かねてよりずっと行ってみたかった伊豆下田の上原美術館へ行ってきました。9月から平安時代の仏様の展示がはじまっており、終了までに観に行きたくて。(12月9日まで開催中)
この美術館は鷲のマークの大正製薬株式会社名誉会長のコレクションを置く美術館で、なんというか、とてもストレートにお金を使われた感じ。ひとことでいうと、すごく余裕を感じる。
鷲。わたしは鷲のマークといったら「パブロン」(脳内映像は竹下景子さん)をすぐに想起するのだけど、「リポビタンD」のほうが有名かな。
伊豆半島の各寺からエースの仏像たちがただいま集結中!
お目当てはこの展示。
平安時代、それ以前の時代の仏像は右脚を先に組んでいる結跏趺坐を観られる率が高いのだけど、ここでもやっぱり率が高かった。多すぎない展示をゆっくり観ることができました。
あの寺からは彼が、この寺からは彼が、夢の競演という状態。伊豆半島は大きいので、車のない人でもいまここへ行けばまとめて観ることができます。
上原コレクションにはピカソもマティスもセザンヌもルノワールもあった
同時に開催されていたとなりの建物のコレクション展示も観てきたのですが、すごいコレクションです。わたしはアンリ・マティスが好きなので、「うわおマチスおるやん」となった瞬間に一気に体温が上がりました。さっき仏像で鎮めてきたばっかりなのに!
仏像について学べる展示が素晴らしい!
上原美術館は学びの場としてもすばらしく、仏像展の本編の手前にある空間に木彫りのさまざまな仏像が置かれ、これは○○如来だよ、これは○○菩薩だよ、これは四天王だよ十二神将だよというふうに、ひとつひとつ見ながら覚えていくことができます。すばらしい! この空間は撮影自由で、まるで蝋人形館へ来たかのような楽しさ。いろんなスタアの写真が撮れるのです。






「どう、一杯だけ寄ってかない?」「おう、この出前届けてからな」
などとついついアテレコしてしまいます。
コラー! 仕事しろー!
はっ。し、仕事の後に、行きますので。仕事はいたしますので!
ぎゃー。ごめんなさーい。
うわー。でも、なんかちょっと気持ちいいかも。
もうこのまま、飲んじゃおっか。
そだねー。もう、ここではじめちゃおっか。グラス2個もってきちゃったっ☆
おっ。さっすがー。
・・・わたしは、なにをしに来たのだっけ。
伊豆の上原美術館は、表面上とてもまじめそうな美術館ですが、中はこんなことになっておりました。現場からは以上です。
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