うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

列  中村文則 著

ラジオで紹介されていたのを聴いて、気になって読みました。 『列』に象徴されるものが、ちょうど同時進行で読んでいた本に登場する ”ドーパミン経済” というキーワードと重なって、同じテーマを小説として読んでいる感覚になりました。 この物語でドーパミ…

ルイーズ・L・ヘイの「パワーカード」と書籍「ライフヒーリング」

ルイーズ・ヘイという人の名前を昨年の秋に知りました。 わたしが素敵だなと思っている人のデスクに「パワーカード」なるものが置いてあり、これ見ていいですか? と手に取ったのがはじまりです。 彼女が運営する別の場所でも同じものを見ました。「あっちに…

死にたいって誰かに話したかった  南綾子 著

「生きづらさを克服しようの会」って、なに。青春? 最近よく耳にする「生きづらさ」というフレーズ。これはなに。「生きづらさ」と「死にたさ」は直列つなぎにならない前提? と、その人の「生きたさ」の条件付けが気になってしまう。なんかどっと疲れる。 …

ドンジャオの彼女

広場でたくさんの人と定期的に会うようになってから半年が過ぎました。 いろんな人に顔を覚えてもらって挨拶をするのですが、毎回ほんの20分だけ参加して帰るわたしは、名前を覚えられていません。 低めに見積もって平均年齢70歳ってとこじゃないかと思う場…

コンプラ的にアウトな感じでズケズケと。

「あなたどうしてた? 元気だった? 結婚した?」 矢継ぎ早にズケズケ訊かれてうれしかった。コンプラ的にアウトな感じで踏み込まれて気持ちよかった。なんならもっとちょうだいと思いながら「結婚はしていませんが、わたしが大切にしたい優先順位を守りなが…

ユーチューバー 村上龍 著

友人がネット上にこの本の感想をアップしているのを読み、わたしも読んでみました。 この作家の小説を読むのは初めてです。ずっと前からなにか物語を読んでみたいと思っていて、題材がYoutubeなので、これならわたしにも読めそうだと思いました。 もともと「…

長い橋のあとに高い橋を 首と後頭部へのアプローチ(セツバンダ・アーサナ)

ヨガの橋のポーズ(セツバンダ・アーサナ)は定番なのでやったことがある人も多いと思うのですが、この春からわたしはハタ・ヨーガのクラスで段階を作って進めるようにしています。 わたしのヨガ歴はこのブログの年数+2年くらいです。 20年もすると社会も…

「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本 垣渕洋一 著

2020年の自粛生活をきっかけにノンアルコールビール愛飲者になりました。 もともとアート&お酒のカルチャーに憧れる10代、社会へ仲間入りしたかった20代、業務&根回しの便利ツールのひとつのようにお酒を捉えていた30代前半という変遷を経て、体力が山場を…

青山二郎の話 宇野千代 著

そう。この視点。他人を見たり評したりするときにやってはいけないことを絶対にやらないようにするときの、この内観。宇野千代さんはいつもリスペクトと葛藤の中間を書いて教えてくれる。 たまらないんだよなぁ。と思う本にまた出会いました。 宇野千代さん…

うるさいこの音の全部 高瀬隼子 著

「言いたいのではなくて、書きたいのだ。わたしからこの手段を奪えると思うな」というのが小説家の表現の自由なのに、芥川賞を受賞すると身近な人がいろんな方法でその手段を "復讐ではない" ことにしようとしてくる。 さらにその状況に対して著者が応酬して…

饒舌について プルタルコス著/柳沼重剛 (翻訳)

年末年始に本を持って旅に出たけれど、simカードを入れてしまったせいで見事に読書ができませんでした。 そんな旅のさなかで唯一夢中になって読めた本がこの『饒舌について』でした。 この本には、SNSの無限スクロール世界と真逆の価値観が書いてあります。 …

プノンペンの官庁エリアで仕事ができる人みたいな気分になったカフェ「KN Cafe Angdoung」

プノンペンのワット・プノンという寺院の近くに官公庁エリアがあります。 東京の虎ノ門や日比谷あたりの雰囲気の場所です。 宿に荷物を置いて出歩いているので、日本からリュックを背負ってやってきたオバさんとおバアさんの我々ですが、黙っていればバレま…

地名の由来の寺院 ワット・プノン(プノンペン)

プノンは「丘」、ペンは人名。 プノンペンは、ペンさんの丘という意味なのだそうです。 ペンさんは女性で、ペン夫人。裕福なご夫人だったそうです。 その方がとても人気らしく、地名の由来になっている丘の寺院にひっきりなしに地元の参拝者が訪れていました…

