うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

インド思想

三人の存在しない王子たちの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は『三人の存在しない王子たちの物語』です。 あるときおばあさんが小…

ラーマーヤナ ラーマ王子伝説(映画)

ソフト化されていない1992年の映画です。8月に開催された東京の上映会で観てきました。 先日は京都で上映があり、このブログでのお知らせで知ったという関西の3名のかたが「行ってきましたよ~」と教えてくれたので、ほかにも何名かご覧になられたかたがいら…

広大な森の物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は「広大な森の物語」です。 この寓話は短く覚えておきやすく、しかも…

「宗教詩ビージャク」収録のサバド カビールの詩/橋本泰元(訳注)

ここ2年ほど、カビールの詩を写経のように書き写しています。 この詩は平凡社から出ている「宗教詩ビージャク インド中世思想の精髄」という本に収録されていて、「ラマイニー」「サバド」「サーキー」の3つの型の詩集が収められています。 「ラマイニー」…

アハリャーの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいます。第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 前回は「インドゥの息子の物語」について書きました。今回はその次に収め…

インドゥの息子の物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 前々回は「リーラーの物語」、前回は「カールカティーの物語」について書き…

インド&日本の合作アニメ『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』が今週末13日(土)に東京で上映ですってよー!

今日はお知らせです。今週土曜8月13日の夕方に、日本クオリティのアニメでラーマーヤナを観ることができる『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』が東京都江戸川区(最寄駅は瑞江駅)で上映されます。先日友人から教えてもらいました。 どんなふうに2時間少々に集…

カールカティーの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいます。第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介します。 前回は「リーラーの物語」について書きました。今回はその次に収められている…

リーラーの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を、今年も引き続き読んでいます。今は再読なので、ひとつひとつの寓話を少し落ち着いた目で読んでいます。 ヨーガ・ヴァーシシュタは全6章あるのですが、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛り。どの…

ラーマの質問の性質に、自分とのベースの違いを実感する/『ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章の再読

昨年から読んでいる『ヨーガ・ヴァーシシュタ』について書きます。昨年は一度目の読書で、今年は再読をしています。 第2章の終盤でヴァシシュタ仙が「ラーマよ。個人的に体験されていない真理について説明されたとき、人は寓話の助けを借りて把握するしかな…

「探求者の心構え」を読んで、無執着にもレベルがあると知った(ヨーガ・ヴァーシシュタ 第2章)

今年のはじめから『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を再読しています。 第2章は短いのですが、第1章でこの世の無常に打ちのめされたラーマがそれを見事に言語化したところから、その勢いを引き継いでのスタートです。 第2章冒頭の「シュカの物語」は直後のラー…

ヴァシシュタ仙による鬱経験告白からのラージャ・ヨーガの教え/『ヨーガ・ヴァーシシュタ』第2章の再読

昨年から朝のヨーガ・ヴァーシシュタ&瞑想の習慣について書いていますが、再読でどうしてこんなにも初回と違って感じられるのか、とても不思議な本です。 初回は登場するキャラクターを追いかけさせてくれない、いい意味で不親切な状態で進んでいく設定を理…

生活や文化を人間の力で破壊すること

戦争のニュースは見ていてつらいですね。こんな時、戦うことを義務とするアルジュナが葛藤する『バガヴァッド・ギーター』が思い浮かびます。いま起こっていることについて、なにがつらいか。要素があまりにも多く複雑で、考えはじめると息が止まってしまう…

「離欲についての教え」と、自己を無味乾燥なものにさせないこと(ヨーガ・ヴァーシシュタ 第1章)

ヨーガ・ヴァーシシュタを読んでその内容を瞑想するモーニング・ルーティーンが2周目(2年目)に入っています、という話を少し前に書きました。そのときと同様、今日の話は初回読書中の人は読まないほうがよいかもしれません。

“動じなさ” と “無関心” の中間を照らす鋭い教え/『ヨーガ・ヴァーシシュタ』第1章の再読

朝のヨーガ・ヴァーシシュタ&瞑想の習慣を、新年からまたはじめています。今年は再読なので、第1章から教えを読むときの自分の視点が変わっています。初回よりもおもしろく読めます。というのは、この聖典の「設定」の妙味が少しわかるようになっているか…

アシュターヴァクラ・ギーター  トーマス・バイロン(英訳) 福間巌(翻訳)

『ヨーガ・ヴァーシシュタ』の日本語訳の文章に魅了され、同じ訳者のこの本を読みました。『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は、これは वासना (ヴァーサナー)を日本語にしたのだろうと思う箇所の訳が絶妙で。こんなふうに母国語で読めるなんて、なんてありがたい…

(再読)ババジと18人のシッダ ― クリヤー・ヨーガの伝統と自己覚醒への道 マーシャル・ゴーヴィンダン著/ネオデルフィ(翻訳)

