うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな声の向こうに 塩谷舞 著

こういう指摘を待っていました。すばらしい視点。 谷崎潤一郎へのツッコミも柳宗悦へのツッコミもまさにそれ!!! と、おもしろく読みました。 文豪だろうが権威だろうがツッコミどころはツッコミどころだよというポイントをスルーせず、礼賛するところはしっ…

東京でよく行く本屋・おすすめの店、旅先の思い出の本屋

今週のお題「本屋さん」 はてなでブログを書いていると、たまに「お題」が日常にマッチすることがあります。今週のお題「本屋さん」は、まさにドンピシャ。 いろんな駅でブックオフへ行く、ベスト3 仕事帰りに寄る日本橋丸善とコレド室町タロー書店 休日に…

セルフィの死 本谷有希子 著

先日、昔の映画をたくさん観ている友人と話しながら「三船敏郎の “無骨さ” が、(高倉)健さんに “不器用” という形で引き継がれていったあとって、そのポジションの人いなくない? 誰か思いつく?」と訊かれて、しばらく考えたけど思いつきませんでした。 …

大学教授こそこそ日記 多井学 著

最近、年配の人の語り口に興味があります。 若い頃の話をするのではなく、若くなくなる過程と葛藤を話してくれる年長者は本当にありがたい存在。 年配になった時にこうなれるのかという一般人の実例として「派遣添乗員ヘトヘト日記」に感動しました。苦労を…

martyr complex(殉教者コンプレックス)と忍耐

先日、はじめて知った言葉を調べていたら意外な発見がありました。 「献身」について、新たな角度から光をあてることができました。 「martyr complex」という言葉を知っていますか? 日本語で「殉教者コンプレックス」と訳されます。 こういうときにこそ便…

派遣添乗員ヘトヘト日記 梅村達 著

少し前に昔からの友人が50代からキャリアチェンジをし、その話がとてもためになっています。制作の仕事から接客業への転身で、不特定多数の人を偶発的に知っていく経験とそこで起こる話が、本人から直接聞くと沁みることばかりで。 この本はその友人と一緒に…

朝の前屈、昼の前屈、夜の前屈

前屈の話です。 サンスクリットでは、パスチモッターナアーサナ*1と言います。 座って足を伸ばした前屈です。 ヨガの場合はストレッチよりも神経に働きかけるので、脳と生活に根付いたものとしてやります。 朝、昼、夜。それぞれのモード 上から朝、昼、夜で…

サンキャッチャーで光を楽しむ

サンキャッチャーを買いました。 窓辺にぶら下げています。 日が当たる時間になると部屋の中に虹の玉が広がります。 ピークの時間帯に手で回すと、ジュリアナ東京のようになります。 ジュリアナ東京へは行ったことがありません。 左下のは、襖の取っ手です。…

ここから世界が始まる トルーマン・カポーティ初期短篇集/小川高義 (翻訳)

先日、本をたくさん読んできた友人に「カポーティって読んだことある?」と訊いたら、「あの感じにハマって10代の終わり頃に夢中で読んだ。『夜の樹』というのがよかったのを覚えてる」と、元文学少女の返答がスラスラ返ってきて驚きました。 人の縁とは不思…

愛と忘却の日々 燃え殻 著

そーーーなのーーー。 打ち合わせがうまくいかなかった時って、なんともいえぬ疲れがあるのよね。 この感じについて「社会人として自信をなくす」とさらっと書かれている文章がありました。 一般的な仕事でもこういうことが週に2回か3回はあるのだから、ノ…

はじめての胃もたれ 食とココロの更新記 白央篤司 著

家庭でも仕事でも食事や料理について日々あれこれ思い・実践するフードライターさんによる本。ヨガの練習でお会いする方が「気楽に読めていいですよ~」と貸してくれました。 年齢とともに迎える食後の感覚について、それ! と思うことが書かれていておもし…

むかし自分で決めてきたこと

先日、友人と食事をした際にこんな話をしました。 学校やバイトで知り合った人たちとの集いで、「むかーし、こういうことってなかった?」と。 異性の友だちに流れで誘われた場に同行して、「これはちょっと立ち回りがむずかしい感じだな」と思ったときにど…

長いお別れ 中島京子 著

少し前に『恍惚の人』を読んだのをきっかけに、この本を読みました。 同じテーマの現代版で、認知症の夫・親の介護の話です。 GPSのある時代になって医療もケア体制も進化して、『恍惚の人』が発表された昭和の時代に比べたら解決されていることがたくさんあ…

がっせきのポーズで、合わせた足の裏をもう一度開く

先月、足の裏を合わせる「がっせきのポーズ(バッタ・コナ・アーサナ)」について書きました。 今日は、わたしがこのポーズのガイドで好きなフレーズと、「こんなやり方もあるの?」というパターンの紹介です。 ヨガにもいろんなスタイルがあって、同じポー…

空気感の不思議

言語も違うし年代も違う。 なのに似ていると感じる。 ここ数日間、この不思議な体験を味わっていました。 カポーティの初期短篇集を読んでいました。 先日映画を観た『ティファニーで朝食を』の原作者が若い頃に書いた作品を集めたものです。 読んでいると頭…

アンビカショップでリピート買いするものと、瀬戸口しおりさんのレシピ

ここ半年くらいで、1ヶ月に一回くらいの頻度で蔵前駅周辺へ出かけています。 そして2ヶ月に一回くらいの頻度でアンビカショップに入ります。 そこではいつも「チャンダンのお香」と「レトルトのダル」を買います。 チャンダンのお香(スティック)は、たぶ…

あたり前に大人を尊敬していたあの感覚を

先日、高校生の頃に観た映画『ティファニーで朝食を』(1961年・アメリカ映画)を30年以上ぶりに観ました。原作小説を買ったので、読む前に観てみようと思って。 日本語でセリフを見聞きしないよう、英語で観ました。みんな早口で何を言っているのか半分もわ…

恍惚の人 有吉佐和子 著

友人のすすめで読みました。「際限なく悲観することもできる問題をそうせずに、かといって綺麗に希望を持たせるのでもなく、ちょうどいい加減で書いてある」と教えてくれました。 読んで納得。この題材でこういう気持ちになるなんて。まさに友人の言う通りで…

ちゃぶ台返しや丸投げにムキーッ☆ となる、そのあとに

ヨガの精神的な効用ってなんだろうと思うとき、わたしが思い浮かぶのは身近な人との関係です。 たとえば仕事。 作り物をすればちゃぶ台返しにあい、信頼関係という名の下に意図や目的が整理されないまま「なんかいい感じにアウトプットしてください」と丸投…