うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

自分のために汗を流してください

わたしには大きく分けて、2つのタイプの知人がいます。「汗」の概念が「浄化」の人と、「苦労」の人です。
基本的にパソコンを使って仕事をするわたしには、たくさんの座位仕事仲間がいます。この人たちの中でも、一緒にヨガをしたことのある人は、




「最近ジムに行ってなくてさ」
「汗流さないと〜。わざわざお金払って、流さないと〜」




という会話が和やかにいきます。
室内ワーカーなのに「汗」の概念が「苦労」の人とは、どうも話がかみ合いません。
肉体労働の効率化は、かなり感動でした。産業革命です。
遠くの人とリアルタイムで情報共有をする手段も、かなり感動的でした。IT革命です。
でもそのあとそんなに感動的なことって、起きてない。


わたしはヨガの先生として生徒さんと話すとき、ふだん何をやっているかを訊きません。話の流れで訊くことはあっても、おおむね立位なのか座位なのかを気にしてるだけです。相手のことはよく知らなくても、「運動=汗=浄化」という共通認識があればかなり話せます。

ヨーガの技術は寒暖に対応しながら生きていくために、汗と一緒にエネルギーをだだ漏れさせてしまわないように開発されたので、もともとは「運動=汗=浄化」ではなく「運動=no汗=身体の中の火で燃やし続けて浄化」です。
でもいまは寒暖に対応するところを文明がやってくれているので、「運動=汗=流れて浄化」からはじまる。それでもいいと思っています。