2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ページをめくるたびに溢れ出る自慢話と回想録。 その人が生きていた頃の印象が残っているうちに本人が書き残したものを読もうと思って読んだのだけど、この読みの苦しみをどう表していいものか。 友人からも「なぜそれを読むの」と聞かれました。わたしには…
作為的に考えれば考えるほど、根源的な幸福からは遠ざかる。だから過剰なプランは立てないことだ。── と、そういう感覚をなんとなく行動指針のようにしている。 その指針は、30代前半までのうじゃうじゃを振り返った経験からの学び。 わたしは主人公と同じ境…
先日、ご家族のことで自身の考えを整理されているかたとお話ししていたら、時代や環境、遺伝の話になりました。 わたしは性質・性向に遺伝が最大49%影響することを想定して、身体的なもの以外でも、親の考えかたの傾向・考えないことや苦手なことの傾向・そ…
この著者は経験者にこそ語ってほしいことを語ってくれる人かもしれない。 『東京四次元紀行』を読んで安心し、アルコールに関するこの本を読みました。 この種の本は身近な人の怖さを見てきたわたしにとって、要注意のカテゴリです。手を出すのに勇気がいり…
弥生美術館と併設の、竹久夢二美術館へ行ってきました。 装丁や挿画、ジャケット、パッケージなど、イラストレーションとデザインを多く手がけた竹久夢二と、さまざま作家・芸術家との交流を軸にした展示。 ほんの数ヶ月だけ交際した女性まで展示にあって、…
生きているとたくさん、コミュニケーションの後悔をする。 なんであんな言いかたをしたんだろう、とか、なんであそこでずるい質問の形をとってしまったのだろう、とか、個々のパワーバランスを推測せずに雑に人と人を繋ごうとした能天気さとか、そういう後悔…
今日のタイトルはいろいろ説明が必要だと思うのですが、まず「ビンボ臭くしない」って何よって話ですね。 「ビンボ臭い」というのは、わたしに日本語でヨガを教えてくれたインド人の先生がよく使っていた表現です。「あなた今日はパッとしないね」といった意…
この本で扱われているスピリチュアルは、波動とか風の時代とかではなくて、脳科学の知見でのスピリチュアル。「無意識/魂」の傾向がテーマです。 わたしは都会からさらに都会へ出る日は、こういうビジネス専門誌に連載されていそうな本を読むことがあります…
先日読書会で、トルストイの『イワン・イリッチの死』の終盤にある “言い間違い” について話しました。 ここを訓示と捉えるかコメディと捉えるか。みなさんの視点を問いたくて。 目の前にいる人に大切なメッセージを残したい場面での、この言い間違いについ…
今日はタイトルで言い尽くしているのですが、先日大きなドラッグストアで買ったリップクリームがとんでもなく良くて、毎日クンクン鼻を近づけてはとろ~んとしております。 店頭でバニラ味とエルダーベリー味の香りをクンクンし、めずらしくバニラにしました…
先日読んだ『N/A』という小説のなかで、ひとつ強く印象に残るエピソードがありました。 この小説です。 このお話の中に、ある女子高校生が祖父のコロナ感染を心配し悲しんでいる場面があります。 同級生たちは彼女にどうメッセージを返せばいいのか逡巡し、…
ヨガは同じシークエンスを繰り返すことで思考がクリアになったり、 関節をいろんな角度で動かすことで小さな刺激が脳を活性化したり、 胸を積極的に前に出すことでネガティブさが圏外に追いやられ、邪気が落ちてスッキリしたり、 ── メンタルへの影響はポー…
先日ヨガの練習でお会いしたかたが、10月に書いた以下の長い文章を読んでくださったそうで「励まされた感じがしました」と、リアルで気持ちを聞かせてくれました。 これは誰かを励まそうと思って書いたわけではなかったのだけど、言葉にするのは大変だったの…
