伊豆で仏像ばかり観ていました。伊豆へは何度も行っているけれど、テーマを決めないと毎回風呂に入って満足して終わってしまう油断ならぬ土地なのです。
今回ほとけ様を訪ねていった河津は河津桜で有名な場所ですが、平安時代には仏教文化が栄えていたそうです。ここで観られる仏像には土の中から出土したものもあり、土が粘土質であったため真空パックに似た状態で、着物のひだまできれいに残っています。実物を見ると「まぢーーー!?」という声が出るレベル。
そして静岡県最古の仏像(なんと9世紀)もここにあります。
足腰の強いうちに行っておいたほうがよいです。仏像を見るまで少し山を登るのです。
ほのぼのとした駐車場から、けっこう上がります。ウトカタ・アーサナ→ターダ・アーサナのフローを20シークエンスくらいの強度(当社比)。
うわーこれ明日軽く筋肉痛になるやつかな…と思う頃に、絶景が。
じゃーん。ずるい。このご褒美的展開はずるい。
ここは南禅師と書いて「なぜんじ」と読むそうです。
伊豆ならんだの里・河津平安の仏像展示館はこの横にあります。
この中で仏像を見せていただけるのですが、12月中旬までは2体が「上原美術館」へ出張中。
だからというわけでもないのかもしれませんが、この日は南禅師の中で虚空蔵菩薩を見せていただけることになりました。
ここは写真も撮ってかまわないそうで、下から見上げると目が合いますよと。
向かいの山の上で見つかったという虚空蔵菩薩。伊豆半島、深いわ~。
帰り道はあっという間! 登りはあんなにしんどかったのに。
おなじ伊豆でもこのあたりは雰囲気がすてきです。川と温泉とお寺がキュッとぜんぶ近くにあって、豊かさが濃縮されたようなエリアでした。