うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

信頼関係のひとつまえにあるもの

ここのところいろいろな場面で、よい状況を効率よく生み出すキーは「信頼関係」だと思うことが多いのだけど、さらにそのひとつまえにあるものについて掘り下げてみると、それは信頼を得たり持ったりする理由ではなくて、しっかりと踏むべきひとつのプロセスにあるように思えてならない。
それは「役割分担を明確にする」ということなのだけど、そもそも役割など意識しない場面は多く、それでもなんとなくうまくいくということがある。「ずっといい感じで友達」という関係には、明確な役割などなくてよい。



 利与関係を明確に認識すること。



今日はフレンドリーな場面を想定して書いているので、「利害関係」ではない。害はない。
誰かと関係を結んでことをなすときに、「利与関係を明確にしないときもちわるい」というのを感覚的にやってみて、相手がそれを理解して動いてくれたのでうまくいったことがひとつあった。先週末の生ブログの主催者さんとのやりとりだ。


きっかけは先方からであったが、核心への切り出しは自分からであったと思う。あることを求められて話が始まり、「利与関係があいまいなままこれ以上話をすすめるのは心地よくない」と思った。そこで「あなたの目的はなんですか?」と素直に聞いてみたら素直な答えが返ってきて、それが「なんとなく」ではなかったことで役割がぐわっと浮き彫りになって、そのあとは遠慮なく自分がのびのびとやれるためのお願いごとをさせてもらうことにした。「糸を引いてくれてありがとう」という感じだ。
気持ちよく素直になるための一歩を踏み出してみて、よかった。


昨夜あらためてそのことを肴に飲んだのだけど、お互いに学ぶことが多かったという結論だった。来てくれた人から学ぶことも多かった。
「利与関係を明確に認識すること」というのはえぐい作業でもあるから、なんとなく避けてすすめたい人も多いと思うのだけど、これをやるかやらないかでパフォーマンスは大きく変わる。


自分を商品にしている人や組織の役割分担の中で動く場面では「お願いします」「やります」の二つ返事で進む話なのかもしれないけど、「お願いします」「なんで?」という素朴なステップを変に大人っぽくやり過ごさなくてよかった。
これからどこかで、またなにか頼まれごとをするかもしれないけど、「なんで?」から始まる会話を大切にしようと思う。
子供のころから持ち続けている「ほよよ?」を大切に。
いちどそれができたら「どうする?」から話を始めることができるから、そこはきれいごと抜きに。楽しいものを作るためには、あまり楽しくないプロセスをしっかり踏むことが土台にあるのかもしれないなぁ。