うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

西展望台(広島県尾道市)

小学生の頃に映画で観て、ほんとうに日本にこんなところがあるのかな…、なんて夢の世界のように思っていた尾道。 あれから30年たって、自分で行けるようになって、やっと行ったあこがれの尾道。 尾道駅の北口を歩いていたら、ほんとうに映画で観たように階段…

サキャ格言集 サキャパンディタ 著 / 今枝由郎 翻訳

本屋でなんとなく手にとって、めりめりめりめり読み進んでしまって、一週間くらいこのチベット版・辛口ギーターのようなものにハマっておりました。 4行構成で、まるでバガヴァッド・ギーターのよう。でもやっぱりチベット。著者のサキャ・パンディタは13世…

「営業」と思って行動してみる

お盆や年末年始の過ごしかたに悩んだりすること、ありますね。 ライフスタイルや所属意識が多様化している昨今、いろんな話を聞きます。 わたしの友人には東京が実家だという人が何人かいて、ほとんど帰省という概念がないようです。でも誕生日などのプチイ…

寡婦 ギ・ド モーパッサン 著 / 秋田滋 (翻訳)

先日、脳内で少女マンガが発動しかかる中年女性の苦悩について書きましたが、この小説はまさにそんなお話で驚きました。 モーパッサンの女心の描きかたは、いつもなんだかおもしろい。この人にバカにされるぶんには、まったく腹が立たないのです。なんでだろ…

頸飾り ギ・ド モーパッサン 著 / 辻潤 (翻訳)

これはとても現実的なシンデレラ。 O・ヘンリーのような「最終的にはいい感じで希望がある」のがデフォルトじゃなきゃいやだー! なんて人しかいなくなった世の中があるとしたら、たぶんそこにはギャグもないのではないか。うーん、困った。やさしいのはあり…

初雪 ギ・ド モーパッサン 著 / 秋田滋 (翻訳)

イプセンと似たようなことを扱っているのだろうかと思うこともあるのだけど、どうにも違う印象を受けるモーパッサン。 こんな小説を男性が書いているのが、なんか不思議。女性の病的なメンタルへの憑依のしかたは太宰治のようでもあるけれど、こういう勢いは…

夜と霧 ヴィクトール・E・フランクル著 / 池田香代子 (翻訳)

こういう本は、読むと「自分は安全に生活できる国にいるくせに」という思いで自分が自分を叱責するから、つい避けがち。戦争で苦労するような映画も、見ると「世のなかの役に立っていないのに、生きていてすみません」という気持ちになるから、つい避けがち…

脂肪のかたまり ギー・ド・モーパッサン 著 / 高山鉄男 (翻訳)

タイトルが気になったというだけで読んでみた小説。 「ラ・マルセイエーズ」の歌詞(6番)への風刺ととらえるにしても、なんかシャレになっているような、なっていないような…。きっついなーこれ。という話でした。 きっついというのは、それがあまりにも現…

念写の記憶がおそろしい。荻窪にて

つい先日のこと。 友人と東京の街をぶらぶら歩いていた。いつものように、なんだかレトロなお店の書体を見つけると「わー、これ見て見てー」なんて口にするわたし。荻窪ってはじめて降りたのですが、楽しいですね!その日は友人から「ちょっと職場を見に来な…

脳内で少女マンガが発動しかかる中年女性の苦悩(夏目漱石「門」読書会より)

初夏に東京で夏目漱石「門」の読書会をやりました。年齢も性別も居住地もさまざまなみなさんが集まっての談義。 ローカロリー生活を送る夫婦を描いた物語ですが、みなさんの脳内で展開しているトーンにはさまざまな差異があり、それを確認するがこの会の楽し…

砂の女 安部公房 著

友人がわたしの部屋に置いていってくれた本。読み始めたら、とまらない。疲労の描写が、たまらない。 暑くてぐったりした体を横たえながら読むと、異様にしっくりくる。読みながら身体ごと連れて行かれる。なにこれ、すごい。 筋肉の隙間に、石膏を流しこま…

ほんとうに、しれっと猫があちこちにいた尾道(広島県尾道市)

「尾道は、猫が多いよ」と事前に友人から聞いていたのですが、ほんとうですね。ここでは虫よりも猫を多く見かけました。 猫とはあまりコミュニケーションがうまくとれなかったのですが、お会いできた猫の皆々様のうち、何匹かご紹介します。 ぽっつーん。 ち…

尾道駅北口から三軒家町、そしてガウディーハウス(広島県尾道市)

尾道駅は海の近くにあって、駅の出口が海側と山側に分かれています。 いわゆる大林宣彦的世界は北口で、山のほう。サイクリングをする人たちが行く方向とは反対側です。 尾道へは夕方5時ごろ着いたのですが、7月の頭だったので、まだまだ明るい夕方。 遠くに…

新尾道駅と尾道駅と、バスと港(広島県尾道市)

はじめて尾道へ行ってきました。ずっと行ってみたかった場所です。大林宣彦映画を観まくった世代ですのでね! もうずっと脳内は てーんててて てって ててって てーんててて てってっててーん が、無限ループです。 わかる人だけ、わかってくださればよいの…

