うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ストレスというのは、ライフイベントの重さとリアルタイムで比例しないもの

前に、精神科・心療内科で閉経期の脳のはたらきについて聞いたり話した経験を書きました。(参考) そのときに自分の口から出た言葉をきっかけに、発見したことがありました。 医師のかたは便宜上「ストレス」という言葉を使っていて、わたしの意図とのギャ…

加速しすぎた Instagram とヨガとの相性の話

少し前に、Instagram で多数のフォロワーを抱え、企業案件を受けたりInstagramの活用術を教えているかたのお話を伺う機会があった。 わたしは長くIT関連の仕事をしてはいるけれど、SNSマーケティングには関わっていないから、現在のアルゴリズムとそれへの対…

108は特別な数字

今年は東京・日本橋で12月に108回太陽礼拝を開催します(末尾に告知のリンクを添付します)。 関西では、その前の週に、もう一つの視点でわたしが重視している方法での「集中・瞑想」をテーマにしたヨガクラスを開催します。 今日は、108という数字について…

「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました 保坂祐希 著

平日の合間にある祝日に(きのうです)、気軽に読める物語に触れたくて、タイトルにつられて読んでみたら、あれよあれよと一日で読んでしまいました。 現代のさまざまなトピックが織り込まれていて、シングルマザーの子育て、女性活躍社会の号令、キラキラ女…

スッタニパータ(光文社古典新訳文庫) 今枝由郎 翻訳

『スッタニパータ』をはじめて読みました。対話調のものがあったり、物語になったものがあったり、現代語訳が読みやすいです。 バラモン教が主であった時代に、そこに意見するブッダの思想がどのように正直かつ異端であったか、そして没後に仏典が編纂される…

パルバティ・バウル 歌舞いボディワーク/書籍「大いなる魂のうた」

先週末に、インド・ベンガル出身の吟遊行者パルバティ・バウルさんから歌やステップ、ボディワークを学ぶワークショップに参加してきました。 寺院のなかで、畳の上でステップを踏みました。 この映画を観て参加されたかたが多いようでした。 久しぶりに会っ…

お目出たき人 武者小路実篤 著

少し前に画家・中川一政さんの随筆を読んで、話によく登場する作家の小説を読みました。 わたしはこのブログをはじめる前に(たぶん20年以上前に)『友情』という小説を読んだことがあって、ものすごく面白かったことを記憶していて、だけどその頃は「この話…

閉経のリアル/Yogic Way で粗大体と微細体を観察する

今日の話は、そもそも自分には関係ないと思うかたは、スルーするか、いつか必要になったときに読んでください。 まだ先のことだけど、あるいは全く関係ないけれど、気持ち的にわたしの考えを知りたいという理由でなら、じっくりスクロール大歓迎です。 どう…

出世と恋愛 近代文学で読む男と女 斎藤美奈子 著

読みながら何度も声を出して笑ってしまう本に久しぶりに出会いました。 いやー、これはおもしろい。開放感がある。 だって、わたしも読みながらずっとそう思っていたんだもの。 著者の話についていきたくて、もっと笑いたくて、評されている小説を全部読みた…

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります 川上未映子 著

最新のエッセイを読んでここにも感想を書いたのだけど、読みながら内容になんともいえぬ窮屈さを感じて、昔の文章を読んでみました。 2003年から三年間綴られたブログが書籍化されたものです。 これがどうにも、自由すぎて面白い。なかでも『キャロルとナン…

生誕120年 棟方志功展(東京国立近代美術館)

今年の秋はいくつも観たい展示があるなか、この展覧会へ行ってきました。 皇居外周を走っているときに目にする、竹橋駅近くの美術館で開催されています。 平日の悪天候の日に「今だ!」と思って出かけたのですが、年配のかたと外国人でものすごい人の数でし…

