うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

亜宗教 オカルト、スピリチュアル、疑似科学から陰謀論まで 中村圭志 著

ダーウィンの『種の起源』(1859年)が、神が天地と全生物を6日間でつくったという「創世記」の内容をひっくり返すものだったと言われても、そもそも「創世記」を読んでいないとピンとこない。 だけど西洋ではこれが権威衰退のはじまりで、神父や牧師に代わ…

エア生理・エア月経のときに、頭痛薬を通常の半分の量でマイルドに服用しています

まずどこから説明いたしましょうか。 「エア生理」「エア月経」というのは、血液はもう出ないけれど、血液が出ていた頃と同じ痛みがある時のことをいう、個人的な造語です。 「あ、これ、エア生理だ」って思うんです。 閉経前後の10年間の、更年期といわれる…

青い壺 有吉佐和子 著

全十三話の連作短編で、お昼休みに毎日一話ずつ楽しみました。 最後は夢中になって三話まとめて読みました。これこのまま連続ドラマにしたらおもしろいよな・・・、と思ったらドラマになっていませんでした。(なんで?!) ずっと有吉佐和子さんの作品を読ん…

さっと位置を定める。指先は「桂馬」の位置に。アルダ・チャンドラ・アーサナ(半月のポーズ)

チャンドラは「月」、アルダは「半分」。 今日は半月のポーズの話です。 ヨガの片脚バランスのポーズの中でも、目線を上の指先に向けるとなったとたんに難易度がぐわわっと上がる、身体内のいろんな神経を刺激しまくる、バランスの維持トレーニングとしてお…

にんげんのおへそ 高峰秀子 著

わたしの高峰秀子さんへの印象は 、"同性が指摘しずらい自己憐憫女子の演技がうまい" 女優さん。映画を観ながら、この再現能力はなに?! とずっと不思議に思ってきました。 今でいう "こじらせ女子" の人格を演じる技術の開発秘話が、このエッセイを読むこと…

まず牛にチャパティを与える理由

10年以上前に、インドで受けた授業中の雑談で、こんな話を聞いたことがありました。 わたしたちは空腹の状態で帰宅して 食事の際に母親がまず先に牛にチャパティを与えても怒らない。 インドはそういう人ばかりだ。 これは、自然の法則をどう捉えるかという…

傾聴の練習

思い込みの力を信じている人の話を聞くときには、その人が信じているものに水を差すようなことを言わない。 この境地へは、憎まれる前提で話を聴く経験を数え切れないくらい重ねないとたどり着けない。 わたしはこの練習を小学生の頃にはじめた。 それまで両…

「好きを仕事に」がピンとこない

ここ数年でお絵かきソフトの使い方を少しずつ覚えている。ちょこちょこ調べ物をしたせいか、ここ1年ほど、広告で「ゆるいイラストで稼ぐ」を提案され続けている。 定期的にお絵かきアプリの使い方を検索するので、「ゆるいイラストで稼ぐ」をゆるく提案され…

人民の敵 イプセン戯曲全集4/原千代海 訳

イプセンの戯曲を読みました。過去に「人形の家」と「幽霊」を読んだことがあります。 この「人民の敵」は、文庫本だと「民衆の敵」というタイトルで出ています。わたしは全集に収録されているものを読みました。 きっかけは映画でした。 霊験あらたかな聖な…

新潮日本文学アルバム 宇野千代

書店で手にして、ぎゃーっ!なにこれ。と即買いでした。 神保町にある「PASSAGE by ALL REVIEWS」というお店で見つけました。 この連休中に初めて入りました。とてもおもしろい書店です。 その日一緒に過ごしていた学生時代の友人に「ここのカフェで働いてい…

絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える 寄藤文平 (著/イラスト)

電車のホームや雑誌で見る広告を通じて、著者のイラストを目にしたことがある人って多いんじゃないかな。わたしはそうでした。物事をむずかしくなさそうに感じさせてくれる独特のタッチが印象的です。 書かれていることがとても興味深く、ぷらっと入った書店…

ヨガで感じる視点の延長で、日常の身体への解像度が上がる

先日、ヨガの練習にはじめて参加された方がほかの人を見て「こんなふうにできるようになると思えない」とおっしゃって、その感じを懐かしみながら「できる・できないはあんまり気にならなくなる。また違う楽しみが増える」という感覚の話になりました。 ヨガ…

沈黙 遠藤周作 著

神のための殉死。大切な人のための殉死。尊い存在のための殉死。 この本を読むと、どれも嘘に感じられてきます。 自分自身の怒りや不満や希望と向き合ったら、おいそれと死ぬに死ねないように人間はデザインされている。それを差し置いて殉死ってなに? 殉教…

カードのフィッシング詐欺第二弾に、固定電話からの詐欺電話に、えらいこっちゃで

先日、クレジットカードのフィッシング詐欺第二弾が起こりました。 使っていないまま存在していた家族カードを解約しました。 これはもうどこかで完全にリストに載っちゃっているなと思っていたら、サポートセンターの人が「そうじゃなくても近ごろ手口がど…

ヒッピーと太陽族

ふと想起することがあって、太陽族を描いた映画『狂った果実』を観ました。 数ヶ月前に同じ原作者の映画『処刑の部屋』を観て、スティーブ・ジョブズの公式伝記を読んでいたらヒッピー時代の話があって、そこから太陽族を連想しました。 日本の太陽族は1950…

不調を感じる腕の反応を観察する方法 

抽象的な単語が並んだタイトルですが、今日は具体的な話です。 ここ数年ほど、わたしは両腕の中で起こっていることをよく観察しています。 日々を観察していると、身体内で起こる反応の経路が見えてきます。 今日は、そのなかでも「わっ! わたしこれ!」と…

ざっくりわかる 8コマ哲学 小川仁志 著/まめ (イラスト)

友人のすすめで読みました。ふたりで「おばさんデイズ」を書店で開いて爆笑したのをきっかけに、この本のマンガを描いているまめさんのファンなのです。 笑った笑った。面白かった~。 スピノザの一元論、シェリングの自然哲学、ショーペンハウアーが芸術に…

ここじゃない世界に行きたかった 塩谷舞 著

20代後半の女性の葛藤がギュッと詰まった本を読みました。 ウェブメディアの世界で活躍されている、大阪出身のライターさんのエッセイです。 ネットでクリックされ拡散されリーチを増殖させる文章を書いていると、自分の中にある毒にすらうまく反応できなく…

4時間の飲み会

久しぶりに長時間、9人の飲み会に参加してきました。 ずっとノンアルコール・ビールを飲んでいました。お店を選ぶ係に立候補して、わたしが好きなお店にしました。ほかの皆さんはじゃんじゃんワインを開けて、ビールジョッキもどんどん空きました。わたしも…

法改正ばんざい、ありがとうコンピュータ

令和6年の3月1日に戸籍法改正が施行されてとても助かった。 精神面の相続放棄はポジティブ・シンキングで日々浄化してゆけばよいけれど、物質面の相続放棄は期限があり、要件を知らされてから3ヶ月以内に遂行しければならない。 デン、デン、 デンデン …

手書きのほうが思考の癖がよくわかる

瞑想にも流行りがあるのか、近年はジャーナリングがよく提案されていますね。 わたしもトライしてみましたが、結論から言うとわたしはジャーナリングを手書きでやるのが苦手で、思考を手書きしようとすると、グラフや図、フローチャートのようになりがちです…