日本橋の丸善へはじめて入ってみました。岩波文庫の品揃えが楽しくて、ついつい長居。
書籍も土地柄なのか、経営やマネジメントに関する書籍が充実している印象。気になって地下の文具店ものぞいてみました。
わたしは毎年手帳をかなり早く買います。スタジオの予約が3ヶ月前や半年前からのところもあるので、書いておくものがないとそわそわしてしまいます。
今の時代は「スマホじゃないの? そこ、すごくアナログなのね」と言われたりするのですが、わたしは文章は Evernote にじゃんじゃん残し、行動予定や本を読んで気になったことは手帳に書き写しています。
ここ数年はデルフォニクスのものを使っていたのですが、今年留め金のホックまわりが切れてしまったので、ホックじゃなくて、でも留められるものにしたいと思っていました。
そんななか、見つけたのがハイタイド(HIGHTIDE)の手帳。
カレンダーに新月・満月も入っていて
デイリー部分は白いが多い。これいいじゃない!
ということで、即決。
帰ってから、毎年恒例の作業を始めています。
過去の手帳に記している「これいいな」と思ったことを、毎年更新して書き写すのです。サンカルパの整理です。
サンカルパというのはサンスクリット語で、意思をまとめるようなこと。対義語のようにあるのが「ヴィカルパ=迷い、概念化」というと、わかりやすいかな。
いわゆるビジョン・ミッションみたいな目標というよりも、自分が心底こうありたいと、自分に自分で誓うようなこと。神頼みとも違うもので、自分の中にあるはずの神に誓うような感じです。
こういうのはヨガに関係のないところで聞いた発言や小説に出てくるセリフに「この感じだ…」と思うことが多かったりするので、わたしは手帳を活用しています。
直近5年分くらいの手帳を並べて、世の中のブームや潮流が変わっても、自分としては変わらない「こうありたい」をフィルタして書き写していきます。そうすると、少しずつ統一感が見えてきて、自分が大切にしたいと心の根っこのほうで思っている意思があぶりだされてくる。
過去に自分が共感していた価値観が、いまは少し変化していることにも気づきます。なんとなく自分はこういうキャラクターでやっているのだ、というようなことを惰性で続けていることってよくあると思うのですが、それは外から見た自分だったということ。
秋からこういう感じで少しずつ移行していくと、年末にかけて世の中がせわしないムードになっていくなかでも、あまり浮き足立たずに過ごすことができる。そう信じてやっているような習慣です。
日本は年末に儀式的な集団浄化ムードがあって「年末終わった! リセット! あたらしい年!」みたいに勢いづきやすいのですが、生活はいつも数珠繋ぎなんですよね。過去の反省が消えるわけではないし、未来のことが努力なしに明るくなるわけでもない。
これを始めてから「白い部分の多い手帳」のほうが便利と思うようになりました。わたしの場合は手帳に付箋やショップカードを挟むことも多いので、見開きにちょっと紙モノの収納があるのも大切な要件。
そんなここ数年のわたしの生活に合う、ちょっといい手帳見つけちゃった! という感じです。
色がいくつかあって迷ったのだけど、最近使っている文庫のブックカバーが紺色なので、取り違えないように手帳は水色にしました。ベージュやブラウンもいいな〜と思ったけど、それはそれで古本で買う文庫の中身の色とかぶるので、明るい色にしてみました。
▼これですー