JR北鎌倉駅を降りてすぐのところにある、臨済宗のお寺・円覚寺へ行ってきました。
夏目漱石の小説「門」のエピソードの由来となった(本人が参禅した)お寺で、勝手に「ぎろりのお寺」(←読んだ人はわかりますね)とネーミングしていつか行きたいと思っていたのですが、島崎藤村の「春」という小説でも舞台にされ、これまたご本人が参禅されたとのこと。島崎藤村の小説は来年も読むことになりそうだから、景色が目に浮かぶように行ってみることにしました。
三門(山門)と仏殿
ここがもう、いきなり雰囲気がありすぎです。紅葉していたためか、小説のイメージよりも豪華な印象を受けました。
目がぎろりとした白龍の天井画があります。
選仏場(せんぶつじょう)と居士林(こじりん)
メディテーション・スポットは仏殿の左側にあります。
ここは選仏場。畳が敷いてあり、この中に鎮座されている観世音菩薩像の高貴な色香がすごいことになっていました。衣装のドレープとネックレスの大きさが絶妙。写真は載せません。いつかぜひ拝みにいってください。
ここ、ここであります! 夏目漱石や鈴木大拙が参禅したといわれる場所はここです。小説の脳内イメージにかなり近いサイズ。
大正時代に一度焼失してしまったそうです。
大方丈周辺
このお寺の敷地はとにかく広く、あちこちに美しいものが咲いていたり、蜘蛛がきれいに巣を貼っていたりして、見どころだらけ。
木漏れ日と綿毛、最高!!!
綺麗な巣!
縁起のよいモチーフが彫られています。
あちこちに気になるモチーフがあって、とにかく広い!
黄梅院のほうへ
いちばん奥にあるのが黄梅院で、だんだんしっぽりしてきます。いいかんじ。
ヤツデを一生懸命撮っていたら、横にいた友人がヤツデの繁殖力がすごすぎて実家の庭が大変なことになっていたという話をはじめて、ヤスデがヤスデがというので「そっちは虫」「ああそう、うちのヤツデが…」と、いろいろ名称が怪しくなりはじめて久しい中年の小さな冬の集いを楽しみました。
弁天堂と洪鐘(おおがね)
弁天=水・サラスヴァティーという連想をしますがこの敷地の中の弁天堂は少し高台へ上がります。
威勢のよさそうな龍が彫られていました。
国宝の鐘があります。
風が吹くと、鐘の横にあるこのしゃもじのような絵馬がパラパラパラと音を立てます。これが、すごくいい音!
下の街が見えます。なんだか視覚的に縁起がいい感じ。
円覚寺は歩いてみたら思いのほか広くてびっくりしました。