13年ぶりに再読しました。 13年前の自分は聖者伝説に興味津々すぎて痛々しかったのではなかろうか、そんな気持ちでおそるおそる過去のブログを読んでみたのですが、意外とあっけらかんとしていました。 あかんところもなにげにリスクヘッジをしながら書いて…

わたしの心の脆弱性。事象を「あるがまま」に見られなくなる時のこと

先月、部屋の中にヤモリが入ってしまって、どうやって外に出したらいいのだろうと思って検索していたら、「ヤモリは家を守ると書く。縁起がいい」という情報の文字列についつい惹かれてしまいました。 その翌週は観葉植物の鉢にキノコが生えて、これはジメジ…

ヨーガ・ヴァーシシュタ ー至高の真我ー スワミ・ヴェンカテーシャーナンダ(英訳) 福間巌(和訳)

ずっと読んでみたかったお話の日本語版が出版されているのを発見し、毎日一話ずつ読んでいます。日本語版が出ることを知らなかったので、いつか自分でちまちま辞書を引きながら読まなければ、ずっとその教えに触れることはできないだろうと思っていました。…

インドの昔の人が残した「想像のはるか斜め上をいく教え」が大好き

わたしはよくインドの古い書物を読んでいるのですが、たまにおかしなものを見つけて「ああやっぱりインド人は頭がいい。おもしろいわ」と思ってほかの教えも読む、そんな生活もう何年も続いています。 先日、ヨガクラスの冒頭の説明でつい本題から逸れたこと…

「宗教詩ビージャク」収録のラマイニー カビールの詩/橋本泰元(訳注)

昨年からカビールの詩を写経しています。電子書籍で買った日本語訳の詩をノートに書き写しながら読んでいます。PDFをそのまま電子化したようなつくりでハイライト機能を使えないので、ならば!と紙に書き写すことにしました。 この詩は平凡社から出ている「…

(再読)立ち上がれ目覚めよ ― スワーミー・ヴィヴェーカーナンダのメッセージ

今年から英語圏の国で暮らす予定だったヨガ仲間に貸した本が返ってきました。わたしは日本語と英語が収録されているのがいいと思って貸したのだけど、読んだ人がどうもぴんとこなかったようなので、再読しました。 前回の感想はこちら よくよく読んでみたら…

自分を証明する物的証拠を捨てること

人間たちの中で、人間たちの決めた価値観が変化していくのに途方もない時間がかかる。なかでも差別について考えるときは、沼にハマったようにもう考えるのを放棄したくなることがあります。ヨガをしているとインドの歴史に親しむことがあって、身分が聖性で…

ブッダが説いたこと ワールポラ・ラーフラ著 今枝由郎(翻訳)

ふらっと入った古本屋で見つけ、読んでみたらすばらしい内容。この夏いいことあったわぁ、という思い出になりました。もしヨーガから仏教に興味が湧いたなら、まずこの本をすすめたい。ヨーガと原始仏教の混ぜてはいけないところがすごくよくわかるように書…

ブッダの生涯<仏典をよむ1> 中村元(著)前田專學(監修)

1985年にNHKラジオでお話しされた内容の書籍化。テキストで読めます。 説明に気取りがなくて、「仏法は遠い世界の話ではない。心の話なのだから、身近に感じてなんぼだ」という信条のようなものが感じられる、そんな語り口。ブッダという人物自体が同じこと…

タゴール・ソングス(映画)

いまポレポレ東中野で上映されている、ラビンドラナート・タゴールの詩の世界を追うドキュメンタリー映画を観てきました。ベンガル語が話されているインド・コルカタとバングラデシュ・ダッカの街やローカル・エリアの景色がいっぱい。現地ではタゴールを「…

転変と展変、瞑想と冥想。文字を選択するときに考えること

数年前に夏目漱石の小説にハマった頃の理由のひとつに「瞑想と冥想の書き分けをしている」というのがありました。気づいたときにはかなりゾクッとしました。こういうゾクッが生きていることの愉しみだと思っています。 先日、確認したいことがあって久しぶり…

(再読)インドの光 聖ラーマクリシュナの生涯 田中嫺玉 著

7年前にこの本を読んだ時の感想を読み返したら、サブちゃん×ジョージの関係を想起したとありました。あれから時は流れ、再読してみて想起したのはジャニー喜多川さん×タッキーさんであり、恵果さま×空海さまの関係でもありました。なんでそんな感想になるの…

しがみつくにしても、ただ運ばれるにしても、自我の放棄が必要なのね

インド思想を学んでいると、よくここまで要点を絞り込んだなという問いがたくさんあります。そのなかでも格別なインパクトですっかり覚えてしまったものに、猿の道・猫の道というのがあります。信じるということはどういうことか。その方法について論争があ…

ラメッシ・バルセカールとシヴァ・サンヒター

わたしは本を読みながら、ここで述べられていることは別の本のあのことと似ているな…と思うことがあって、手元に本がある場合は確認をします。以下の本を読んでいるときに、これはシヴァ・サンヒターの2章49節・51節にあることと同じことを言っているようだ…