うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

相手のリアクションに期待するという、生産性のないことをしなくなること

先日、わたしよりもヤングなヨガ仲間が「仕事の面でヨガのよい影響が出ている気がする」という話をしていて、はげしくうなずきました。 職場で隣の席の上司に話しかけたときに、すぐにレスポンスがなくても気にならなくなったそうです。 お話を聞きながら、…

デジタル・デトックスは特にしないけど、テレビとLINEがない

今年は夏に友人が何人か家に遊びに来てくれて、「○○、ないのね」といわれることがいくつかありました。 テレビ、エアコン、テーブル、ソファ、ドレッサー、掃除機、電子レンジ、クローゼット… ほかにも、本はたったのこれだけかとか、靴はこれだけかとか、化…

加害者家族 鈴木伸元 著

先月観た「ELLE」という映画をきっかけに原作本を読み、そのあとがきにあった「失敗を許さない社会」の考え方から、この本を読んでみました。 映画のなかにある加害者家族への扱いが、意外とフランスもこんな感じなんだという描かれかたをしていたので、あら…

雨・赤毛 サマセット・モーム 著 / 中野好夫 訳

ものすごく魅力的な転校生の女の子がやってきた。 そのクラスはちっちゃいジャイアンみたいな野蛮で子供っぽい男子ばかりなのだけど、そのなかに「博士」というあだ名で呼ばれる秀才と、「住職」というあだ名で呼ばれるきまじめな男子がいる。そんなクラスで…

三点倒立ができると、腰と腹でも考えられるようになる。そして頭は休まる

まえに「倒立は大規模な人事異動のようなもの。膝下部門には引っ込んでてもらって!」というのを書きましたが、今回は少し頭にフォーカスして書きます。 三点倒立は、自転車の乗り方を習得するようにコツをつかんで乗れたら再現性が高いまま着実にいける人も…

冷静さも持っていたあの人が、知性を失う行為に到るまでに起きたこと(夏目漱石読書会「坊つちゃん」より)

夏に東京で久しぶりに「坊つちゃん」の読書会をやりました。「坊つちゃん」での開催は何度目かなので、わたしがかねてよりテーマとして設定してみたかった「怒り」にフォーカスをあてた構成で行いました。 ご案内の時点で、事前に下敷きのように念頭におくギ…

栃尾の滝の下町(新潟県長岡市・栃尾)

先日、栃尾の尾道っぽいあたりを紹介しましたが、栃尾はそのほかの場所もちょっと不気味でおもしろいです。 インターネットで「栃尾」と入れると油揚げしかないんかい! というくらい油揚げが前面に出てくる町、栃尾。 川を挟んであっち側とこっち側にすてき…

細かすぎて楽しい、老い比べ女子会

最近なぜかいろんな人からご飯に誘ってもらえる機会が増えています。わたくし、なにか愉快な菌でも振りまいていますでしょうか。 それはそうと、いつかそうなるとは聞いてはいたものの、話題に「老い比べトピック」が多くなってきました。 わたしが「コンタ…

ルビンの壺が割れた 宿野かほる 著

下世話なワイドショーのような情報を消費する自分をなじる自分がいる。そんなわたしでありたくないと思うわたしと、わたしはいつもいっしょに暮らしている。 下世話な興味を表明する自分をなじるもうひとりの自分は、まるで評論家のような姿勢。そんなおまえ…

朝イチの膝の裏はバッキバキ。立位前屈(ウッターナ・アーサナ)

わたしはスーリヤ・ナマスカーラ(太陽礼拝)をパン生地に喩えることがあるのですが、粉に水を加えて何度もグニュリ、グニュリとやっていくような、そういう過程が好きです。 朝起きぬけのわたしは、ガッチガチ。特に、膝の裏。そこに水を加えるように呼吸を…

飯塚邸(新潟県柏崎市史跡)

すてきな建物と庭園を見に、飯塚邸というところへ行ってきました。 お盆の時期に行ったら、入り口で入館料を払うと同時に虫除けスプレーをレコメンドされました。これを、シュッとやってってくださいなと。 いいなぁ、こういうの。これがあると、安心してゆ…

うまくいっても、いかなくても、わたしはわたし

わたしはここでいくつも旅行記を書いていますが、ブログを読んでいる人から「わたしも遠くへ行ってみることにしました」と言われるとうれしいです。自分でいつのまにか自分を縛っているような、そういう状況から少し離れるきっかけになっていたら、うれしい…

とちおかける少女(新潟県長岡市・栃尾雁木通り)

尾道ロス症候群のわたしが、新潟県で尾道を思い出せる景色に出会いました。 おいおまえそこ石畳じゃなくて土じゃないかって、言われても困る。だってここは新潟。 でも感じとしては、尾道なのです。新潟県にあちこち行っているわたしがそう言うのだから、そ…

