うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

旅をすると、すこし腰痛を感じる。そのときに起きていること

わたしは日常的な動作や負荷の積み重ねによる腰痛・ぎっくり腰を経験したことがないのですが、以下の要因での腰痛経験があります。 足先を肩幅以上の状態でつま先を強く打ちながらアップワード・ドッグのような動きをしたときにバイーンとなった(腰椎の右側…

カラマーゾフの兄弟 ─まんがで読破─ ドストエフスキー著/バラエティ・アートワークス

友人宅で読み、途中で「ごはんできたよー」なんてこともあったりで、軽い気持ちで手を出したことを少し後悔しました。読み出したら止まらないうえに、ずしんときます。 もっと早く読んでおけばよかったと思うような話でした。ただ、マンガじゃなきゃ読破でき…

卍(まんじ) 谷崎潤一郎 著

タイトルが最高。うまい。これはうまいとしかいいようがない気がする。 わたしは関西弁の独白文章が身体に合うようで、関西弁で書かれると脳内再生スピードがグンと上がります。この小説は、恋愛感情に溺れてタガが外れてしまった人の暴走メンタルをぎゅわー…

早稲女、女、男 柚木麻子 著

先日、友人とたまたま「なんで慶応・青学の人は出身大学を表明する人が多いのに、早稲田の人はそれをしようとしない人が多いのか」という話をして、なんとなくこの小説を読みました。 昔のドラマでいったら、アイドルが演じる「月曜ドラマランド」みたいな感…

過去の自分の文章に「リスクヘッジ」や「誇大妄想」を見つけたときに思うこと

なにかに縛られて苦しそうな人を見るとき、なにか言葉をかけたいと思うけれども、言葉が出てこないことのほうが多い。 こういう瞬間は、自分の過去の文章を読みながらそこに「リスクヘッジ」や「誇大妄想」を見つける瞬間とよく似ている。 そのときの自分に…

憤死 綿矢りさ 著

がーん、とくる。 あのとき、あの苛立ちをこんなふうに脳内で整理できていたら、自分がされて "なんとなく不快と感じたこと" をなぜか自分もやってみてやっぱりヘンだろと確認するような、そんなことをせずに人生を歩んでこられただろうと思う。あの確認のよ…

ヨガのM字閉脚、つま先ローマン。いわゆるトンビ座りのこと

ヨガのポーズって840万もあるらしくて、それはシヴァという神様かつ最初のヨーギーが数え上げたといわれているのですが、「そんなに多くちゃ練習者の君たちも大変じゃろ。シヴァ神ならば数え上げられるのだけど」ということで数字を丸めて丸めて84にしといた…

あなたが世界のためにできる たったひとつのこと <効果的な利他主義>のすすめ / ピーター・シンガー(著)、関美和(翻訳)

この本を読みながらさまざまな思いが浮かんでは消えました。この本にある内容は「これはすばらしい行いだわ」と思ってそれを他人に伝えるべく行動する人の多くが直面する "ある定番の悩み" への回答を探る大きなヒントをくれます。そして、そのヒントは数字…

反共感論 ― 社会はいかに判断を誤るか ポール・ブルーム著 / 高橋洋(翻訳)

世の中にこういうことを考えている人がいると思えるだけで、少し安心できる。そんなふうに感じる内容の本でした。 映画「スラムドッグ$ミリオネア」のタージ・マハルのシーンで去り際の白人女性がとる "あの行為のあの感じ" をとことん言語化すると、きっと…

オウムという現象 ― 現代社会と宗教 渡辺学 著

ヨガの魅力にとりつかれたように学んでいるとき、わたしは "このエネルギーは、オウム真理教に入信した人の心根にあったものと同じだろうか" と思ったりします。そして学べば学ぶほど "ちがうな" とも思うようになりました。 それでも、わたしがその活動をテ…

刺青 谷崎潤一郎 著

え?え?え? ちょっちょ…え? なに? 美しいじゃないの。 ふつうに ふつうに美しい小説ですよこれは。どなたにもおすすめできます。 このタイトルの刺青は「いれずみ」ではなく「しせい」。わたしははじめから「いれずみ」と読むものと思っていましたが、も…

ファンベース 支持され、愛され、長く売れ続けるために 佐藤尚之 著

近ごろ、新書といわれる形式の本を読むとなんともいえぬ気分になることがある。なんでだろう。 「お客様は神様ではない」があたりまえになっていくであろうこれからについて、深めるところに進んでいく?! わくわく。読み進める。 そして最後にはこの一冊を作…

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル(映画)

あの頃のスケートは、演歌っぽくなくて楽しそう。トリプルアクセルを飛んで見せるぞ!というパワフルなトーニャの演技は、圧倒的に魅力的。 フィギュア・スケートはいつから「みなさんの応援が力になりました」と言わなければインタビューが終わらないかのよ…

いろいろ絶景の熱海城で、十二神将参拝(静岡県)

熱海城へ参拝に行ってきました。熱海城には浅野祥雲先生作のコンクリート彫刻「十二神将」がいらっしゃるのです。 友人が熱海へ誘ってくれたので「ついでといってはなんだが、行きたいところがあってね…」とお願いしてみました。「お城そのものには、あんま…

熱海の駅のまわりをぶらぶら。昭和気分を満喫してきた(静岡県熱海駅)

熱海は新幹線が停まるのと、火曜サスペンス劇場や土曜ワイド劇場で地名をものすごく刷り込まれていたけれど、降りて歩いたのははじめて。 駅ビルは驚くほどいまどきの感じ。駅を出たら期待を裏切らないくらい昭和なムードでほっとした。 あたみシールって、…

