うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

読んだ本

恥と罪悪感は経験的には同じもの(『ドーパミン中毒』アンナ・レンブケ 著 より)

今日のタイトルは先日紹介したアンナ・レンブケ著『ドーパミン中毒』からの引用です。この本の終盤で展開される説に感銘を受けました。 ▼前回の感想 著者は精神科医で、ドラッグやアルコールへの依存で苦しんだ患者の事例を紹介しています。 そのあとで語ら…

『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎/古賀史健(著)

ヨガ講師をしている方からお話を伺い、気になって読みました。 読んでみたらヨガの教えと共通点するところが多くありました。 少し前に読んだシュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール氏の本で展開されていた説法とよく似ています。日本の作家では宇野千代さん…

ドーパミン中毒 アンナ・レンブケ著/恩蔵絢子(訳)

これからの人生の課題を認識させてくれる本に出会いました。 私たちはほんのわずかな不快に耐える能力すら失いつつある。皆がいつも「今ここ」から気持ちを逸らしてくれるもの、楽しませてくれるものを探し求めている。 (第2章 苦痛からの逃走/退屈するこ…

(文庫で再読)スタンフォード式 人生デザイン講座

2020年に読んだ本の文庫版を、ここ数ヶ月でゆっくり再読しました。改題されてるの。改題って、あれイヤよねぇ。ややこしい。買って読みはじめてから「これ読んだやつじゃん!」ってなりました。 この本に出てきたグッドタイム日誌のことをずっと覚えていて、…

列  中村文則 著

ラジオで紹介されていたのを聴いて、気になって読みました。 『列』に象徴されるものが、ちょうど同時進行で読んでいた本に登場する ”ドーパミン経済” というキーワードと重なって、同じテーマを小説として読んでいる感覚になりました。 この物語でドーパミ…

ルイーズ・L・ヘイの「パワーカード」と書籍「ライフヒーリング」

ルイーズ・ヘイという人の名前を昨年の秋に知りました。 わたしが素敵だなと思っている人のデスクに「パワーカード」なるものが置いてあり、これ見ていいですか? と手に取ったのがはじまりです。 彼女が運営する別の場所でも同じものを見ました。「あっちに…

死にたいって誰かに話したかった  南綾子 著

「生きづらさを克服しようの会」って、なに。青春? 最近よく耳にする「生きづらさ」というフレーズ。これはなに。「生きづらさ」と「死にたさ」は直列つなぎにならない前提? と、その人の「生きたさ」の条件付けが気になってしまう。なんかどっと疲れる。 …

ユーチューバー 村上龍 著

友人がネット上にこの本の感想をアップしているのを読み、わたしも読んでみました。 この作家の小説を読むのは初めてです。ずっと前からなにか物語を読んでみたいと思っていて、題材がYoutubeなので、これならわたしにも読めそうだと思いました。 もともと「…

「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本 垣渕洋一 著

2020年の自粛生活をきっかけにノンアルコールビール愛飲者になりました。 もともとアート&お酒のカルチャーに憧れる10代、社会へ仲間入りしたかった20代、業務&根回しの便利ツールのひとつのようにお酒を捉えていた30代前半という変遷を経て、体力が山場を…

青山二郎の話 宇野千代 著

そう。この視点。他人を見たり評したりするときにやってはいけないことを絶対にやらないようにするときの、この内観。宇野千代さんはいつもリスペクトと葛藤の中間を書いて教えてくれる。 たまらないんだよなぁ。と思う本にまた出会いました。 宇野千代さん…

うるさいこの音の全部 高瀬隼子 著

「言いたいのではなくて、書きたいのだ。わたしからこの手段を奪えると思うな」というのが小説家の表現の自由なのに、芥川賞を受賞すると身近な人がいろんな方法でその手段を "復讐ではない" ことにしようとしてくる。 さらにその状況に対して著者が応酬して…

饒舌について プルタルコス著/柳沼重剛 (翻訳)

年末年始に本を持って旅に出たけれど、simカードを入れてしまったせいで見事に読書ができませんでした。 そんな旅のさなかで唯一夢中になって読めた本がこの『饒舌について』でした。 この本には、SNSの無限スクロール世界と真逆の価値観が書いてあります。 …

いい子のあくび 高瀬隼子 著

こういうことをする女性も平等に罰を受けるべきだという意見がサイレント・マジョリティだとしても、本人は女性であることで割りを食ってきたと思っているので手をつけられない。『令和最新版・コンプラ社会で女性が効率よく不幸を手に入れる方法』 みたいな…

赤い部屋 江戸川乱歩 著

この物語の落語バージョンがあるのを知り、それを聴く前に原作を読みました。 わたしは就職してから30代後半まで小説が読めない時期が長くあって、だけど江戸川乱歩はブランクなくいつでも読めて、絶対安心。 いつの間にか短編は『人間椅子』と『芋虫』が最…

すべてのジャンルはマニアが潰す 〜会社を2度上場させた規格外の哲学〜 木谷高明 著

このタイトルで本が出ていることを知りませんでした。 プレジデントオンラインの記事で知りました。 「すべてのジャンルはマニアが潰す」は、わたしにとって座右の銘のような言葉のひとつ。自分の思考が極端になっているな、と感じたときに思い出すものです…

Remember 記憶の科学:しっかり覚えて上手に忘れるための18章 リサ・ジェノヴァ著/小浜杳(翻訳)

