うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

インド思想

人間ガンディー ― 世界を変えた自己変革 エクナット・イーシュワラン著/スタイナー紀美子(翻訳)

おもに後年のガンディーを伝える内容の本です。末尾に年表もついています。写真がたくさん載っていて妻のカストゥルバイ・ガンディーさんも多く掲載されているのですが、想像以上にかわいらしい人で驚きました。これまでは小さな写真でしか見たことがありま…

インド・東南アジア紀行 ― エロスの神々を訪ねて 宗谷真爾 著

今年はかねてより気になっていたシャクティ信仰について知りたくて、このジャンルの本を読んでいます。1986年の本(わたしの手元にあるのは文庫版)です。この時代に書かれた日本人によるインド旅行記はおもしろいですね。解説を松村剛さんというかたが書か…

近代インド思想の源流 ― ラムモホン・ライの宗教・社会改革 竹内啓二 著

今年の前半に読んだ「インドの顔」でラーム・モーハン・ローイの存在を知り、「ヒンドゥー教 ― インドの聖と俗」という本でその呼び名がベンガル語の発音でラムモホン・ライと綴られることがあると知り、この本にたどり着くことができました。 ラムモホン・…

ヒンドゥー教 ― インドの聖と俗 森本達雄 著

今年読んだ「インドの顔(世界の生活歴史)」で知ったラーム・モーハン・ローイについてさらに知りたくなり、この本を読みました。インドの昔の風習に、未亡人となった女性(寡婦)が夫の後を追って火葬時に焼身自殺をする「サティー」というものがあり、ラ…

The Bhagavad Gita / Ramananda Prasad

日本のアマゾンでは高いのですがアメリカとインドでは買いやすそうなので紹介します。これはわたしがいま書き写しやチャンティングのときに重宝しているバガヴァッド・ギーターで、デリーの「MOTILAL BANARSIDASS」で買ってきました。 「MOTILAL BANARSIDASS…

サンカルパの練習。他者の評価が介在しない目標文章をつくれるか

ヨガニードラーで唱える短い文章(サンカルパ)について。 サンカルパを立てることは、自己と向き合うとても正直な時間です。あまりにもまっすぐすぎて、恥ずかしくて照れくさい、そういう時間です。だからついつい、他人の頭を借りたくなる。それらしいなに…

インドの顔(生活の世界歴史)  辛島昇・奈良康明 著

この本は1975年に出版されて1991年に文庫化されたので、文中の「現在は」は70年代前半のインドです。インド文化は国際化のためには隠しておきたいことばかり。実情は現代に近づくほどオブラートに包まれていく。昔のインド紀行っておもしろいんですよね…。こ…

Rさんのタントラ調口説きメソッドをシヴァ派の教典の中に見つけた

少し前に国際ロマンス詐欺師に遭った話をまとめましたが、このRさんとの会話を振り返って元ネタ探しをするのが、ヨーガの復習勉強になっています。 ▼このかたね… ハタ・ヨーガの教典は現代の感覚で読むとトンデモ感がすごく、腰を据えて一字一句分解し、さま…

シュリーマッド・バーガヴァタム シュリー・クリシュナの神遊びと賢者たち

7年前から英語版でトライしていたのですがなかなか読み終わらないので、インド旅行中に日本語版を持ち歩いて読みました。今回のインド旅行はなんと2週間でこの一冊しか本を読めませんでした。暑くていつも頭から湯気が出ている感じで…。そんなこんなで、毎日…

三つの自分と対話する小さなおまじない。合掌の位置と・アンジャリムドラー

今年の春分の日は満月でした。そして年度末。今年は年号も変わります。特に自分の人生に大きな変化やイベントのない人でも、この時期は自身の中にざわめきを感じる人が多いだろうなと思い、今年はこの日のために考えたメニューでヨガクラスを開催しました。…

シャンティというのはどういう感じか

人にはいろいろな心の状態がありますが、自分の中でそれを示す言葉のバリエーションが少ないことを知らぬまま年齢を重ねてあれよあれよと数十年。わたしは30代の後半からサンスクリット語の単語にたくさん触れるようになり、こんなふうに "穏やかでない" と…

シッダシッダーンタパッダティ ゴーラクシャナータ(Siddhasiddhantapaddhatih / Ghoraksanatha)

シヴァ信仰のヨーガの教典です。論文というほうが近いかもしれません。日本語訳が出ていないので、自分で日本語化しながら読みました。 どれがこの本のタイトルか、今回は件名に迷いましたが「Siddhasiddhantapaddhatih」というテキスト(Natha philosophy …

誰がかまうもんか?!(Who Cares?!) ラメッシ・バルセカールのユニークな教え ブレイン・バルドー (編集)高木悠鼓(翻訳)

たとえば「無邪気にやってしまった」ことが相手にとっては迷惑で、相手にとがめられたとします。一瞬「よかれと思って…」と心の中でつぶやいてみるものの、それでも反省のためにいま一度自分の行為の構成を分解してみる。そこで見えた「無邪気さ」や「よかれ…

モンキーマインドを日本語で言うなら「手当たりしだい」

先日、美容室にあったHuluで「モンキー・マジック 孫悟空誕生」という映画を半分くらい観たのですが、孫悟空が桃を食べるシーンで「そうそう、これこれ」と思う挙動がありました。わたしが子どもの頃にテレビで観ていた西遊記では、猪八戒も同じような食べ方…

ラーマーヤナ ― インド古典物語(上・下)河田清史 著

ラーマーヤナに登場するハヌマーンは孫悟空のモデルといわれたりしていますが、なんのなんの。この物語のフォーマットそのものに西遊記があふれています。 「悪=悪」の一辺倒ではない物語の構成、悪者の葬式でこんなに泣かせる話があるものかという展開。た…

