うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

塩田平を歩いてきのこ村へ(長野県・上田盆地)

秋です。きのこの季節ですね。 わたしは子供の頃はなめこ汁が大好きで、そこから成長するにつれてエノキ茸→舞茸→エリンギ→しめじorブナピーへと好みが移り変わっております。いちどエリンギへ行ってからしめじに戻るあたりが庶民でございましょ。ただわたし…

浜菊 伊藤左千夫 著

日本語は「純粋」や「素朴」という言葉が都会よりも田舎と結びつけられやすい。なぜだろう。純粋に華やかさに惹かれて都会へ出てチャラチャラすることもあるだろうし、素朴にムラムラして田舎の野道ですれ違った女性を襲うこともあるだろう。この小説は、わ…

或阿呆の一生 芥川龍之介 著

今年は夏に3か月くらいかけて島崎藤村の「新生」を読んで、その後もしばらく考えをまとめられず、「新生」について言及されている芥川龍之介のこの本を読みました。これが遺作なのだそうです。日付のない日記のような感じで、数行で終わるトピックの連なりが…

別所神社(長野県上田市)

別所温泉へ来るのは二度目なので、前回参拝していない場所へ入ってみました。ここ(別所神社)は常楽寺の近くにありすぎて、あまりに近すぎて気づきにくい。入ってみないとわからないすばらしい展望スポットがありました。 鳥居に本朝縁結大神(ほんちょうえ…

常楽寺(長野県上田市別所温泉)

常楽寺へ行ってきました。ここは石造の多宝塔がみどころとされています。本堂も茅葺き屋根がこんもりボリューミィで、昔話の世界にタイムトリップした気分になれます。 もこっとした屋根とカーブ、玄関のカーブも最高! 人はなぜ金太郎の髪型のようなカーブ…

別所温泉の「大湯」「あいそめの湯」に入り、散歩をした(長野県上田市)

また別所温泉へ行ってきました。2月に行ってとても好きになった場所です。急に東京の民も他県へ出かけていいと言われ、あまりに急で、なにも考えられない。それならばまたあの場所へ! と、迷わず上田に宿をとりました。生島足島神社へ参拝のあと、また上田…

生島足島神社と長福寺(長野県上田市)

長野へ行ってきました。2月にはじめて上田へ行ったときに、ほかにも見たいと思うところがたくさんありまして。生島足島神社は上田駅と別所温泉の中間くらいにあり、上田電鉄・別所線の下之郷駅から歩いてすぐ。前回は別所温泉へ直行したのですが、この中間に…

新生 島崎藤村 著

島崎藤村の「破戒」を読んで以後、とても考えることが多くなりました。それだけ価値のある読書をしたと感じる小説でした。そしてあまり深く考えずに、これも有名な本ぽいぞと思って「新生」を読みました。これは別の意味で強烈でした。二冊読んでみて、まだ…

これまで各地でヨガクラスに参加してくださったみなさんへ

こんにちは。ヨガのうちこです。今日はお手紙のような感じで、わたしの予定・考えていることを書きます。いつもだいたいこの時期は関西のヨガクラスのお知らせをしていたので、このタイミングでいまのわたしの考えをお伝えします。 結論から書きますが、今年…

歯茎にゾンビが出た

急に歯茎が腫れたので歯医者へ行ってきました。数か月前に定期検診へ行ったばかりだったので、この短期間に虫歯? とドキドキしながら。同時に顎の下も痛く熱を持っていたので、風邪の予兆のようにも感じました。もしかしてこれは(・・・妄想の調理タイムに…

三島由紀夫の「革命哲学としての陽明学」を読んだら、ヨガを学びながら感じてきた違和感の背景が見えた

先日、昭和45年に『諸君!』に掲載された「革命哲学としての陽明学」という三島由紀夫作の、講座の書き起こしのような文章を読みました。 三島由紀夫はものすごく昔の人に感じるけれど、それは自分が生まれた時にはこの世にいなかったからで、ご長寿ならまだ…

太鼓たたいて笛ふいて 井上ひさし 著

この物語は、当時としては非国民扱い待ったなしの発言をした女性作家・林芙美子が主人公の戯曲。 国防婦人会の集まりでこんなことを発言したと話題になるセリフから、その心がどっしり伝わってくる。 「一昨昨年から一昨年にかけての八ヶ月間、わたしは内閣…

ユング <FOR BEGINNERSシリーズ> (日本語) 大住誠 著 田島董美(イラスト)

同じ現代書館の「フロイト」がおもしろかったので「ユング」も読んでみましたが、フロイトが1980年に第一号として出版されたのに対し、こちらは65番目のタイトルで出版は1993年。外国語のものを翻訳したのではなく、はじめから日本人の著者によって書かれた…

三つ編み レティシア・コロンバニ著 齋藤可津子(翻訳)

物語にからくりがあって、先が気になってどんどん読まされる。独独のテンポでぐいぐい連れて行かれて、ゆっくり読みたいのにそうもいかない。あとで著者がもともと映画監督の人でこれが初めての小説だと知り納得しました。場面の移り変わりが、文字だけなの…

2021年のスケジュール帳はデルフォニクスのB6マンスリー。薄くて大きいのにしました

来年の手帳を買いました。少し前に買ったのは分厚い日記帳で、今日は日々持ち歩くほうの手帳なのでスケジュール帳のことです。今年は外出の用事が格段に減り、スケジュール帳よりも卓上カレンダーに書き込むくらいがちょうどよい。そんなこんなで生活の回し…

しらふで生きる 大酒飲みの決断  町田康 著

おもしろかったー! ひとり相撲とはこーゆーことよ! 元大酒飲みから飲まない人へ生まれ変わる、その意識のグラデーションを微細に実況してくれる稀有な本を読みました。 わりとあとのほうになってから「えええ、そんなにたくさん毎日30年も飲んでたの?」と…