伊香保で山歩きをしてきました。 なりゆきで立ち寄った森林学習センターの憩いの森の心地よさに溺れ、そのまま標高1143メートルのつつじが峰まで登って下ってきました。 町の車道から山野草園に惹かれて森林学習センターへ 宿でもらったタウンマップを片手に…
先日、日本映画をたくさん観ている人に会えたので、たけし映画のオススメを訊こうと思ったら「わたし、そこ通ってないんですよね。観てないんです」とおっしゃる。 なんかわかる。わたしと同世代でなんとなく避けてきたって人は、けっこういるのかも。 90年…
伊香保にある竹久夢二記念館へ行ってきました。 とてもすてきな空間で導入のビデオもおもしろく、淡谷のり子先生と一緒に写っているファッショナブルでかっこいい竹久夢二さんの姿にいきなりハートを撃ち抜かれました。 まー、お洒落だこと! それにしてもこ…
仕事中にラジオをつけていると月曜の15時に著者がニュースについて論じるコーナーがあって、興味深く聴いていました。 話題に登場する固有名詞から、自分と自分の親世代の中間くらいの人の意見だとわかる。「ここは昔の価値観を残したほうがいいと思っておら…
なになに、そんなヤングな友人がいるのかと。 事実誤認を誘うようなタイトルでごめんなさいね。今日は、わたしの半径50センチの話です。 わたしの友人には裸眼で生活してきた視力強者が多く、ずっとメガネをかけてみたかったの! なんて言いながらリーディン…
こういうのを歴史小説というの? 驚きのおもしろさで、わたしにとってはサスペンスでもありました。 語り手の独白にどんどん引き込まれます。ああそうか、この人が話しているのはラフカディオ・ハーン(日本名:小泉八雲)のことなのね。で、この人は誰に語…
『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は、繰り返し読んでいくとヨーガの教えを寓話とともに伝えている書物なんだな、ということが少しずつ見えてくる本で、講義のような解説が第3章の『ラヴァナ王の物語』のなかで展開されています。 無知へと下降する七つの段階 叡…
先日、山野草を見てはあーだこーだ話し、榛名湖から伊香保まで歩いた話を書きました。 あーだこーだというのは、本当にあーだこーだで、あーだとか、こーだとか言うだけです。 特に話すことがあるわけでもないので。 こんな会話をしながら歩きました。 娘:…
また榛名湖へ行ってきました。東京で暮らすわたしと新潟に住む家族が合流する場所として、群馬の高崎はどうにも好都合で。 そんなこんなで70代の山姥さまと一緒に山歩きをしたのですが、今回は榛名湖から伊香保温泉まで徒歩で行きました。 しかも最短距離で…
平等にすべての人を尊重し、相手を傷つけないように。でも、我慢しすぎないで。逃げてもいいんだよ。 ── という絶妙な “ぬる湯” を保つことが是とされる風潮が浸透しはじめて、何年になるだろうか。 わたしは温泉でのぼせやすい体質で皮膚が猫舌みたいな感じ…
ここ2ヶ月ほどのことです。 今年の夏の前半はコロナのあの感染拡大はなく、そろそろマスクなしでいられる時間が増えるのかな、と思っていました。そして、今年はものすごい猛暑でしたでしょ。 たまに遠方へも出社することになりそうな、そんな予感があった…
演歌の歌詞を書きました。 というわけではなく、恋話よ。 わたしが一番好きなのはサルスベリ。 これまでは断然、サルスベリでした。 百日紅よりも猿滑と書きたいサルスベリ。 この花を見る楽しみがあるから、わたしは残暑にも耐えられる。 そのくらいダント…
『教祖誕生』に近い時期の発言が知りたくて読みました。映画版の公開年と同じ1993年に発表された本です。(この小説と映画です) 読んでみたら統一教会とオリンピックへの言及が多く見られ、なんでこんなに? と思っていたら、1992年は夏も冬もオリンピック…
9月に新しい三代目のマウスピースのことを書きましたが、早くもリリーフを投入しました。 9月の時点の話はこちら。 「歯ぎしりピタリ」という商品を使うのは初めてだったので、初回はノーマル版を購入したのですが、期待の新人を毎日登板させる監督のような…