うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2011-01-01から1年間の記事一覧

弱った体がよみがえる 人体力学 井本邦昭 著

おととい立ち寄った本屋で手にとって即買い、即読み。12月10日に出たばかりの本です。今年出版された本の中で、ヨギにおすすめベストワン。太鼓判の一冊です。 ヨガの本ではありませんが、アーサナ中に日々の体の変化が少しわかるようになってきたら、読んで…

リピートとじっくり度を分解してみました

パソコン版で表示されるアクセス数が300万を超えていたので、数字を見てみました。「パソコン版で」と書いたのは、以前「3つの設定変更について」の回で書いたとおり、今年の大きな変化としてスマートフォンからのアクセス構成比が格段に増えたためです。 そ…

盛岡八幡宮、岩手護国神社、羅漢公園、大慈寺山門

盛岡滞在中の朝、盛岡八幡宮へ参拝に行った。 いまはもう真っ白な雪景色なんだろうな。想像しただけで毛穴がしまる。 ここは若い感性で運営されている雰囲気がビシビシと感じられる、とてもハイカラな神社。 どーんと大きい。 お正月にはこのくらいの収容力…

発達障害に気づかない大人たち 星野仁彦 著

おもにADHD(注意欠陥・多動性障害)、とAS(アスペルガー症候群)について解説されている本。 心理学を学んでいる友人が「うちこにはこれ、面白いと思うよ」といって譲ってくれた。 著者さん自身も発達障害だといい、巻末にはあんな偉人もこんな偉人も、と…

まともな人 養老孟司 著

過去に対談本を紹介しましたが、養老孟司さん単独の著作を読んだのはこれが初めてです。 中央公論に2001年1月から2003年9月まで掲載されていた連載をまとめた一冊。題材は当時の題材なのでもう10年くらいたつのだけど、いくつかの要素はさらにエスカレートし…

養生の実技 ― つよいカラダでなく 五木寛之 著

偏頭痛をきっかけに「身体語」を意識するようになった五木寛之さん。どうやらはじめに習ったヨガ指導がいまひとつだったかもしれない五木寛之さん。真向法がいまひとつ長続きしていないらしい五木寛之さん。野口晴哉先生の教えに共感しまくっている五木寛之…

高額な瞑想にハマっている友人を心配する人との話

ヨガ友からの相談がきっかけ。こういう話について意見を求められたり、なにか知らないかと聞かれたりすることがちょいちょいあります。答えはいつも同じなので、どなたかの参考になるやもしれぬということで、ここで書いてみます。 こういうメニューはレスト…

パワンムクタ・アーサナ

意外とこの名称が知られていないので、書きますね。 名前を知らなくても、「準備運動」として足の指の間に手の指をいれて足首を回したり、手首を回したり頸をいろいろな角度から伸ばしたりという動きを取り入れているクラスは多いですから、事実上みんなけっ…

ヒマラヤ診療旅行 ― 村人に虫歯はなかった 岩坪れい子 著

昭和59年の本です。ネパールへ歯の診療旅行へ行った歯科医さんの旅行記。お医者さんの旅行記であり、かつ時代感もありで、文章自体は親の世代の人の手記を見ているような感じです。 昭和35年から蔗糖の消費とともに日本人の子供に虫歯が増えた時代は歯科医不…

但し書きは少ないほうがいい

舟歌でいうと、「お酒はぬるめの 燗がいい」のほうではなく「肴はあぶった イカでいい」のほうの話です。 なにかってときは友人知人が力になります。 頼みごとができる間柄というのは「代償を求めないだろうなとこちらが思う」もしくは「代償をはっきり言っ…

喫茶店「マヅラ」(大阪駅前第一ビル・地下一階)

大阪で仕事のあと「コーヒーが飲みたいね」と仲間に言ったら、わたしの好きそうな場所があるよ、と。 大阪駅のすぐそばにある「マヅラ」 200%、好みを見抜かれてた。 仕事はなにげな風情でやっているつもりなのだけど、同じ世界が好きな人には、きっと見抜…

古本とビール アダノンキ(札幌)

昨年の冬にお邪魔した「yoga shala(ヨガ・シャラ/札幌ヨガスタジオ)」のビルの中の看板を見て、ずっと気になっていた店に行ってみた。 その名も「古本とビール アダノンキ」 「ビールと本で、休んでいきませんか」 「きっとわたしは、大人になったら、こう…

フランクさと友達フラグ

友人の愚痴をきいた。「そんなに親しいか?」と思う知人から突然電話が来て、頼みごとをされたという。電話番号自体、「断わるのもなんだか・・・」という状況で聞かれて教えたので、携帯のアドレス帳登録をしていなかったそうだ。 「どちら様ですか?」「登…

3つの設定変更について

細かくはほかにもちょいちょいいじっているのだけど、いまの時代に合わせて3つの設定変更をしました。 たまに意図を聞かれますが、だいたい物理的な理由です。 こういう話は中途半端に噛み砕こうとするとものすごく長くなるので、あまり噛み砕かずに書きます…

ドミトリーの夜。京都のゲストハウス「はんなり」

京都で仏教やヨガ探訪をしているあいだ、ここで一晩お世話になった。ドミトリーのほうが「相部屋」のニュアンスが強いのだけど、ゲストハウスも同じ意味だ。 誰と一緒になるかわからない、ベッドだけを求めて泊まる場所。仕事もかねての関西滞在で忙しく動き…