序盤から興味深い話題が続き、あれよあれよと数日で読んでしまいました。神経科学者の著者は、映画化もされた小説『アリスのままで』の原作者。この本を読んだ後に、さっそく映画も観ました。 この本はエッセイのように書かれた軽い文章の中に、神経科学・医…

なぜ僕は瞑想するのか ヴィパッサナー瞑想体験記 想田和弘 著

たまたま通りがかった書店で手にとって読みはじめたら止まらず、その日と翌日で読み終えてしまいました。 これを読んだら経験したくなりました。 ほんの一ヶ月前に、参加したいと思ったことがないとこのブログに書いていたわたしです。 この本はお得です。 …

MOVE この自然な動きが脳と体に効く 最新科学が明かす「人間本来の動き」の力  キャロライン・ウィリアムズ著/梅田智世(訳)

科学ジャーナリストのコラム集っぽい本でした。 読みながら、もともと持っている自分の考えを強化してくれる説に付箋を貼ってしまいます。チェリー畑でチェリー・ピッキングをしている気分。 後半のヨガの効用の確認部分では、著者からの質問にシャラート・…

The Yoga Sutras of Patanjali (English Edition) /Sri Sri Ravi Shankar 著

ここ半年ほど、英文のヨーガ・スートラ解説を読んでいます。 そのほうがしっくりくる理由を、以前からなんでかな・・・と思っているのですが、わたしが思う理由は以下の3つです。 1)日本の宗教観 2)サンスクリット→漢訳仏教を経由した日本語の意味の普…

蜥蜴の尻っぽ とっておき映画の話  野上照代

よく知らないまま読みはじめて、途中で「あの人か!」となりました。(清水ミチコさんのモノマネで知っていた人でした) エッセイと対談、インタビューが掲載されています。 野上さんは黒澤映画のスクリプター(記録係)。だけどわたしは黒澤明監督の映画を…

ヨーガ・スートラへの親しみかたの、ひとつの窓口としてのアンミカさん

よく使う駅にあるドラッグストアの横に「ほけんの窓口」ののぼりがあって、二カーッと笑ったアンミカさんのお顔を週に2回くらい見ます。 そのアンミカさんがですね、先日ご紹介した「ヨガの小路きみまろ師匠」の2020年発行・日本語版の本の帯にコメントをさ…

若尾文子〝宿命の女〟なればこそ 立花珠樹 著

2015年に発売された若尾文子さんのインタビュー本です。 これが80代の人の受け答えかと思うくらい、やっぱりこの人めちゃくちゃ頭いいんだな……というのがわかる。 年齢を重ねながら賢さも進化し続け、ずっと現実を見てる。見ないことにすることも自分で決め…

聞く技術 聞いてもらう技術  東畑開人 著

今年は例年になくいろんな人と、少人数で、あるいは二人で、思っていることを人と話した一年でした。 マスクをしない生活になって、そうそうあなたはこんなお顔・表情でしたねと。 2020年の3月くらいから、今年多くの人がマスクを外すようになるまで、仮想メ…

今年、「わたしも読みました」と言われてハイタッチしたくなった本3冊

このブログで本について書いたエントリーの数が来年早々に1800になりそうです。 日常的に本を読んで感想を公開していると、たまに練習の前後に「○○○○○、読みましたよ」と聞いただけでもう心が通じ合ったと感じる、そういう「いま読んだらホットだった」を共…

主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来/チョン・アウン著 生田美保(翻訳)

近頃、誰かが本を読んで考えたことをまとめた本が面白く感じるようになってきました。 少し前に読んだこの本が爆笑モノで。 で、今日紹介するこの本は 主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来 …

理由がわかれば心身が整う! ヨガを楽しむ教科書 綿本彰 著

ちょっとお祝いをしたい日に、自分へのプレゼントに買いました。 昨年本屋でパラっと立ち読みしてずっと買おうと思っていて、ちょうど部屋の片付けを終えた日に通りかかった書店で見つけました。 そしてゆったり読んでみると、なんとすばらしい構成・編集・…

自分の小さな「箱」から脱出する方法 アービンジャー・インスティチュート著/金森重樹(監修)冨永星(訳)

20代の頃のあの人との関係、30代で客観視できなかった傲慢な自分、40代でも論理の使いかた以前のところに課題がある自分。誰かとの関係や、あのとき、あの場所。 自分の反省材料を思い出しながら読んで、今日は人生で一番若い日なのだから、今日読んで良かっ…

「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました 保坂祐希 著

平日の合間にある祝日に(きのうです)、気軽に読める物語に触れたくて、タイトルにつられて読んでみたら、あれよあれよと一日で読んでしまいました。 現代のさまざまなトピックが織り込まれていて、シングルマザーの子育て、女性活躍社会の号令、キラキラ女…

スッタニパータ(光文社古典新訳文庫) 今枝由郎 翻訳

『スッタニパータ』をはじめて読みました。対話調のものがあったり、物語になったものがあったり、現代語訳が読みやすいです。 バラモン教が主であった時代に、そこに意見するブッダの思想がどのように正直かつ異端であったか、そして没後に仏典が編纂される…

パルバティ・バウル 歌舞いボディワーク/書籍「大いなる魂のうた」

先週末に、インド・ベンガル出身の吟遊行者パルバティ・バウルさんから歌やステップ、ボディワークを学ぶワークショップに参加してきました。 寺院のなかで、畳の上でステップを踏みました。 この映画を観て参加されたかたが多いようでした。 久しぶりに会っ…