2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
穏やか〔という状態〕とはどういうものかを学んでいる状態の人間に対してシャーンティな前提でこられたら、もうそれはシャンティ・ハラスメントだわよぅ~と思ったことはありませんか。わたしはあります。「あなたは絶対大丈夫な人間、わたしはダメな守られ…
自分の経験を振り返るには一定の醸成期間が必要なのだなと、この作家の本を読むたびに思います。先日読んだ「狭小邸宅」にあった登場人物の心理描写のいくつかが気になって、2018年に出版されたこの本も読んでみました。わたしもかつて、数字を追いかける仕…
先日の4連休中に、海外の友人と長電話をしました。ひとりはタイ、ひとりはベトナム。それぞれといろんな話をしました。各国でパンデミックへの対応が違うなか、適応するのに苦労している習慣や行動について話しました。ベトナムにいる友人と話しているときに…
先日、ヨガの練習仲間からのメッセージにあった、「こんなふうに8月になるなんて」というさりげないひとことが妙に染みて、 "動かない練習" についてあらためて思うところがありました。わたしはこれまで、自分が主催するヨガクラスの昼間の時間の開催で、ヨ…
近ごろ、わたしのなかで東京がブームです。これはブームととらえるしかない(笑)。そんなこんなで、東京の下町のなかでもガチ度が高いといわれている亀戸へ行ってきました。亀戸へ行くのは初めてではないのですが、こんなに事前に観光気分を盛り上げてから…
1985年にNHKラジオでお話しされた内容の書籍化。テキストで読めます。 説明に気取りがなくて、「仏法は遠い世界の話ではない。心の話なのだから、身近に感じてなんぼだ」という信条のようなものが感じられる、そんな語り口。ブッダという人物自体が同じこと…
先日、わたしが貸した中勘助の「犬」を読んだという人と一緒に食事をしていたときに、こんな話をしました。その人は本を手にしながら「あまりのインパクトでもうこの(物体の)存在自体が怖くて」と話されていて、わたしは「だからこれはいつでも開けるよう…
仕事と愛憎関係にならずに成果を上げるにはどうすればよいか。お仕事版ベスト・キッドのような師弟関係のあたりから目が離せなくなり、一気に読んでしまいました。営業成績を上げられずに左遷されてきた部下に「お前、自分のこと特別だと思ってるだろ」と、…
ここしばらくで、立て続けに同じようなことを考える機会がありました。いろんな人とお話をする機会が少しずつ増えてきたのでね。 他人の話やふるまいを見て「ところであなたはいま、まだそのような暮らしかた・考えをしているんですね。かわいそうに」と言わ…
主人公を取り巻く人物の職業や人間関係が巧妙に配置されていて、想像以上にいろんな読み方ができる小説でした。口語で聞くとわからないけれど、”破壊” ではなく、”破戒”。この「戒」がものすごく重い。重いものであってはいけないのだけど。素性を知られたら…
この本は亡くなった義理の姉との想い出を日記形式で回想する「蜜蜂」と、それを出版し送り届けた人々から寄せられたお悔やみのメッセージ・感想で構成された「余生」が収められています。中勘助は半年の間に義姉の末子さんと、実の娘のように親しくしていた…
わたしは長く東京に住んでいるけれど、行ったことのない有名な街がたくさんあります。先日、「おばあちゃんの原宿」と言われる巣鴨へ行ってきました。ここは旧中山道と商店街が重なっていて、しかもそこに都電荒川線が重なり、旧式と旧式が折り重なってむし…
一人の男が美しいものに狂わされる話です。男がなぜ美しさと幸福がイコールでないのかに悩む、とっても大人向けの物語。衰えていくことを魂が散っていくと感じるほど豊かな感覚を持った男が、それを桜の様子と重ねる描写はうっとりするほど不気味。わたしも…
ほんの少しお散歩ができて、お花を見て気分転換ができればしあわせ。わたしのお出かけスケールもだんだん身近な距離になっています。先日は文京区の白山神社を歩いてきました。あじさいがたくさん咲くことで知られている神社です。最寄り駅は都営三田線の白…
冒頭がいきなり「知らんけど」と言いそうな調子で始まる恋愛論。恋というものに突きあたらずに結婚する人もあるかもしれないと、いまの時代の感覚で読むととても自然な考えに見える語り口。そして最後まで自然。「愛す」というとキザだから「すきだ」と言う…