「体癖」を読んで。理解と解釈のまとめ(全体)

以前自分なりに2冊の「体癖」を読んだ上で、そのとらえ方の部分について書きました。 端的にはどなたかが書いてくださっているWikipediaによくまとまっているとおりなのだけど、自分の理解を項目で分けるとこんな感じ、というのをまとめました。 12種ある体…

信頼関係のひとつまえにあるもの

ここのところいろいろな場面で、よい状況を効率よく生み出すキーは「信頼関係」だと思うことが多いのだけど、さらにそのひとつまえにあるものについて掘り下げてみると、それは信頼を得たり持ったりする理由ではなくて、しっかりと踏むべきひとつのプロセス…

こころの生命力と、理想的な組織の状態

いろいろな場面で感じてきたこと。こういうことを、テレビを見ていても感じたりする。 上にうやうやしく、 横になれなれしく、 下にあたりさわりなく。 人との関わりのなかで、これを知らず知らずのうちに身につけてしまうと、こころの生命力が失われる気が…

実践アーユルヴェーダ(ナチュラルヘルスシリーズ)

京都の読書家ヨギ・くわくまさんから、おさがりのいただきものです。三名のかた(ゴピ・ウォリアー氏、 カレン・サリヴァン氏、ハリッシュ・ヴァルマ氏)の共著です。背表紙に「専門用語を使わない初心者にもわかりやすい解説」とあるとおり、淡々と続くコラ…

神道由来のことばとヨガのこと、ヨガと宗教のこと(質問への回答と補足)

とあるヨガ場で「ヨガにまつわる歴史の話を」といわれて話をしたのですが、会場撤収時間の都合もあり「質問への回答はブログに書くのでどうぞ」としましたので、今日はそのことを書きます。 3件質問・リクエストがあったので回答します。 ひとつめとふたつめ…

ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド(映画)を観てきた

マーティン・スコセッシ監督の「GEORGE HARRISON / LIVING IN THE MATERIAL WORLD」を観て来ました。公開日に行きたいと思った映画は何年ぶりだろうという感じなのですが、なんせ三時間半、休憩を入れて4時間近くの映画なので、休日にやっと行くことができま…

ヨガが上達して性質が濃く出る時期の話

今日はダークサイドに触れる。 ヨガをはじめて、「いいなぁ、続けよう」と思っている頃、だいたいの人は性格が明るくなったりして、周りの人からもそんなふうに言われたりする。心あたりのある人も多いでしょう。 現在のバランスの悪さを素直に認めているか…

「体癖 第二巻」(野口晴哉 著)から、体癖のとらえかた

ここ連日「体癖 第一巻」「体癖 第二巻」を紹介してきましたが、今日は「第二巻」からそのとらえ方について印象に残った部分を紹介します。 「第二巻」を読む前に「第一巻」を読んだほうがよいのは確かなのですが、「体癖はいくつも混ざっている状態の方が多…

体癖 第二巻 野口晴哉 著

昨日の第一巻に続いて、今日は第二巻の紹介です。 この本は、過去の恋愛を思い出しながら読むと面白い。 「どんなに理屈が好きでも最終行動は理屈ではない」 と、はじめのほうで書かれていた。そういうことなのだ。 「わたしはあの頃、なんでこの人に惚れた…

体癖 第一巻 野口晴哉 著

種や型についての各論は、自分なりに別途まとめようと思っています。今日は、それ以外の部分の感想。 2冊あるこの「体癖」の本は技術書ではなく、身体哲学の本です。巻頭には「体重配分計」のことや、こういうものの見かたにいたる経緯が書かれています。そ…

神との対話 ― 宇宙をみつける自分をみつける ニール・ドナルド ウォルシュ 著

楽しく読みました。 こういうのは「質問が愚問であるほど盛り上がる」というのが鉄板のセオリーなんだけど、設定の役割分担が徹底できていて、よいです。後で質問のおさらいがあったりして、ちゃんと読了させようとする流れになっている。ナイス・カリキュラ…

トリドーシャをイメージで10本ノックしてみた

ヨガやアーユルヴェーダを学ぶたびに、サンスクリット語で用意されている性質単語の豊富さに感服する。 目に見えないものをどんどん性質で定義していく。 うだうだと長く説明しなくても、「ああ○○ね」で済む単語の多いこと多いこと。 ヨギ同士の会話だと、こ…

愉気法1 野口晴哉 著

この本には、晩年の愉気についての講義に加えて、巻末に野口先生が34歳の頃に書かれた「愉気法」についての短い文章が載っています。この、巻末がよい。30代の頃に書かれたものだからだろう。研究が楽しくて楽しくてしょうがないという気持ちがあふれ出てい…

人は状況でドーシャも変わる

たわいもない話です。「デジアナ」とあるので地デジ前の写真なのですが、個人的にグッとくる組み合わせなので画面の写真を撮っていました。 古館さんと、徹子ヨギ。 元来おそろしくヴァータ×ヴァータな組み合わせなのだけど、いまの若い人にヴァータな古館さ…

アシュタンガ・ヨーガ 実践と研究 グレゴール・メーレ著(後半)

昨日は立ちポーズまででした。今日はその続きです。 おそろしく言い切りが気持ちよい、「迷わず行けよ。行けばわかるさ」な語調は後半も続きます。今回ここで紹介するにあたり、メモしていた箇所をあらためて読み直したけれど、「実践本は、やらない人を考慮…