朝三暮四とモンキーマインド

職場にあった行動マーケティングの本を読んでいたら、説明に「朝三暮四」という諺(ことわざ)が出てきて、はじめてその諺を知りました。由来は、以下のことだそう。 中国、宋の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つや…

のめしこき → タマスが優勢(ヨギのための新潟弁講座)

今月のはじめは新潟県で過ごしていました。 新潟県内で行動していると、なんとなく駅やお店で聞こえてくる会話のなかにご当地フレーズがあって、いろいろ拾う中に、すごいのがありました。 のめしこき これ、ネイティブならわかるフレーズかと思うのですが、…

三点倒立の過程・キープで起こるパニックとトリグナ・タンマトラ(三性質・五大要素)

ここで三点倒立のことをよく書いていますが、わたしはヨガのクラスにアームバランスや倒立を積極的に取り入れています。 理由はいくつもあるのですが、そのひとつとして「自分がパニックになるときの性質のヒントを得やすい」というのがあります。 他人に言…

サンカルパの構文

これはわたしが何年もヨガニードラをガイドするなかで考え続けていることです。 ヨガニードラで唱えるサンカルパは、内観が進むほど、より組み立てが主体的になっていきます。 自己に向き合うという段階を踏もうとすると、そのように変わっていきます。 こと…

冷静さも持っていたあの人が、知性を失う行為に到るまでに起きたこと(夏目漱石読書会「坊つちゃん」より)

夏に東京で久しぶりに「坊つちゃん」の読書会をやりました。「坊つちゃん」での開催は何度目かなので、わたしがかねてよりテーマとして設定してみたかった「怒り」にフォーカスをあてた構成で行いました。 ご案内の時点で、事前に下敷きのように念頭におくギ…

うまくいっても、いかなくても、わたしはわたし

わたしはここでいくつも旅行記を書いていますが、ブログを読んでいる人から「わたしも遠くへ行ってみることにしました」と言われるとうれしいです。自分でいつのまにか自分を縛っているような、そういう状況から少し離れるきっかけになっていたら、うれしい…

ヨガで性格は治るか

「痩せますか?」「姿勢が良くなりますか?」と同じような感じで、質問したいけどできないと思っている人の多いであろう「ヨガで性格は治りますか?」(ヨガで性格は変わるか・変えられるか)という問い。 いつかゆっくり書こうと思っていたことを、今日はじ…

こころの星座盤のようにひらくバガヴァッド・ギーター

この春はバタバタといろいろな人の価値観や正義感を見聞きすることがあって、わたしは直接聞いたもの以外はスルーすることが多いのですが、それでも自分の視点にはない主張を聞くと、自分の中の北極星を確認したくなる。そんなときがあります。 わたしはそん…

「耳をダンボにする」という表現が、とてもインド哲学的にきこえる

若い人は使うのかわかりませんが、わりとわたしの周辺で使う人の多い表現に 耳をダンボにする というのがあります。 ある特定の話題が気になって、そっちに集中して意識が向かう様子が、まるで耳の形をダンボのように大きくしているというイメージ。 実際、…

「ムトゥ 踊るマハラジャ」をいま観るといろいろ沁みる(映画)

この映画は1995年作で日本では1998年から上映。もう20年前なんですね。そらわしもオバハンになるわ! この映画が流行ったころはインドのことをまったく知らなかったわたしですが、今は少しインドのことを知り、先日観たらいろいろ沁みました。この映画は伏線…

バガヴァッド・ギーター 各節のローマ字表記およびその訳語・訳文 A.C.バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ

] これは「クリシュナ意識国際協会版」という感じで、そこから出ているシュローカ本です。協会から出てるシュローカ本(うた本)では以前に「日本ヴェーダーンタ協会」のものを紹介したことがあります。 ここで紹介していなかったのにはいくつか理由があって…

バガヴァッド・ギーターの世界 ― ヒンドゥー教の救済 上村勝彦 著

年末年始にゆっくり読もうと思っていた本なのだけど、読み始めたら思いのほかスルスル進む。対談でもないのに口語調で親しみやすいなぁと思っていたら、この本は上村勝彦さんが1995年4月〜9月にNHKラジオ第二放送「文化セミナー・心の探求」で「古代インドの…

ウパデーシャ・サーハスリー ― 真実の自己の探求 シャンカラ著 / 前田専学(翻訳)

自著が少なく主に注釈者であったシャンカラ。 この「ウパデーシャ・サーハスリー」も序盤はウパニシャッドからの引用が多い状態ではじまるのですが、途中からシャンカラ的「人たらしの技術」のようなものが炸裂しており、思わず引き込まれます。この人の言葉…

GORAKSHA SHATAKAM  Swami Kvarayananda & Dr.S.A.Shukla,M.A.,Ph.D ゴーラクシャ・シャタカ

これはインドで買って自分で訳しつつ読んだ紙の本です。スワミと博士の共著本。最も古いといわれるハタ・ヨーガ教典の出典をあちこちに求めてまとめた労作。 デーヴァナガーリー(あのごにょごにょした文字)と英訳と解説で、ローマナイズ(ごにょごにょの音…

Goraksha Samhita(English Edition)  Swami Vishnuswaroop(翻訳)ゴーラクシャ・サンヒター

Swami Vishnuswaroop というかたがハタ・ヨーガの古典を英訳しKindleで出してくれているなかの一冊。正式名称は「Goraksha Samhita: Goraksha Paddhati: The Yogic Path of Guru Gorakhanath」と長い。 これまで「ハタ・ヨーガ・プラディピカー」「ゲーラン…