みには食堂へ行ったり休憩時間にコーヒーを買いに行…
いやぁ、笑った。どうにもこうにもおもしろい。友人の本棚の写真を見たのをきっかけに読み始めた向田邦子エッセイの二冊目。何度か「いまコーヒーを口に含んでいなくてよかった!」と思うくらい吹き出してしまい、危うく惨事になるところでした。ふと差し込…
天狗山の空気も吸いに行ってきました。登山口近くのバス停までは、高崎駅からバスで1時間20分ほど。前日に榛名湖へ行ったときに乗ったバスの運転手のかたが、なにげにこの山がおすすめだとお話しされていたので、行ってみることにしました。無計画の息抜き旅…