うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

読んだ本

自衛隊メンタル教官が教える 50代から心を整える技術 下園壮太 著

タイトルを見て「なにもそんなに前のめりで準備しなくても・・・」と思われるかもしれませんが、きっかけがあって読みました。 先日同世代の友人と話しながら、なんでも更年期のせいにすると、それとは関係のない前頭葉のはたらきを見落としてしまうことにな…

おもろい以外いらんねん 大前粟生 著

いつまでも継承され続けるコミュニケーションの型について、いま20代の人はどんなふうに感じてきたのか。それが感覚的に伝わりやすい小説でした。 お笑い芸人に憧れた高校生がテレビ売れていく過程とその周辺の人の話で、男の人たちがワイワイ評価し合うあの…

グーグーだって猫である1 大島弓子 著(コミック/映画)

少し上の世代の人たちが読んできた本としてよく名前を目にする、大島弓子さんの本をはじめて読みました。古本屋さんで一巻を買ってきました。 コロナの少し前からわたしの周りでは猫を飼う人が増えていて、なんとなく息抜きに読んでみたくなりました。 グー…

心が揺れがちな時代に「私は私」で生きるには  高尾美穂 著

昨年読んだ『いちばん親切な更年期の教科書』がとてもためになり、エッセイ集のようなこの本を読みました。 音声配信されているコンテンツをテキスト化されたものだそうです。 高尾先生はヨガをされているので、その視点とスタンスが参考になります。 ヨガを…

居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 東畑開人 著

少し前に読んだ『野の医者は笑う』がとてもおもしろかったので、この本も読みました。沖縄でフィールドワークをしたくなった背景には、こんなことがあったのか! 序盤を読んでいる段階から、これは前回同様、終盤で前半のユルさが効いてくるパターンだなと思…

よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑  大野萌子 著

わたしは昨年の今頃、だいぶおかしな喋り方をしていたと思います。毎日一回は「ちょいと」と言っていたような。 小津映画にハマって片っ端から繰り返し観ているうちにセリフのパターンがインストールされ、今の時代だったら糾弾されまくるに違いない “パワハ…

コメント力 ―「できる人」はここがちがう 齋藤孝 著

古本屋さんで開いたらすごく面白くて、読むのが止められず買って帰ってきました。 さまざまな場面での著名人の絶妙なコメントのほか、漫画や物語のキャラクターのセリフとその聞きどころがつらつらと書かれており、人選が最高です。 わたしの大好きな清少納…

オーセンティック・コーチング 苫米地英人 著

この本を読んでいる人から目次をちょろっと見せてもらって、気になったのでわたしも読みました。 読んでみたら、これはサンカルパのことを説明しておられる? と思う内容で、コーチングとカウンセリングは別物だということが明示されています。 コーチングは…

みんなの「わがまま」入門  富永京子 著

大学の先生が中高生に向けて、社会を変えていくためにわがままを言うことの意義を伝えていく講義仕立ての本です。 わたしはあのとき必要なわがままを言った。だけど後から罪悪感にさいなまれた。だからもう、言うのもやめておく。後で言ったら言ったで、なん…

野の医者は笑う 心の治療とは何か?  東畑開人 著

楽しくふざけながら、実にあけすけに書かれていてドキドキしました。 この本は近代医学の外側で活動している治療者たちを ”野の医者” と呼んで治療を受けに行く臨床心理士の沖縄スピリチュアル探訪記。 軽妙な語り口で書かれているけれど、前半は後半の展開…

世界でいちばん私がカワイイ ブリアナ・ギガンテ 著

ひとたび好きになると、すぐに秘められたお言葉を買いたくなってしまう。 ご本人の声で脳内再生しながら読みました。 友人からブリアナさんの動画を教えてもらって以来、わたしのコマ切れの可処分時間をぎゅんぎゅん吸い上げられています。 あまりにたくさん…

「宗教詩ビージャク」収録のサバド カビールの詩/橋本泰元(訳注)

ここ2年ほど、カビールの詩を写経のように書き写しています。 この詩は平凡社から出ている「宗教詩ビージャク インド中世思想の精髄」という本に収録されていて、「ラマイニー」「サバド」「サーキー」の3つの型の詩集が収められています。 「ラマイニー」…

棒がいっぽん  高野文子 著

あとになってやっと人に話せるようになることがたくさんある。 先日も古くからの友人に「わたしその話聞いたことあったっけ?」と言われて、「ない。はじめて話した」ということがあった。 この漫画の登場人物たちと同じように、日常のなかでゴリッとぶっこ…

母親になって後悔してる オルナ・ドーナト著/鹿田昌美(訳)

原題は『Regretting Motherhood』で、2008年に開始されたイスラエルでの調査(対象者23名・すべてユダヤ人)をもとに書かれています。なんだn数23の話かと思うかもしれませんが、その対象者の選びかたも重要なコンセプトになっているので、たった23人と思う…

オツベルと象 宮沢賢治 著

えええええ、こんな話だったっけ?! と、ものすごい衝撃を受けました。 この話は子供の頃に読んで「苦しいです。サンタマリア。」というフレーズもしっかり覚えていました。 なのに、ものすごい衝撃。 それはわたしがオツベル側でもおかしくない年齢を越えた…