プノンペン 昼のオルセーマーケットと、夜のグルメ

プノンペンでの思い出はいくつもあるのですが、食べ物が楽しかったです。 中年と老婆の旅なのでそんなにたくさんは食べられない、そんなわたしたちに最高の場所を見つけました。 宿の近くのオルセー・マーケットです。ここの出店が良かった。良すぎたのでし…

プノンペン オルセーマーケットを南下した虐殺博物館周辺のエリアと、美味しい点心屋さん

プノンペンではオルセーマーケット近くの宿に滞在して、徒歩やGrabで街歩きを楽しみました。 なかでも徒歩圏内で楽しんだのがトゥール・スレン虐殺博物館のあるあたりまで。 このエリアにあるカフェや小さなレストランはファミリー経営のお店が多く、ひとつ…

「IDLI DOSA」と「LOTUS DOSA CORNER」プノンペンで食べたインド料理

今回は、旅の間の外食の多くがインド料理でした。 一緒に旅をしている人が住む地域にはインド料理店が少ないため、食べられるときに食べておきたい! という希望のままに出かけました。 プノンペンでは2つのお店へ行きました。その2つのうち、独立記念塔の…

スーパーマーケットとコンビニチェーンが百花繚乱のプノンペンと、高級なボンケンコンエリア

カンボジアの首都プノンペンは想像以上に都会で、中心部に5泊している間にたくさんの種類のスーパー、コンビニを見ました。 まだ淘汰が起こっていない、最大の隆盛期の勢いを感じます。 30年前くらいの日本もこんな感じで、コンビニもampmとかサンクスとか…

国立博物館(カンボジア・プノンペン)

ヒンドゥーの神々にヨギー、ヨギーニ、聖者の像が集う博物館へ行ってきました。 この日はぷらぷら宿から歩いて、この博物館の近くにあるアート・ストリートもチラチラ見ながら辿り着き、ゆっくり絵や像を鑑賞しました。 とても気持ちの良いオープンな博物館 …

プノンペンのナイスゲストハウス(Nice Guest House)

今回の旅ではプノンペンでひとつの宿に5泊しました。 一泊してみたら居心地がよく、気に入ったのでずっといることにしました。 一泊2600円でこんなに快適にくつろげちゃっていいのかしらってくらいの宿でした。 プノンペンではここを拠点に、Grabであちこち…

チャウドックからプノンペンへ、船で6時間の移動(ベトナム→カンボジア)

ベトナムとカンボジアを旅してきました。 ホーチミンからカンボジア国境近くの街・チャウドックへ移動し、そこからプノンペンへ入りました。 ボートの便があって、ホテルで予約をしてもらって、あとは乗るだけでした。 船で国境を越えるってどんな感じなんだ…

Noooo Waaaay! という英語の便利さ

わたしは英語が今となってはほとんど話せないのですが、旅行をしているときは使う機会が増えます。あたりまえか。 ヨガをするときは普段より性格がオープンになっています。 もともと日本語が母語ではない人からヨガを教わりはじめたので、わたしの頭の中か…

わたしたちのあたらしい神様

自分と境遇がいちばん近い人とふたりで二十二年ぶりに外出をした。 前回はわたしたちが生まれ育った県に当時世界で最もモテていたサッカー選手がやってくる試合があって出かけた。すでにわたしは働きながら東京に住んでいて、ふたりで行ったらきっと一生の思…

いい子のあくび 高瀬隼子 著

こういうことをする女性も平等に罰を受けるべきだという意見がサイレント・マジョリティだとしても、本人は女性であることで割りを食ってきたと思っているので手をつけられない。『令和最新版・コンプラ社会で女性が効率よく不幸を手に入れる方法』 みたいな…

親子旅行は、自分で書き換えていた記憶を知る機会

わたしがブログに母親との海外旅行記を書いていると、同世代の人から「うちは絶対無理っ!」と、勢いたっぷりにお話をされることがあります。 それもなんかわかるし、そうだろうなと思います。 まだまだ足腰が元気な人であっても、意思がなかったり、ありす…

赤い部屋 江戸川乱歩 著

この物語の落語バージョンがあるのを知り、それを聴く前に原作を読みました。 わたしは就職してから30代後半まで小説が読めない時期が長くあって、だけど江戸川乱歩はブランクなくいつでも読めて、絶対安心。 いつの間にか短編は『人間椅子』と『芋虫』が最…

心のための後屈と喉のチャクラのこと

いまの時代とこれからの身体の調整について、今年に入ってから、ヨガの様々なポーズを練習しながら観察する時間が多くなっています。 どんなマインドのときに体勢がどう沁みたかを観ています。 コロナ以前のおさらい 2019年にこんなことを書いていました。 …