2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
多くの人にはすでに身についている感覚なのかもしれませんが、わたしは最近になってやっと聖書の世界に触れたので、いまさらながら、なるほど思うことばかり。今日書くのは、「自分を縛る自分以外のもの」について。わたしがこれまでモヤモヤしてきたことは…
アーサナのクラスで「読書会って、どんなことをしているんですか?」という質問があったので実例をご紹介します。 今年から「読書会」の形式でインド思想やヨーガ周辺のこころのはたらき用語を学ぶ演習を始めました。講座ではありません。対話型での演習です…
めずらしくグッズの紹介ですが、先日買って使い始めたアニマ(anima)というヨガ関連ブランドのトートバッグの使い勝手が大変よいので紹介します。みなさんもご存知の通り、わたしはヨギですが電子グッズと本をたくさん扱います。 この本はバッグインバッグ…
インドの哲学やヨーガの思想を学んでいると、じわじわ見えてくることがあります。この学問特有の雰囲気なのですが、これはとても説明がむずかしい。日本には註解を重ねていくコメンタリー文化が定着していないので、たとえが見つからない。日本の有名な書で…
記事のカテゴリが「インド思想」になっていますが、聖書の話です。 「日本人は知らなすぎる 聖書の常識」のなかに「リアリズムに満ちた伝道の書」という章があり、ここにあった内容がかなりおもしろい。 富、政治、正義、知識。どれにも期待せずバッサバッサ…
年度末某日。異動シーズンにありがちなこと。 「あいつ、部活やめるってよ」てのと変わらないスケール感のネタでも、「情報公開のタイミングには気をつけてください」の対象になれてしまう。なんともへんな感じである。 いちおう言っとくってだけなら うわさ…
ちょっとした紙の作り物を頼まれたときにVistaprintを使っています。Vistaprintというのはシンガポールで印刷して送ってくる、急がないものならかなり低コストで使えるプリントサービスです。先日電話で問い合わせることがあったので初めて電話してみたら、…
三点倒立の練習をする生徒さん(読者さん)たちを見ていると、さまざまなことに気づきます。 わたしは、アーサナの難易度ではダウンワードドッグやT字バランス、ナバーサナ、ヨガニードラ中のシャバーサナを上に位置づけていて、倒立はその下くらいにありま…
夏目漱石の小説「草枕」の冒頭に、こんな有名なフレーズがあります。 智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 夏目漱石はインドのサーンキヤ学派の「三苦」の影響を受けていたという説がある…
山本七平さんの本を読むのはこれが2冊目(前に読んだ本はこちら)。夏目漱石を読み出したきっかけも、日本人特有の考え方やその背景を考えるようになったのも、この著者さんの影響です。このかたの本の感想を書くのは、いつもむずかしい。 「宗教」をわかり…
まえに映画館で観たのを、DVDで観ました。 印象に残ったポイントはかわらないけど、映画館では深く記憶していなかった、ポール・マッカートニーのこの言葉が気になりました。 何かを失ったんだ 精神的な指針を 以前はあったわけじゃないが 失ったんだ (01:0…
「パラレル同窓会」「箱舟はいっぱい」「気楽に殺ろうよ」と同じシリーズの短編集。 「デフォルトの逆転」をテーマにしたものが多く収められています。 オヤジ・ロック セールス心理学。 じじぬき 死んだ後のことをコメディにしてる。 自分会議 未来を憂うと…
最近ある生徒さんが「うちこさんおすすめのコーラン、読み始めたんですけど、やばいですねこれ。おもしろすぎて……」という感想をくださり、「わかってくれるぅ〜! ぐふふぅ〜☆」と嬉しくなってしまったので、そのおもしろさを今日は熱く語ります。 わたしの…
