うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バガヴァッド・ギーターのiPhoneアプリ

バガヴァッド・ギーターはヒンドゥーなインド人にとっては聖書のような存在。 ヨーガの聖典はヨーガ・スートラなんでしょ、と思われるかもしれませんが、ヨーガ・スートラ(以後「Y.S.」)は時代的に仏教をはじめとするインド哲学の面々が悟りと解脱について…

「Chikirinの日記の育て方」 ちきりん 著

「Chikirinの日記」は2010年〜2011年くらいに仕事仲間から教えてもらって以来、たまにまとめ読みをしに行っています。 ブログの運営姿勢を参考にすることも多くて、コメント欄をやめるときには理由とその背景・延長にある考え方を確認するように読み、プライ…

ハングリーであれ! 愚かであれ! スティーブ・ジョブズ

本というよりは、電子テキスト。スタンフォード大学学位授与式でのスピーチ「原文」「訳文」「対訳」のテキストが収録されています。製本級の品質ではないけれど、こういうテキストが読めるようになると、もう英語学習のための読みものはこれでOKな気がする…

こころ 夏目漱石 著

先日あるヨギさんが「ところで、うちこさんが最近よく感想を書いている、夏目漱石」と切り出してくれて、うれしかった。そこでも「こころ」の話をした。読み終えたのは少し前だったのだけど、これはどうしたものやらと、感想を書けずにいました。ひとことで…

たたかえ! ブス魂〜コンプレックスとかエロとか三十路とか〜 ペヤンヌマキ 著

これもブクブク交換でのいただきもの。30代後半の独身女性が、周囲と自分を比べて落ち込んだりコンプレックスと向き合いながら、同じ境遇の女性と共感していこうという内容です。 この著者さんはAV監督で、前半はあまりにもかけ離れた業界の話なので「へー、…

あまり強く誘わない理由

わたしはなにげなく「ヨガをやってみたい」という話をされたときは、基本的にヨガジャーナルとかヨガルームとか、スタジオの検索サイトを案内します。続けやすいところでやるのが一番なので。これは、「場に人がつく」という考え方。 「人に人がつく」パター…

ふたたびの虹 柴田よしき 著

これもブクブク交換でのいただきもの。汐留のOLさんからのおすすめ本。読んでいてすごくいい気持ちになりました。 季節感ある・泣ける・ミステリー・飲みに行きたくなる・恋したくなる の5拍子が揃っており、読後感のよさがたまらない。 東京丸の内の片隅に…

「別に。」のなかみ

「どうかしましたか?」ときかれて「いや、別に」というときは、ほんとうに何もないことが多いわたしなのですが……。 「うちこちゃん、なんかあったの? いいことあった?」ときかれて「ううん、別に」というときは、だいたいこれです。 思い出せる限りでは小…

わらの人 山本甲士 著

ブクブク交換で書店員の女性からいただきました。 学生の頃はよく小説を読んでいたけど、社会人になってからはエッセイ中心、ヨガを始めてからは伝記や実用書が多くなっていました。久しぶりに人がすすめてくれた小説を立て続けに読んで、「ああなるほど、み…

太ももの裏の話と、いまどきの子供をねぎらいたい話

今日は銀座でヨガをしたのですが、5分ほど早く終わったのと床暖房が稼動してみんな床から離れたくない気分だったこともあり、なんとなく少し雑談をしました。 そのときに「膝の前側と、太ももの裏の話」「いまどきの子供の二重世界」などなどの話をしたので…

チキンかイワシか

アーサナの練習の時間は、身体が心に教えてくれることの方が多いものです。器のボディを整えているフリをして、実は中身の心を調えています。なーんちて! すごくまともなヨガ先生っぽい書き出しをしてみましたが、たまに難しいアーサナに特化した練習会を設…

あなたの仕事に革命を起こす!「しないことリスト」中島孝志 著

Kindleで簡易版みたいな本が手ごろな価格でどばーっと放出されることがある。読んでみたら、本の要約をした本みたいな文字量。 著者さんはたくさんの本を読みたくさんの本を出版する、ということが仕事の一部になっているような感じなので、この割り切り方な…

蜘蛛とアロエ(真鶴にて)

