インド思想
すでにご存知で聴いている方もいらっしゃるかと思うのですが、ポットキャストやYoutubeで聴ける歴史のラジオ「古典ラジオ(KOTEN RADIO)」のムガール帝国編がすばらしいので、ここで紹介したくなりました。 現在3話まで公開されているのですが、第2話&第…
10年以上前に、インドで受けた授業中の雑談で、こんな話を聞いたことがありました。 わたしたちは空腹の状態で帰宅して 食事の際に母親がまず先に牛にチャパティを与えても怒らない。 インドはそういう人ばかりだ。 これは、自然の法則をどう捉えるかという…
チャ~ チャラララララララ~ ラ~ララ~ ラ~ララララララ~ (ピ~ピロピロピ) おぉ~れぇが いたぁ~ん~じゃ およぉ~おめに いけぇ~ぬ わかぁあっちゃ いるぅ~ん~だ いもぉおおとよ~ 男はつらいよね。 ── と思うことのひとつに、役割語のチョイス…
以前バガヴァッド・ギーターを再読した感想をブログにアップしたときに、ヨガのインストラクター養成講座を受けたという人から「ああいう読み方もアリなんですね」とコメントをいただいたことがありました。 アリもナシも、日本人ならこの読み方を同時にする…
コルカタへ向かう飛行機の中で前半を、帰国してから後半を読みました。 読書というのはタイミングによって視点が変わるもので、今回はこれまで気にしてこなかった、ラーマクリシュナのお母さんの出産年齢が気になりました。第一子を14歳で、第四子を44歳で出…
ここ半年ほど、英文のヨーガ・スートラ解説を読んでいます。 そのほうがしっくりくる理由を、以前からなんでかな・・・と思っているのですが、わたしが思う理由は以下の3つです。 1)日本の宗教観 2)サンスクリット→漢訳仏教を経由した日本語の意味の普…
今年は東京・日本橋で12月に108回太陽礼拝を開催します(末尾に告知のリンクを添付します)。 関西では、その前の週に、もう一つの視点でわたしが重視している方法での「集中・瞑想」をテーマにしたヨガクラスを開催します。 今日は、108という数字について…
今日は脳内の幻覚の話です。 「ハルシネーション」は英語で、「ブラーンティダルシャナ」はサンスクリット語です。 カタカナの「ハルシネーション」でウェブ検索をすると、生成AIが引き起こす現象として解説が出てくるくらい、用語が定着しています。 AIと共…
とてもよい本です。 「正気って、どういうことだろう」と思ったときに手にするのに、とてもよい本です。 ヨガの教えは いちいち作為的に捉えて意味づけをして、苦しんでるのね。 おつかれさま。 さて、それはさておき。 という意識の切り替えと視座を与えて…
おやおや、この人ったらインナーチャイルドだのと言い出したけど、大丈夫かしら? と思ったあなた。 長らくこのブログを読んでくださり、これまでどうもありがとうございました。 お世話になりました。 ばいなら〜。 * * * さて。 タイトルの中に唐突にあ…
15年ぶりにこの本をじっくり再読しました。 主要な節を参照するために何度も開いたことはあったけど、最初から最後までじっくり読んだのは15年ぶりです。(2008年の感想はこちら) 再読したら、これまでの自分を知ることが多くて驚きました。 え、こんな本だ…
たまにヨガクラスの前に話したトピックについて座学にしてほしいと言われることがあるのですが、長尺で話す前提じゃないからできている話題のチョイス・テンポ・リズムというのがありまして。 「身体を動かす前提で集まっている場」だから話せています。 「…
年末年始のタイ旅行の記録をちまちまと断続的に書いております。 今回はタイへの入国・出国で、はじめてスワンナプーム国際空港を利用しました。 これまでドンムアン国際空港しか利用したことがなかったので、あまりの豪華さに驚きました。 ギラッギラです。…
インドの叙事詩とか神話とか、ヨガの延長で興味を持つこともあると思うのだけど、真面目に学ぼうとすると天井から金だらいがいくつも連続で落ちてきます。 この感じは「古事記で因幡の白兎が受けた虐待、エグすぎない?」みたいなのと似ていて、話が入ってこ…
この本の電子書籍を買ったのが2020年の9月。自粛型の生活に慣れてきた頃だったかな。 それからずっと、この本のカビールの詩を写経していました。毎日ではなく約2年くらいかけて、あき時間を使ってノートに書き写しました。 カビールの詩にはインドのヨガを…
『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は、繰り返し読んでいくとヨーガの教えを寓話とともに伝えている書物なんだな、ということが少しずつ見えてくる本で、講義のような解説が第3章の『ラヴァナ王の物語』のなかで展開されています。 無知へと下降する七つの段階 叡…
今日は『ヨーガ・ヴァーシシュタ』第3章にある『ラヴァナ王の物語』に登場する魔術師について書きます。前回の続きです。 この物語のおもしろさは、魔術を見る人たちが “魔術師慣れ” していること。 わたしは谷崎潤一郎の『ハッサン・カンの妖術』と、それ…
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は『ラヴァナ王の物語』です。 この物語は第3章の最後にあり、物語 → …
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は『三人の存在しない王子たちの物語』です。 あるときおばあさんが小…
ソフト化されていない1992年の映画です。8月に開催された東京の上映会で観てきました。 先日は京都で上映があり、このブログでのお知らせで知ったという関西の3名のかたが「行ってきましたよ~」と教えてくれたので、ほかにも何名かご覧になられたかたがいら…
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は「広大な森の物語」です。 この寓話は短く覚えておきやすく、しかも…
ここ2年ほど、カビールの詩を写経のように書き写しています。 この詩は平凡社から出ている「宗教詩ビージャク インド中世思想の精髄」という本に収録されていて、「ラマイニー」「サバド」「サーキー」の3つの型の詩集が収められています。 「ラマイニー」…
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいます。第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 前回は「インドゥの息子の物語」について書きました。今回はその次に収め…
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 前々回は「リーラーの物語」、前回は「カールカティーの物語」について書き…
今日はお知らせです。今週土曜8月13日の夕方に、日本クオリティのアニメでラーマーヤナを観ることができる『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』が東京都江戸川区(最寄駅は瑞江駅)で上映されます。先日友人から教えてもらいました。 どんなふうに2時間少々に集…
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいます。第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介します。 前回は「リーラーの物語」について書きました。今回はその次に収められている…
昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を、今年も引き続き読んでいます。今は再読なので、ひとつひとつの寓話を少し落ち着いた目で読んでいます。 ヨーガ・ヴァーシシュタは全6章あるのですが、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛り。どの…
昨年から読んでいる『ヨーガ・ヴァーシシュタ』について書きます。昨年は一度目の読書で、今年は再読をしています。 第2章の終盤でヴァシシュタ仙が「ラーマよ。個人的に体験されていない真理について説明されたとき、人は寓話の助けを借りて把握するしかな…
今年のはじめから『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を再読しています。 第2章は短いのですが、第1章でこの世の無常に打ちのめされたラーマがそれを見事に言語化したところから、その勢いを引き継いでのスタートです。 第2章冒頭の「シュカの物語」は直後のラー…
昨年から朝のヨーガ・ヴァーシシュタ&瞑想の習慣について書いていますが、再読でどうしてこんなにも初回と違って感じられるのか、とても不思議な本です。 初回は登場するキャラクターを追いかけさせてくれない、いい意味で不親切な状態で進んでいく設定を理…