紹介するのは二度目です(前回の感想はこちら)。ケン・ハラクマさんのワークショップへ行った知人が「ココロyoga」とセットで貸してくれたので、また読みました。 4年前とはわたしの共感ポイントがずいぶん違っていて、自分を知る機会にもなりました。前回…
まえに小説を発表したら身近な人に意外と好評だったので、また書きました。 背中を押してくれた職場のなおこ先輩にブログのことを報告したら、ディズニーのマーケット分析に過分なお褒めの言葉をいただき「これ仕事中に見たら吹きだすからダメじゃないですか…
『「若作りうつ」社会』がおもしろかったのでこちらも読んでみました。この本はKindle版のみのようです。 先日、母親業とヨガインストラクターを兼業する40代前半の友人が『「若作りうつ」社会』を読んで、「たしかに、と思うことばかりだった。わたしにはロ…
「パラレル同窓会」「箱舟はいっぱい」と同じシリーズの短編集。この中に収められたものは「欲」と「執着」と「老い」について、想像を突き詰めるとたしかに……とハッとするものばかり。 「やすらぎの館」「サンプルAとB」「気楽に殺ろうよ」の3つはとにかく…
第七講まではサマーディとサマーパッティの話でしたが、ここからサーンキヤの背景を踏まえた心理学の部分に入っていきます。佐保田先生はサーンキヤを「すうろん(数論)」と口語で話されていたようです。とても家庭的な喩えが特徴で、プルシャとプラクリテ…
そんな商売はないが、商売ではないが、最近「もまれ屋」をやっています。 アーユルヴェーダ・セラピストさんの商品開発にマイ・ボディとマインドとブレインをお貸ししています。フット、ヘッド、フェイス、上半身前面・背面、下半身前面・背面、そしてさらに…
なにかのインタビューを見て気になり著作を読んでみました。「思想の科学」という雑誌に連載されていたエッセイをまとめた1996年の本です。 「火山は何も考えない」「生命保険には反対だ」は名作。「ゴミとつきあう」を読んだらほぼすべての女性が「蛭子さん…
スーリヤ・ナマスカーラはAもBも1呼吸1挙動なんだけど、あきらかにBは配分がおかしい。 この部署ととなりの部署の人が同じ給料でいいわけないだろー、というくらい、おかしい(笑)。でも、シーケンシャルなことをする組織というのは、そういう矛盾をはらん…
わたしには大きく分けて、2つのタイプの知人がいます。「汗」の概念が「浄化」の人と、「苦労」の人です。 基本的にパソコンを使って仕事をするわたしには、たくさんの座位仕事仲間がいます。この人たちの中でも、一緒にヨガをしたことのある人は、 「最近ジ…
まえに紹介した「パラレル同窓会」と同じシリーズの短編集。この本に収められているものは「生き残るということ・生への渇望」がテーマになったものが多かったです。ズシリときます。 ネタバレしないよう、ひとことで感想を書いてみます。 箱舟はいっぱい ド…
「三四郎」の広田先生のモデルには岩元禎のほかに、旧制二高(いまの東北大学)で英語教師をしていた粟野健次郎(1864〜1936年)という人物の説もあるそうです。 この人の語録が「偉大なる暗闇」で紹介されているのですが、広田語録のズッキュン・ポイントは…
「三四郎」の広田先生のモデル説がある人物(岩元禎)を追ってみた、という本。ふたりとも「一高(現在の東京大学教養学部)」の教師で、漱石は英語、岩元禎はドイツ語の教師をしていたのだそう。有名な人の名前がたくさん出てくるけど、岩元禎は西田幾太郎…
まえに読書会でおすすめしている人がいて、気になっていた本。仕事仲間が貸してくれました。初版が1988年で2012年に第63刷のロングセラー本です。 たしかに売れ続けるだけあるなぁ、という内容なのですが、なにがすごいって、文字数の少なさがすごい。あっと…
こちらのギーターは歌会や暗唱会向きで カタカナ音表記 日本語訳 アルファベット表記 が記載されています。 田中燗玉さんの訳(神の詩)を下敷きにしつつも、たとえば4章22節では田中燗玉さん版が冒頭を「無理なく入ってくるもので満足し」としているところ…