今日は虫の写真が苦手な人はスルーしてください。 先日とあるウェブサービスをやっている人が「なんで虫の写真がアップできるようになってるんだ。そういうのは嫌だ」という人がいますよ、なんてことをおっしゃっていたのでことわっておきます。 わたしは、…

世界が完全に思考停止する前に 森達也 著

10年前のコラムがまとめられた本。「いのちの食べかた」「世界を信じるためのメソッド」よりも前に出た本。「憎悪を共有することで暴走する人間の恐ろしさ」がとことん説かれています。 読み始めてまもなく、こんなフレーズを目にしました。 誰だって知って…

武術で学ぶ 心と体の生かし方講座(甲野善紀先生)

昨年「武術を語る ― 身体を通しての学びの原点」を読んで以来、ずっと気になっていた甲野善紀先生の講座へ参加してきました。自身の身体から学んだことを動きながら話してくれる、とてもありがたい内容。 ヨガの極意を武術の事例とオリジナルの語彙で説明し…

草枕 夏目漱石 著

想像以上のおもしろさでした。 女性に気持ちを持っていかれることにいちいち理由をつけながら、そんなにいちいち理由をつけている己へツッコミを入れる主人公の心情の描写と、女性の台詞の存在感がおもしろい。 植物の描写もしつこくて、この人の妄想スキャ…

真鶴の町(神奈川県の半島)

真鶴は坂が多くて長崎みたいな町だった。小田原まで行ってしまえば、そこからJRで13分。すぐだ。 こんなに都会からすぐ行けるのに、人口8000人ほどのこの町はとても静かで、かなり遠くへ来た気分になれた。 海といえば聖子ちゃんやTUBEが頭に浮かぶ人には、…

かもめおそろし 真鶴半島遊覧船(神奈川県・真鶴町)

生きていくって、たーいへん。ものすごい勢いで迫り来るかもめ群とたわむれる異色クルージング「真鶴半島遊覧船」に乗ってみました。 30分ほど、船に乗ってるだけなんですけどね、この船に「かっぱえびせん」が積まれています。 いっけん、普通なんです。 わ…

鵐窟(しとどのいわや)と荒井城址公園(神奈川県・真鶴町)

「勉強をするのだ〜」という名目で、ぶらりと真鶴へ。そこで「鵐窟(しとどのいわや)」というところへ行きました。 同じ名前のスポットでも、となりの湯河原町のほうは有名な心霊スポットだそうです。 こっちのほうは、あまりそんな感じはしませんでしたが…

超訳ニーチェの言葉 白取春彦 翻訳

さまざまな著作からの抜き出しなのですが、ここで読んだ内容をきっかけに「善悪の彼岸」「曙光」「漂泊者とその影」を読んでみたいと思いました。 ニーチェは哲学家と言われますが、どちらかというとコピーライターに近い気がします。男の清少納言という感じ…

勉強をしに、少し遠くへ出かけてみた

ここ数ヶ月、週末もヨガにたくさん時間をさいたので、翻訳と研究のほうがスローペースになっていました。こういうのは中断してしまうと勘が鈍るので、11月前半は「聖典の研究」に重きを置くことにしました。 東京に居ると、なんやかんやと出かけたくなってし…

Kindle Paperwhite、いいですよ

ヨガ友達に「Kindleどお?」とよく訊かれるのですが、都度「いいよぉ〜、生活が変わる」と話しています。だいたいいつも持ち歩いているので、その場で「触ってみる?」とお渡しするのですが、最近新モデルが出ました。 わたしの持っている Kindle Paperwhite…

覇権欲と承認欲のバランス

近ごろ仕事で仲良くなった人がちらほらクラスに遊びに来てくれるようになり、そのまえにヨガのことでこんなことを訊かれたりします。 「ヨガはストレス解消にいい?」「瞑想とか、やってみたいんだけど」 ストレス解消とか落ち着くとかは、二次的なこと。な…

地獄の悪魔アスモデウス ウルフ・スタルク作 / 菱木晃子 訳

絵がとても素敵な、おしゃれな地獄教育絵本。(おしゃれじゃないけど効果抜群なやつはこちら) なにげなく入ったカレー屋さんにあり、読了。意外と文字が多くて、読み込んでいる間に時間がかかるはずのスープカレーが出てきた。「そのカレーはちょっと時間が…