母という呪縛 娘という牢獄  齊藤彩 著

どの書店でも目立つところに置かれているので、気になっている人の多い本ではないかと思います。 2018年に医学部を9浪した娘が母親を殺害した事件のノンフィクション作品。 もっと後で文庫になってから……と思っていたのですが、よくよく考えると「物」として…

シャクティといえばシャクティ・パットだけど・・・

今日はヤングなヨギーさん、ヨギーニ(ヨーギニー)さんに読んでもらいたい話を書きます。 ヨガに関係するカルト事件というと、昔オウム真理教という団体があったんですよね、という知識がある人は、いまの20代30代にも多くいらっしゃると思うのだけど、「シ…

随筆 八十八  中川一政 著

古本屋さんで買って手元に置いていた本を、この秋に少しずつ読みました。 著者の中川一政さんのお名前を尾崎士郎記念館で知り、昨年の夏に真鶴の美術館へ行きました。その前に、絵だけは何度も目にしていました。向田邦子作品の本のカバーやドラマのタイトル…

ブッダが説いた幸せな生き方 今枝由郎 著

紀伊国屋書店が開催するイベントで著者の今枝さんがお話しされている内容に触れてすっかりファンになり、さっそくこの本を読みました。 これまでに著作を4冊読んだことがあり、その題材のセレクトから、おもしろい人なんだろうな……と思っていました。 お話…

ヴァータ病の季節

久しぶりに友人と会って食事をしました。 積もる話が溜まっていたようで、いろんな話を聞きました。 その人はよく反省をする人なので、あれこれ失敗談を聞いたのですが、 わたしが 「いまヴァータ病の季節だからねぇ」 と相槌を打ったらそれがおもしろかった…

王城山と王城山神社。彫り物がナイスな神社(群馬県吾妻郡)

群馬で山登りをして温泉に浸かってきました。 JR吾妻線の川原湯温泉駅で降りて「道の駅 八ッ場ふるさと館」でハイキングマップをもらい、王城山(おうじょうさん)という山へ登ってきました。 標高1123mとのことですが、序盤でグイグイ坂を登ったせいか、前…

神経伝達物質と精神エネルギーとシャクティ

ヨガをはじめて20年近くになります。うそーん。いやーん。 はじめた頃は体力も精神力もやや余らせていたほどで、仕事も恋もインド旅行も家族の問題もいろいろジェットコースターで、衝動的な感情にまみれても処理が自動的に行われていました。 その多くの役…

嵩山登山。表登山道から入り、東登山道から出た(群馬県吾妻郡)

JR吾妻線の中之条駅で降りて「道の駅霊山たけやま」まで歩き、その登山口から嵩山(たけやま)という山へ登ってきました。 標高789mの、ちょっとした山歩きにとてもよい強度です。高齢者と一緒だったのでゆっくり歩き、わたしは登山初心者なので山姥さまが先…

中之条の博物館通りと昌林寺、中之条湯河原線を歩く(群馬県吾妻郡)

ちょいと群馬へ出かけてきました。新潟に住んでいる人と合流するのに、高崎がとても便利で。 高崎からJR吾妻線に乗りかえて中之条駅で降りました。カフェでくつろいだりなんかして、町をゆっくり歩きました。 駅は静か。賑やかなのは博物館通り 駅はパンフレ…

お酒を飲む友人

わたしの人生にエピソードが少なくなった気がするのは、外でお酒を飲まなくなったからなのか、夜中まで出歩いたりしなくなったからなのか、感度が鈍ったからなのか。 先日の本の感想の通りで、読みながらふとそんなことを考えました。 わたしの友人にひとり…

ブルーハワイ 燃え殻 著

わたしの人生にエピソードが少なくなった気がするのは、外でお酒を飲まなくなったからなのか、夜中まで出歩いたりしなくなったからなのか。 この本を読みながら、ふとそう思った。すぐにどんどん読み進めてしまう。読んでいると懐かしい感じがする。前半を読…