うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

首の硬直。予行演習のように見る、つらい出来事の再現や失態の夢

3年前に「想定外の事態の受容と後頭部頭痛」について書きましたが、あの強烈な体験以来、頭皮から首のラインが硬くなるたびに観察を重ねています。 今年もサランバ・サルバンガ・アーサナ(肩立ちのポーズ)ができなくなるくらいの硬直が何度かありつつ、そ…

都会で感じる孤独と、山の中で感じる孤独

ネット社会になっていろいろな大会に出やすくなったのはよいのだけど、大会のFacebookページでバンバン写真がシェアされるようになると、「あの日あの時あの場所で君と会って走っていた情報」なども調べればわかってしまったりするので、もう詳細は書けなく…

ボストン美術館 ヴェネツィア展(新潟県立近代美術館)

ヴェネツィアでくくるって、どのような感じなのそれはと思って観に行ってきました。 スタート地点にある「ヴェネツィア鳥瞰図」からいきなりおもしろい! わたしは学生時代にイタリア映画が好きでたくさん観たのだけど、その頃のあこがれの記憶がじわじわと…

オーディションって、なにするの? という質問をした

すでにどこかでヨガの指導をしていたり、いまティーチャートレーニングを受けていてこれからどこかで指導をしたいと思っている人から「ブログを励みにしています」と言われたりして、「なにを? というか、どのような点をどのように?」ということがたまにあ…

わたくし率 イン 歯ー、または世界 川上未映子 著

想像以上のおもしろさでした、主人公は女性。あとは男性一人と、ほかに女性が二人登場する。 物語は展開しないのかと思いきや、最後どんどんすごくなる。あれよあれよとすごくなる。終盤に暴かれていくことに、納得もするけど知りたくなかった、みたいな苦し…

久々の均整法。わきの下の奥スイッチぽち! で首の後ろのコリを溶かすの巻(東京・池袋)

ピークは先週だったのだけど、首の後ろのつまりがすごかったので池袋でまた調整を受けてきました。 今回はわりと明確に「ここに何かがいる」みたいな感じで溶かしたいポイントが決まっていたので、最後が楽しかった。 池袋の「身体均整師会付属研修センター…

GORAKSHA SHATAKAM  Swami Kvarayananda & Dr.S.A.Shukla,M.A.,Ph.D ゴーラクシャ・シャタカ

これはインドで買って自分で訳しつつ読んだ紙の本です。スワミと博士の共著本。最も古いといわれるハタ・ヨーガ教典の出典をあちこちに求めてまとめた労作。 デーヴァナガーリー(あのごにょごにょした文字)と英訳と解説で、ローマナイズ(ごにょごにょの音…

Goraksha Samhita(English Edition)  Swami Vishnuswaroop(翻訳)ゴーラクシャ・サンヒター

Swami Vishnuswaroop というかたがハタ・ヨーガの古典を英訳しKindleで出してくれているなかの一冊。正式名称は「Goraksha Samhita: Goraksha Paddhati: The Yogic Path of Guru Gorakhanath」と長い。 これまで「ハタ・ヨーガ・プラディピカー」「ゲーラン…

無条件で社会的にいいことをしている。と思っていないから、宣伝が積極的にならないのかも

先日はじめてヨガクラスでお会いした方から「近頃ブログの末尾にクラス案内のリンクがないので、もう新たに来る人は受け付けない感じなのかと思っていた。古い記事をたどってクラスを見つけて来た」と言われたのですが、「告知しない=ご新規さんおことわり…

急にグッと迫ってきて恥ずかしくなるあの願望

先日、アラセブ(around 70歳)の母が、自分の習っているヨガ教室の先生が着用しているヨガウェアが欲しいというのでネットで注文の代行をしました。 そのヨガ教室の先生はすらりと長身、スタイルのよい、いわゆる「ヨガインストラクターとはこのような!」…

脳内おしゃべりを止めて「あるがまま」を観るときの感覚のこと

以前もゼロではありませんでしたが、ここ半年くらいで「瞑想」について質問を受けることが少し増えたと感じています。 なぜそんな話をしたいのか、こちらから少し掘り下げると2パターンに分かれます。 A:特別な体験(神秘体験というの?)をしたい B:落ち…

しょうがの味は熱い 綿矢りさ 著

二編に分かれているけど同じ登場人物の話。前半の「しょうがの味は熱い」の、そのタイトルの表現に行き着くまでがすごくいい。 結婚になかなか進まない(男性が踏み切らない)同棲カップルの話なのだけど、どちらの心情描写もうまい。このカップルの男性・絃…

デルフォニックス(DELFONICS)手帳 A6 今度は「パサラ」

最近はスマートフォンが大きくなっているせいか、紙の手帳を使っていると「へーっ。紙なんだ」と、たまに会う人に言われます。わたしは紙です。 写真の右の紺色のが、来年の手帳。ちょっと大人っぽく紺色。前年と同じブランドの、表面がつるつるの「パサラ」…

君の名は。(映画)

日常の中に奇跡を求めるこの感じが、なんともいまふう。 あとからジワジワくる。エモい。エモすぎるファンタジー。なのに重い。神道由来のスピリチュアルまでついてくる。(いまヤングは、エモーショナルなことをエモいといいますよ。野球とは関係なく) 小…

シャンカラ(Century Books ― 人と思想) 島岩 著

この本は前半でインド思想の歴史がわかりやすくまとめられ、中盤はシャンカラの思想を紐解いています。 思想を紐解くといっても シャンカラには独立作品は一つしかなく、たいてい彼は、権威ある作品に対する註釈という形で思想を表現しているのだが、その註…