装飾繕いワークショップ「sui:tiのてしごと」(表参道 nida / ganga moon cafe)

穴のあいてしまった服をかわいく繕う活動をされている、佐々木スー先生のワークショップに参加してきました。(以後、スー先生) 以前から服や小物の写真を見て「かわいいなぁこれ…。わたしもやりたいなぁ」と思っていたのですが、先生の活動は埼玉県が多く…

ベトナム旅行(2回目)の、まとめINDEX

今年のゴールデン・ウィークにベトナムへ行ってきました。 持ちものや予算はおおむね前回と同じなので、準備の参考にしたい人は、前回のまとめをご覧ください。 今回は11日間の旅で、ハノイを拠点に中国国境近くの地域を観光してはハノイへ戻る、ということ…

初心を忘れると、やらかしてしまう

二度目のベトナム旅行を綴ってきました。 初めて行った2年前はあまりヒヤリとすることはなかったのですが、今回はトラブルとまではいかないまでも、初回だったら注意力で防げたであろうと思うことが何度もありました。今回はスリとの攻防もあったのですが、…

おかしなものと、おしゃれなもの

ベトナムではいろいろなところへ行って、いろいろなものを見ました。 一瞬思うことが多いなか、流れ的にあまり拾わなかった思いを、ここであらためてご紹介します。 まずは、ラオカイのコックレウ市場での思い出から。 髪を留めているアクセサリーが、珍しく…

作家刑事毒島 中山七里 著

先日紹介した「夢を売る男」のネット上のレビューに「作家刑事毒島を思い出した」と書いている人がいて、この小説も気になって読みました。 殺人事件が起こるから、ミステリー。すべてが出版がらみ。登場人物は作家や編集者のほか、募集作品の下読みをする外…

夢を売る男 百田尚樹 著

わたしはたまにヨガ関係の知人から「あれだけブログを書いていたら、本を出しませんかって言われたりするでしょう」と言われることがあって、そのたびに驚きます。生まれてこのかた、そんなことは一度も言われたことがありません。「え?! そうなの?」と思っ…

ハノイ市街から、17番の路線バスでノイバイ空港へ

この日は朝から失敗続きの一日。 飛行機に乗れないのではないか、間に合わないのではないか…。なんとかギリギリ乗れて帰国しましたが、もう思考能力が限界だったのかなぁ。だって暑いんだもの。ベトナムへ行ったのはゴールデン・ウィークでしたが、いまの日…

Om Hanoi Yoga Studio & Vegetarian Cafe(ハノイ・ホアンキエム区)

ハノイでは西湖近くのゼニスヨガのほかにもう一箇所、ヨガスタジオへ行きました。 場所はホアンキエム区の、ベトナム女性博物館やホアロー収容所があるあたりにあります。東京でいうと、旧市街が新宿なのに対して丸の内っぽいエリア。官公庁のような建物が多…

口先と指先だけで世の中と関われるかのような思い違いをしないために、手のひらも使うようにしている

わたしは10年以上ヨガの練習をしていますが、脚を使うメニュー・腕を使うメニューが偏らないように、両方やるようにしてます。腕を多く使うメニューとして朝はアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガを、そのほかに週に何度か行くヨガスタジオで夜にハタヨガやパ…

西湖府(Phu Tay Ho / ハノイ)

西湖近くのヨガスタジオで練習をした後に、西湖沿いにある寺院「西湖府」へ行きました。 5月でもすでに蒸し暑いハノイでしたが、湖のほとりはさらに蒸しており(笑)、シュウマイや小籠包って、そうとうしんどい時間に耐えているのだよな…などと、どうでもよ…

ゼニスヨガ ハノイ / ZENITH AU Co(ハノイ・西湖近く)

ベトナムでヨガクラスに参加してきました。行ったのはハノイに何校かある「ゼニス・ヨガ」というヨガスタジオの、西湖近くの教室。 観光地をまわるだけでない、なんとなくちょこっと近所へ行くような用事がある旅って、やっぱりいいなと感じます。バスにも乗…

ポジティブなだけじゃないわたしと一緒に練習してくれて、ありがとう

ニンニキニキニキ♪ニンニキニキニキ♪ 西へ。 わたしが西へ向かうとウキウキするのは、この歌のせいもある。 広島も神戸も複数回お会いしているかたがおいでになり、「今回はいつもと違う感じで話をしていた」といわれたのですが、それはここ半年くらいで、わ…

ポトスライムの舟 津村記久子 著

ガサガサガサッと感情を揺さぶってくるような強さはまったくないのに、「ある」「あー、ある」「あるなぁ」「あこれあるわ…」「あったー、これ」という小さな弾がトトトトトトトとずっと撃ち続けられるような感じで、グイグイではなく、気がつけばジリジリい…

わたしのグランパ 筒井康隆 著

なにげなく手にしたら背表紙に「ジュブナイル」とあり、こういうのをジュブナイルというのかぁ、と思って開いたら、どんどんぐんぐん読み進み、止まらない。 中学生の女の子が主人公。でもそのおじいさんは、もっと主人公。終盤に向かって「これはモテるおじ…