はじめて参加したヨガクラスで思いのほか壮大でスピリチュアルな宇宙や星の話などをされて戸惑ったことはありませんか。わたしはあります。隣で一緒に参加している人も複雑な気持ちになっているだろうな…と思ってあとで聞いてみたら、いかにもビジネスマンらしい回答(多くの人がこれを言い出したら社会が回らない、というような)が返ってきて、だよなぁと思いつつ、わたしはどちらの気持ちもわかる。ヨーガの思想は身体宇宙観そのものといってもよいくらいなので、夜空の下でヨガをしましょうなどというイベントになれば当然そんな感じのガイドもしたくなる。そのときは夜空の下でヨガをしたのでした。
講師のかたはいろいろな意味でとてもバランス感覚のよい印象を受ける男性でした。運動量もそれなりにあってポジティブな声掛けがところどころに入る。共感を誘う "つかみ" もじょうず。ときどき状況に合わせたアドリブとして詩的な星の話が出てくる。
なのだけど、さては先生このフレーズが気に入っているな…もう3回目…と思ったときに、はじまっちゃった。わたしのなかの天使と悪魔のコントが。
悪魔:宇宙や星の話がこの状況にマッチしているからといって、3回目となるとな
天使:ポーズをとるのに必死で聞き逃している人もいるかもしれないでしょ。これは "親切" よ
悪魔: 親切ならぜんぶ聞こえている人のことも考えてフレーズにバリエーションをもたせるものだろう。言ってる本人が気持ちよくなって…
自分の中で自分の視点を攻撃し合う。わたしはヨガを習うときにこういうことがたまに起こるのですが、なんとそこで現れた。救世主が。わたしの脳内に救世主が現れたのです。
先生のガイドはこんな感じでした。(ざっくり記憶で再現します)
いまここにこうして自分がいることって
よく考えると不思議ではありませんか?
何もない宇宙から星が生まれて
(省略)
いまここに、それぞれの体、それぞれの心があって
(省略)
今日は、みんなで星になりましょう
(・・・沈黙)
── ここで救世主登場(わたしの脳内だけに)
「こんばんは。加山雄三です」
(・・・あ~、これは若大将のコンサートなのね。納得☆)
(わたしのハートにも星が出た)
宇宙や星の話でガイドをする先生のヨガクラスでちょっとモヤっと来ちゃった人は、ぜひ合間に脳内で
「こんばんは。加山雄三です」
を入れてみてください。かなりきれいにハマります。ハラオチします。しない世代も多いでしょうが。
さて、そろそろ今日の話もこのくらいでおしまいにいたしましょうか。最後の一曲は、やっぱりこれですね。「君といつまでも」加山雄三さんです。どうぞ~♪
(インストゥルメンタルであのメロディを、脳内でオンしてくださいね)
ふたりを~ ゆ~う~やみが~
つ~つ~む~ こ~のまどべに~
あしたも~ す~ば~らしい~
しあわせぇ~が~ くるだろ~
きぃみのぉ~ ひとみわぁ~
ほ~しとぉ~ かがやき~
こいするぅ~ こ~のむねわぁ~
ほ~のおとぉ~ もえているぅ~~~
おおぞら~ そ、め~てゆく~
ゆ~うひ~ い~ろあせても~
ふたりの~ こ~こ~ろわぁ~
かわらなぃ~ いつ~んまでもぉ~
(チャラララ~ チャ~ラ~ラララ~ ←小音 インストゥルメンタル)
しあわせだなぁ… ぼかぁ きみといるときがいちばんしあわせなんだ
ぼかぁ… 死ぬまできみを話さないぞ。いいだろう?
(す、ストーカー? と思うけど雄三マジックはつづく)
(そして背景音はトーンアップ ↑ )
き~みわ~ そよかぜに~
か~みお~ とか~せて~
やさしく~ このぼくのぉ~
しとねに~ して~おくれ~
こよいも~ ひがくれてぇ~
と~きわ~ さ~りゆくとも~
ふたりの~ お~も~いわぁ~
かわらなぃ~ いつ~んまでもぉ~
(パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ 鳴り止まない拍手)
(どん帳さがる)