ともだち道具観

ここで本の感想を書いていると、たまに「この前ブログに書いてあった、あの感じがっ!」と、なにかの拍子に誰かが共感ポイントを話してくれたりします。 このあいだ「蹴りたい背中」の感想を書いたら、そのなかにあった部分が気になった人からこんなコメント…

六つの星星 ― 川上未映子対話集

「ヘヴン」をこれから読もうと思っている人は、まだ読まないほうがいいです。 すごくおもしろかった。こりゃ文字じゃないと、ついていけない。川上未映子さんの球を受けられるキャッチャーしか出てこないので、安心して読んでいられるのがよいです。読みたい…

シャンカラ ― 原典、翻訳および解説 湯田豊 著

ブラフマ・スートラの序論と第1章1〜4をシャンカラが注釈したものを解説する本です。 シャンカラはアドヴァイタ・ヴェーダーンタの思想家でありながら、注釈者というスタンスをとっていたため、後世もあちこちに登場します。 わたしはヨーガとサーンキヤ以外…

泣くなら、ひとり 壇蜜日記3 壇蜜 著

すごい。どんどん磨きがかかって冴えている。もう目が離せない。 表紙のイラストの片手がKindleなのもニクい。Kindleならさっそく、定価で買うのだ。以下の末尾にいたる日記がよい。 だから袋にとじられる。袋の中なら安全だからだ。 って、どちらが? 壇蜜…

小樽ビールビアガーデン、二条かに市場、うみ野、札幌炎神、宮越屋珈琲(札幌)

北海道へ行ったというと、必ず「美味しいもの食べた?」と聞かれるのですが、リピートしたお店以外にも今回は発見がありました。 必ず行くのは「六花亭のお菓子が食べられる場所」と「回転寿司・根室花まる」です。もうここは絶対行きたいので行くのです。 …

Cardio Barre(カーディオ・バー)

LAでハリウッド女優やセレブに人気のバレエエクササイズだなんて、まるで雑誌のキャッチ・コピーのようですが、この3連休にそんなエクササイズ「Cardio Barre」を新宿で体験してきました。 こんなのあるよ! 日本初上陸。という紹介イベントだったので定常ク…

思考の癖=優先順位付けの癖

新潟から戻ってきました。今回は「ダウンドッグ研究会」をやったのですが、そのときに思考の癖についての質問が出たので、その人のダウンドッグを真似しながらお答えしました。 こういうのは占いみたいな反応になってしまうので、暗示にならないように説明す…

イニシエ アラタ(inishie alata)/ 十日町産業文化発信館 いこて(新潟県十日町市)

またおもしろタウン・十日町へ行って来ました。ヘビメタ弁当屋「ときわ」の前も通りました。 今回は建築中から気になっていた「十日町産業文化発信館 いこて」の1階にある「イニシエ アラタ」というレストランへ行きました。 「いこて」というのは方言で、わ…

その場に居ない人の行動を話さないことと、日常を楽しむセンス

先日、ヨガクラスにインドで知り合った女性が来てくれた。彼女はまだ30代前半だろうと思うのだけど、とてもしっかりしているので年下に感じない。 旅先で出会う知人にはめずらしく、第三者がいる場で共通の知人について「あの人にいつ、どこで会った」という…

壇蜜日記2 壇蜜 著

壇蜜さんは魚と猫を飼っているのだけど、魚の生態描写がまるで人間のようにされていてドキッとする。 容赦なく餌に群がりガツガツした魚と、屈託なく寄ってきてくれる猫。こういう態度を随時参照できる環境で暮らしていれば、人間のおそろしさ浅ましさをズバ…

蹴りたい背中 綿矢りさ 著

高校生の頃は、いまよりも人間観察力があった気がする。大人といわれる年齢の人のことを、わたしもこんなふうに見ていた気がする。 先生に対する、こんな描写がある。 先生は女子が寄ってくるのが嬉しいんじゃなくて、人間が寄ってくるのが嬉しいんだ。私に…

町人貴族 モリエール 作 / 鈴木力衛 訳

栄光浴中毒! みたいな主人公がおもしろい。貴族になりたい町人。 どんどん見た目もおかしくなっていく話なので、リアルで見たらそうとうおもしろい舞台なのでしょう。 こういう人って、いるよなぁ…。いまでいうと、エリート有名人講師のセミナーにお金を払…

病は気から モリエール 作 / 鈴木力衛 訳

モリエールが医者を揶揄する作品を、「いやいやながら医者にされ」に続いて読みました。 この物語はオチもおもしろくて、途中に登場する「マニュアル大好き」の医者の卵のセリフがかなりいい。というか、これはなんだか日本人を揶揄しているようにすら感じる…

いやいやながら医者にされ モリエール 作 / 鈴木力衛 訳

モリエールの作品にはいくつか医者を揶揄する作品があるのですが、これはそのひとつ。 この物語は木こりが無理やり奥さんのはからいで医者の演技をすることになるコントなのだけど、医学や哲学の知識を食い散らかして庶民を言葉で煙にまく薄っぺらい権威主義…

ドン・ジュアン モリエール 作 / 鈴木力衛 訳

相変わらずのモリエール・ブームで4冊目です。 キャラクター設定はほかの作品に比べてねっちり感が弱めなのですが、今回のイジられキャラのドン・ジュアンは、わりと共感するところの多い人でした。 ひとりの人に尽くし続けるのって無理じゃない? というの…