体調予報 ― 天気予報でわかる翌日のからだ 河合薫 著

かつての仕事仲間が読んでよかったと言っていて、わたしも買って読んでみました。 ハタ・ヨーガのクラス構成を考えるときに、こういう本(このブログで紹介したものでは『整体かれんだー 旬な身体になる』など)を参考にします。 季節と身体に関する本は、こ…

ドミトリーともきんす  高野文子 著

またすばらしい本を読みました。 かしこい・かわいい・やさしい・かっこいい・デッサンすごい。この5つの要素がそれぞれ200%ずつの、もう1000%くらいすてきな本でした。 あまりの暑さにワタクシ計算ができなくなっております。パーセントは足したり掛けた…

イワン・イリッチの死 トルストイ著/米川正夫 (翻訳)

こんなの一回死んでみないと書けないはずなのに、どうしてこんな文章を書けたのだろう。イタコとの共作? なーんてことを思うほど、「死ぬ間際までの意識の実況」が細かくて驚きました。 この小説の主人公は45歳で亡くなります。 自分の幸福への視点を見つけ…

これはただの夏 燃え殻 著

すっかりこの作家の世界にハマっています。高校時代に『キッチン』や『つぐみ』を読んだ時のような、ああいう気持ちになることはもう一生ないものと思っていたけれど、それがおばさん版として再現できてしまう。なにこれ。奇妙な感覚。 屈託の焦点の定まらな…

ボクたちはみんな大人になれなかった 燃え殻 著

わたしは「界隈」という言葉がどうも苦手です。 自分はどのくらいこの話に出てくるネタを知っているとか、ある時代のその土地を懐かしんで事情通であることをほのめかすとか。そういう内輪盛り上がりをやりたい人への撒き餌で惹きつけるマーケティングをする…

仮想から現実へ―コンピュータ時代における良心の確立 本山博 著

先月たまたま通りがかったお寺の無人フリーマーケットに本山博先生の本が二冊あり、お賽銭を入れていただいてきました。この『仮想から現実へ』は講演の内容を収録したもので、約25年前の本です。 著者はチャクラの研究で有名な博士として、そしてここ10年く…

新・堕落論 ―我欲と天罰― 石原慎太郎 著

徳富蘇峰の『将来の日本』を読んで、その感想に「石原慎太郎よりも徳富蘇峰のほうが昔の人物だなんて」と書きながら、印象だけで勝手なことを言っているなぁ自分・・・と思い、石原慎太郎さんの本を読みました。 十数年前に、当時の職場の同僚がボソッと「あ…

夢に迷って、タクシーを呼んだ 燃え殻 著

芸能人ではない人が動画で発信をする時代になって、その振る舞いに戸惑うことがある。このエッセイの中で「タウリン多め」と書かれていたのがそれで、普段は中二病的な無愛想を隠さず周りに気を使わせている人が「はい! どーもー」みたいな喋りかたで動画を…

断片的回顧録  燃え殻 著

こういう個人の日記のような文章を読むと、人間に対して興味津々になる。すべての人の頭の中にこういうものがあるかと思うと、人間に対して興味津々になる。だけどすべての人がほんの一瞬の思考を言葉で捕まえられるわけではないし、それを文章としてアウト…

働くあなたの快眠地図  角谷リョウ 著

今年の6月に急にやってきた最初の猛暑の時期にとっても寝苦しい数日間があって(今現在の7月下旬をわたしは二度目の夏と感じています)、ちょうどその頃に書店で見つけて即買いしました。これはちょこちょこ、思い出すために手元に置いておきたいと思いまし…

るきさん  高野文子 著

みなさーん。しあわせですかー。今日はわたくし、いい仕事をします。もう冒頭で言い切っちゃう。 とってもいい本を見つけてしまいました。『るきさん』は、カラーの14コマ〜28コマの漫画で、読むとしあわせな気持ちになります。るきさんのお友だちの「えっち…

人魚のひいさま/幸福のうわおいぐつ ハンス・クリスティアン・アンデルセン著 楠山正雄(訳)

またアンデルセンです。今現在のように価値観の変化の波が世界中でぶわっと沸き上がっている時に読むと、自分がこれまで人生の川を渡りながら軸足を移してきた踏み石を対岸から振り返ってひとつひとつ眺めるような、そういう発見があります。 『人魚のひいさ…

生者と死者 ― 酩探偵ヨギガンジーの透視術 泡坂妻夫 著

この本が出たのは平成六年とあるから、1994年。 ヨギガンジーが活躍するオカルト・トリック・推理コメディ。猛暑の中エアコンをつけずに「リシケシの暑さに比べれば大したことない」とか言ってる。 このシリーズの三作目を、やっと読みました。 約10年前に『…

すべて忘れてしまうから 燃え殻 著

わたしはどうして今、こういう生活をしているのだろう。いつの間にこんなに草色の生活を送る人間になったのだ。どうした。この本を読んだら、これは年齢のせいではないことがわかった。わたしは「エモ」を退けたのだった。著者は同世代なのに、ぜんぜん草色…

弟を葬る 徳富蘇峰(弔辞の書き起こし)

徳富蘇峰の弔辞がなんと青空文庫にありました。「日本の将来」は文語体でしたがこちらは昭和二年の弔辞の書き起こしなので、お話を聞いているように読めます。著名度でいえば、石原裕次郎と石原慎太郎のような感じだったのかな。この喩えも、もうヤングはわ…