錦帯橋は「きんたいきょう」と読みます。山口県の中でもとても有名な観光地です。
この橋を真ん中にして、上流に錦城橋(きんじょうばし)があり、岩国上へ続いています。下流には臥竜橋(がりょうばし)があり、ここは小説「おはん」で二人がばったり再会する橋です。宇野千代さんは下流にある教蓮寺のほうに住んでいたのでこの橋が舞台になっているようです。
錦帯橋と錦川
錦帯橋へ行った感想として、いろいろな人に「すごく観光をした気持ちになれる場所」と伝えています。
やっぱりビジュアルに訴えかける力があるというか、わくわく感がわかりやすい。
川もきれいです。いいわーここ! ってなる。
広い河原でうだうだできるのもいいし、城下町観光とセットで遊べて、ゆったりしながら贅沢な観光ができる。
「おはん」に出てくる臥龍橋
おはんで二人が再会する橋は
ただの道路の橋っぽい感じでした。ものすごく狭い町のイメージで読んでいたけれど川幅がそれなりにあるので、想像よりも大きな橋でした。
これは錦帯橋の下流側の橋で、上流側にある錦城橋もおなじようなスケールでした。
おそろしい龍江淵へ
「おはん」で物語の展開をガラリと変えていく場所へも行きました。
宇野千代生家のかたに「行ったらすぐわかりますか?」と聞いたら、のぼりがたくさん立っているカーブのところなので、すぐわかりますよと言われました。
臥龍橋から川の西側を上流へ向かって走るこのカーブの先に
神社のあるこのあたりは少し不気味です。
不気味な登山口発見。展望台へ行けるという山道があったので登ってみたら
途中から四十四箇所めぐりのようになっていました。
なかなか頂上に着かないので、途中で降りてきたのですが
途中からでもよい景色!
んーでもこの登山口の辺りはやっぱり不気味です。おはんの影響もあるけど。
めちゃくちゃかわいい岩国石人形のミニ資料館へ
わたしが人生で見てきたなかで、いちばんかわいい人形!
なんと、虫が作っているのです。信じられる? 虫がね、作るんですよ。人形を。
じゃーん
あまりにかわいいので買ってきました。
羽アリみたいな虫が口から蚕のように糸を出して石と石をくっつけて自分を守るための家のようなものをつくる。その組み合わせが人に見える!という岩国名物「石人形」。
橋の上を歩かせたり大名行列ふうに大勢並べたり、葛飾北斎の絵で江戸の橋の上にぎゅうぎゅう人が詰め掛けているのがありますが、ああいう感じに見えるのがかわいい…。石の上にぽつんと一体置けば、中国の水墨画の仙人みたいにも見える。とにかくこれを擬人化するってすごい。もう人にしか見えない。
ここで観ることができます。販売もされているのですが、どの服にしようかな…という感じで選ぶのが楽しい。楽しすぎる…。
製造者の虫は「ニンギョウトビケラ」さん。このかわいさは悶絶モノで、行けば必ず口角がしばらく上がりっぱなしになります。
岩国寿司を食べました
ほとんど食べずに日中はずっと自転車で走り回っていたのですが、これは食べたいと思いました。
宇野千代展で観たDVDにも出てきた「岩国寿司」。
ちらし寿司の押し寿司のような感じで、これひとつでおなかいっぱいになりました。
岩国は見どころが多すぎて食事を楽しむ間もないほどでした。今回はお城へ行っていませんし、いつか展望台のある城山も登ってみたいし、岩国往来も歩いてみたい。城下町もゆっくり歩きたい。やり残したことがいっぱいの岩国旅行なのでした。