岩国へ行きたかった理由は「おはん」を読んだからでした。その景色を見たくなったのでした。わたしの行った日はものすごい台風で、戸口を開けると受付にあるプリントがうわっとぜんぶ飛び散ってしまうほど。入って入館料を払っているときからもう軽いパニック。「ちょっとわたわたしているけれど、ゆっくりしていってくださいね」と言われ、実際ものすごくゆっくりする展開になりました。
宇野千代生家はどれだ? というくらい、道沿いに古い家がいっぱい!
自転車で行ったのですが、けっこう奥まで走ります。
あじわい物件ウキウキ通りと勝手に名づけました。
あじわい深い小さな神社も通ります。「森神社」
このフジカラーの看板と物件の掛けあわせから、樹木希林さんがご飯茶わんの中身のお米をパス(あるいはトス?)する映像が脳内に浮かびました。
宇野千代生家へ到着。ほぼ昔のままの家
近くまできたら
「宇野千代の生家」と書かれた柱があります。
1974年に、ほぼ昔のままに修復されたそうです。
室内以外は撮影自由で、
お庭にも少し展示があり
仏さまもいました。
この日は「宇野千代展」の初日で取材の人に返答する主催者のかたのお話を聞くことができました。
ほかにも「これは○○で…」と説明いただくたびに「悪徳もまた」にありましたその話! それ「おはん」にでてくるあの場面!とイントロクイズのようになっていき「そう!勉強してきてえらいっ!!!」とほめられました。ちょうど本を読みまくって意気込みをピークにもってきていたので、さまざまな展示がぐいぐい刺さりました。
宇野千代さんは学生時代からかなり達筆なのですが原稿は4Bや5Bの鉛筆で丸文字で書いていたり、"このときはこういうやり方" という自分流で都度都度よいものを作ろうとしているところがすてきです。約1時間のDVDもしっかり観て帰ってきました。もともとかなり勉強のできる人であったこともわかりました。そりゃいきなり学校の先生になれるわな…という通信簿や、これ10代の子の字なの?という書き物に非凡さが漏れており、とんでもない秀才。
宇野千代生家へは「悪徳もまた」を読んでからくると10倍楽しめます。
教蓮寺・宇野千野さんの墓所へ
あじわい物件ウキウキ通りにある教蓮寺には、宇野千代さんのお墓があります。
行けばわかります。わかりやすいところにお墓がありますから、と宇野千代生家のかたに教えてもらい、来てみました。
ここです。
もう、いきなり気になる。カバンを抱えておそるおそる入ります。インドか!
入って左手に、ほんとうにわかりやすくお墓がありました。ご本人の書かれた太鉛筆のこの書体、お墓に合いますね。
風に立ち向かう親鸞さまに遭遇
ここは浄土真宗のお寺なので、親鸞さまの像がありました。
そのお姿が
なんだか異様にかっこいいのです。これまでに見たことがないくらい。
TMレボリューションくらい風を浴びています。風に立ち向かうと人のかっこよさは倍増することがあらためてわかりました。宇野千代さんのお墓は親鸞さまの右ひじ側にあります。
今日紹介した場所はこちらです。