エル ELLE フィリップ・ジャン 著 / 松永りえ(翻訳)

映画を観た帰りにすぐに原作を読みたくなって、映画館の近くの本屋で即購入。こんなふうにすぐに原作を読みたくなったのは「紙の月」以来です。 訳者のあとがきもすごくよくて、うんうん、わたしが感じたモヤモヤを言語化してくれて、ありがたい…。という文…

シロダーラで覚醒。あれは何だったのだろう

9月の初頭と先日、シロダーラを受けてきました。おでこに額にごま油がねろり〜んと垂れ続ける、アーユルヴェーダのあれです。日本では初めて受けました。インドでの初体験は、もう10年前の話。 施術の後「今日の夜はものすごくぐっすり寝てしまうかも」と言…

星長豆腐店(新潟県長岡市・栃尾)

新潟県の栃尾というところは、油揚げが有名です。20代の頃は栃尾で「油揚げ定食」を食べても、なぜ「油揚げ」がメインディッシュたりえるのかわからなかったわたし。子どもの頃は、調理名がメニュー名で「正体がさっぱりわからない食べ物…」と思っていました…

いつかやろうと思っていたことを誰かが先にやって教えてくれるインターネットは、まるで探偵ナイトスクープのよう

写真はヨガの稽古場なのですが、わたしは複合スタジオでレンタルマットの青と水色をうまく確保できたときに、このように並べて「アクアフレッシュみたいだな〜」などとひとりで小さな楽しみにしています。 練習の前に、雑談でアクアフレッシュの中身って、子…

アシュタンガ ヨガ 〜初級・中級・上級(A&B)〜 リノ・ミエール著 / ケン・ハラクマ監修

いまはシークエンスを説明する写真とアーサナの説明文章が併記された本がいくつか出ているので、相対的に言うとこの本はアーサナの手順や説明というよりも、思想や歴史の語られている本といったほうがよさそうです。 著者とほかの練習者のかたの対談はとても…

30代、40代女性あれこれ

今年の夏は自分よりもヤングな女性と食事をする機会がたくさんありました。 年下の女性と話しながら「あるある、あったよ。わたしも」と言うと、たまに驚いたような顔で「うちこさんでも、そういうことは、あったんですね…」なんていわれます。 「あったよ〜…

2018年の手帳はハイタイド(HIGHTIDE)のウィークリー・ブロック(A6)にしました

日本橋の丸善へはじめて入ってみました。岩波文庫の品揃えが楽しくて、ついつい長居。 書籍も土地柄なのか、経営やマネジメントに関する書籍が充実している印象。気になって地下の文具店ものぞいてみました。 わたしは毎年手帳をかなり早く買います。スタジ…

畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華(渋谷区松涛美術館)

渋谷駅から文化村へ向かう坂をさらにどんどん上がった先にある、渋谷区松涛美術館で開催中の展示「畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華」を観てきました。 こじんまりとした美術館で2フロアを使った展示。さまざまなインドの布が展示されているので…

「おもてなし」という残酷社会 過剰・感情労働とどう向き合うか 榎本博明 著

わたしも以前、同じように一瞬おかしいと感じたことが早い段階で書かれていて、いっきに読んでしまった。 それは、病院や図書館で "ありがとうございます" と言われる瞬間。わたしの場合、病院でそれを言われると「なにか加点稼ぎのトラップにひっかかったの…

ロイヤルで混乱した

ここのところ急に秋めいて空気が乾燥してきて、ヴァータが乱れている感じがする。わさわさしている。仕事でもそれを感じた。 わたしが近ごろ使い始めたデータ解析ツールは英語を無理やり日本語化したもので、どうにも感じがつかめない。 ただでさえ覚えるの…

ヨガで性格は治るか

「痩せますか?」「姿勢が良くなりますか?」と同じような感じで、質問したいけどできないと思っている人の多いであろう「ヨガで性格は治りますか?」(ヨガで性格は変わるか・変えられるか)という問い。 いつかゆっくり書こうと思っていたことを、今日はじ…

日本では昔、こんなことがあってね…。なんて話ではない、ナウなインドについていけない

いろんなことが、いろんな角度で上をいくインド。 宗教指導者に20年の実刑判決が出たことで暴動が起き、国民的ヨガ・グルがコメントを出し、アールヴェーダの商品ブランド展開をする業界も眉をひそめ…。という昨今のニュースのこと。 これのなにがすごいって…

そのままの自分でリラックスするヨガニードラ

わたしは昼間に行うヨガクラスでは、なるべく「ヨガニードラ」(寝たまま行う瞑想の練習)を入れるようにしています。以前「寝たまんまヨガ」というアプリで出ているものを紹介したことのある、あれです。 夜のクラスでヨガニードラ行わないのは、夜の睡眠分…