禅の湯(伊豆・天城温泉 モダン宿坊)

伊豆へ行ってきたときのこと。あちこちに温泉がわいていて、唐突に民家の奥で白い煙がもくもくしていたりします。 はじめて行ったときは「火事?」と思ったりして、もしわたしが外国人だったら「山火事を見つけたのだが」と思ってしまいそう。 今日紹介する…

少年 谷崎潤一郎 著

こらあかんやろ。Urinて英語にしたらOK思っとるんか。OKちゃうやろ。 と、関西弁が使えないわたしが関西弁を使わせてもらえるならという前提でなら、思いっきりつっこめる。 通常の自分の言葉だけでは感想を述べようのないエピソードだらけの物語。 具体的に…

高慢と偏見 ジェイン・オースティン著 / 阿部知二(翻訳)

1790年代に書かれた原作の文体は現代の英語からするとかなり古雅なものだと訳者の解説にあり、終盤になってやっとわたしも○○嬢というのは長女のことのみをいっているのだとわかったり、そんなこんなで読み終えるのに3ヶ月ほどかかりました。 まえに映画「ジ…

カンフー・ヨガ(映画)

いつのまに上映されていたのだという映画が再び池袋の文芸座で1日だけ上映されるとの情報を見つけ、夜の9時近くのプログラムを目がけていそいそと出かけてきました。「バーフ・バリ」の上陸とまるかぶりで、上映開始の頃は完全に存在を見落としていました。…

泥のようなつぶやきと、泥団子のような愚痴

桜の季節に、友人から「ちょっと聞いて。こんなことがあったのよ」という話を聞きました。 いまは聞くことのほうが多いので「じゃあまず仕事案件から」「次はお稽古事案件」というふうに切り分けて聞いたりします。 ひとり、労働スタイルがわたしとスイッチ…

足がもつれなくなること

すこし前に、50代・60代のかたがおもに集うヨガクラスに参加した時のこと。みなさんとてもアクティブで、テニス仲間の輪で参加されており「足がもつれにくくなった」ということをヨガのメリットと感じているそうです。 ちょうど前日に、そのヨガクラスの講師…

秘密 谷崎潤一郎 著

序盤で、ぐっと引き込まれます。「なぁ君も仲間だろう」と誘われます。 私はもう一度幼年時代の隠れん坊のような気持を経験して見たさに、わざと人の気の附かない下町の曖昧なところに身を隠したのであった。そのお寺の宗旨が「秘密」とか、「禁厭(まじない…

道化の華 太宰治 著

「人間失格」と主人公が同じ名前の小説で、女性と心中をして生き残ってしまった男性の入院生活中のエピソード。 小説を書きながら自分でツッコミ続ける書き方は、なんだかネット社会の文章のスタイルのようでもあり、少し不思議な感じがします。 「人間失格…

人間失格 太宰治 著

あのとき、ハワイへ行かないと言えてよかったな。そんなことを思い出しました。 あのとき、それができたこと。あの経験が、いまのわたしをこの世間に踏みとどまらせてくれているなと、たまに思い出すのです。 わたしは子どもの頃、親の会社の旅行でハワイへ…

名残惜しいバンコク・カオサンでグルメとショッピング(Bangkok Khaosan)

この日は最終日。夜にタクシーで空港へ向う予定なので、もう一度観ておきたい場所へ出かける一日にしました。 これは朝に振り返ってみた宿。 日が当たるとよい感じに見える。 川のほうへ出かけました。 この都会的な感じとレトロな感じの共存がイイ。新しい…

カンチャナブリーからバンコクへ戻り、宿を決めて友人と再会

この日は移動日。カンチャナブリーからバンコクへ戻りました。 カンチャナブリーの居心地がとてもよく、泊まった宿「The Nine Guest House」も想い出深い場所となり、最後は宿で朝食を頼んでチェックアウト時間までゆっくりしました。 この宿は庭が広くてオ…

駅探訪をしたりカフェへ行ったり、マッサージへ行ったり(カンチャナブリー / Kanchanaburi)

この日も朝からレンタサイクル(ひとり一日50TB/170円)で町巡り。知っている道をまたひたすらうろうろ走りました。 日本の国内旅行でもそうですが、心の目のようなものを「わくわくEYE」にして街を歩くと、脳内でさまざまなアフレコが始まり、楽しいのです…

市場へ行ったり宿替えをしたり(カンチャナブリー / Kanchanaburi)

この日は朝からレンタサイクル(ひとり一日50TB/170円)で町巡り。とくになんということもない一日でしたが、市場で買い食いをしたり外食をしたり買い物をしているだけでとても楽しい一日でした。この街のなにがそうさせるのか。とにかく気持ちが楽々する場…

カンチャナブリー観光。戦争博物館と墓地と古い街並みを自転車でまわる(Kanchanaburi)

カンチャナブリー到着翌日。この日はひとり一日50TB(170円)の自転車を借りて、この街の観光地を廻りました。 自転車でまわるとだいたいの地理がわかる、こじんまりとした街です。見どころが多く居心地もよいので、今回の旅ではいちばん長く滞在しました。 …

アユタヤからカンチャナブリーへ。雨の中、歩いて歩いて宿さがし(Ayutthaya to Kanchanaburi)

この日はミニバスと大型バスを乗り継いで、アユタヤからカンチャナブリーへ移動しました。到着したらスコールの時間帯で、大雨! バスターミナルで近くの宿を紹介してもらったりしながら、バスターミナルからの徒歩圏内で二軒見てみたのですが、なかなかどう…