うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アーサナで感じる自分の癖、発見!

もう半年以上前になりますが、知人のヨギさんに声をかけていただいたのをきっかけに、東京都内のあるスタジオで読者さんと一緒にこんな身体漫談をしました。 ご案内は、こんな内容でした。 アーサナと呼吸は自分の身体の癖を知らせてくれる、かなりおもしろ…

ボルダリングと手指回復アーサナ

仕事仲間のお誘いで、はじめてボルダリングというものをやってみました。誘われ方はサーフィンと同じパターン…… 「ヨガやってるんだって?」 「うん」 「バランスよさそうだよね」 「どおかなぁ」 「股関節とか、やわらかいんじゃない?」 「まあ硬くはない…

インドの時代 豊かさと苦悩の幕開け  中島岳志 著

1999年からヒンドゥー・ナショナリズムを調査研究している著者さんによる鋭い一冊。 あとがきで インドに、一方的な幻想を押し付け、インド人を「自己の欠落を補完してくれる他者」として見るようなあり方から、我々日本人はそろそろ脱却しなければならない…

野口体操入門 ─ からだからのメッセージ 羽鳥操 著

またしても素晴らしい本に出会ってしまいました。同じ野口で混同されがちですが、整体ではなく「野口体操」の野口三千三氏のお弟子さんが書かれた本です。2003年の本なので完全に現代的な言葉でわかりやすく、また、昭和の身体思想の歴史にも触れられていま…

法華山一乗寺(兵庫県加西市)

京都ではなく兵庫の一乗寺。なかなかトンデモな始まりの、由緒あるお寺です。 行基さんよりも前に、おもしろいルーツで始まっています。 開基は法道仙人という伝説のインド人なのですが、このお寺でもらった解説にある情報を拾うと インド霊鷲山の五百持明仙…

平安神宮(京都)

とある日、少しこのエリアで時間が持てそうだったので、京都の友人に「この辺でおすすめは?」ときいたら「平安神宮」と。最近結婚が決まった友人のおすすめなので、「なんで? どこが?」などときかずに素直に詣でてみた。 こういうことは、身近に感じて調…

吉岡書店、富山房書店、京都大学周辺ライフ

京都大学の近くは、かなり昭和な生活ができます。 品揃えのよい古書屋あり、居心地の良い銭湯あり。用事があるときは「百万遍」という交差点を中心に動いていたのですが 地名は法然さんの百万遍知恩寺の略称です。 古本屋さんはとにかくたくさんあるのですが…

「遊び」も「手伝い」もする子どもたち

こういう子どもたちの姿はどこでもごくごく当たり前の光景なのだけど、なんだかイキイキして見える。 みんなビーチサンダル。 柱に金物をあてて、削っているのか、遊んでいるのか。 なにの番をしているのかわからなかったけど ランチ中も離れずこの場を守っ…

市立モスク(City Mosque)その3:運営編

概要編、食事編に続き、運営編です。 コタキナバルの市立モスクでは、HANAさんとSYEDさんにいろいろなことを教えてもらいました。 SYEDさんは元日本の自動車メーカーの社員で1980年に日本で研修を受けたことがあるという親日家。日本での研修のあと、マレー…

市立モスク(City Mosque)その2:食事編

以前に概要編を書きましたが、今日は食事編です。コタキナバルでいちばん印象に残ったごはんが、ここでした。味がよかった。 市立モスクは入り口の前に食事スポットと売店があります。ここが、実によい。 セルフサービスで、ごはんと おやつがあります。 こ…

ユダヤ人の発想 M・トケイヤー 著 / 加瀬英明 翻訳

ユダヤ人の不屈の明るさをとことん攻めのスタンスで伝授しまっせ! という本。 著者のラビ・マーヴィン・トケイヤーさんは滞日生活が長く(Wikipedia参照)、日本人マインドへのつっこみがド直球。 ユダヤ教の勉強のつもりで買ったのに、この本を読むことで…

ボタニカル・ガーデンとキナバル自然公園の草花

先日ヤスデに出会った話を書きましたが、キナバル山(Mount Kinabalu / Wikipedia)のふもとの自然公園をのんびり歩いてきました。今日は草花の写真が盛りだくさんです。 このエリアへはコタキナバル・安宿街の近くの独立公園前から乗り合いタクシーで往復し…

明治大学博物館 刑事部門 / 阿久悠記念館

東京にこんなところがあるなんて知りませんでした。先日、友人が「いま子どもに地獄のことを教える教育が話題らしくて。テレビでやってました」というので、スリランカで地獄絵を観に行った話をしたら、「だったら明治大学の地下に、うちこさんが興味を持ち…

キリスト教とイスラム教 ―どう違うか50のQ&A― ひろさちや 著

ふらりと立ち寄った古本屋さんで買ったのですが、すばらしい内容。仏教のことについて書いている人というイメージのある著者さんだったのですが、ご本人も「あとがき」で触れています。その素地がありつつ、Q&A形式で説明が展開される。 たとえば地獄の観念…

サバ州立モスク(Sabah State Mosque)

空港から市街地へ向かうときに左手に見えるモスク(マスジド)は州立モスク。コタキナバル市街からタクシーで10分くらいのところにあります。 とてもオープンで、礼拝中もホールの外にいるぶんには注意もされず、気軽に声をかけあう雰囲気でした。 カメラを…

バスの車窓から その2(郊外バスとタクシー)

前回は空港⇔市街地のバス事情を紹介しましたが、今回は郊外へ向かうバスと、キナバル山方面へ向かう乗り合いタクシーのお話。気分は石丸謙二郎です。郊外へ向かうバスは、地元の人に「ワワサンプラザ」と言えばわかるバスターミナルから各地へ出発しています…

コーラン(上・中・下巻) 井筒俊彦 訳

先日「マホメット(Muhammad) / 井筒俊彦 著」を紹介しましたが、イスラームもコーランもヨギには馴染みの薄い分野かと思います。 これまでインドや日本の宗教・哲学古典を読んで古い書物特有のノリに慣れたつもりでいたわたしなのですが、コーランのおもし…

ゲストハウス事情 / キナバル・バックパッカーズ・ロッジにステイ

コタキナバルは行ってみたら活動はバスがベースで、大きな移動は飛行機を使うことになる。初日に入った宿の居心地がよかったので、最後まで同じゲストハウスで過ごしました。 インドやスリランカ同様、ゲストハウスの場合は予約せず、なりゆきで決めます。 …

バスの車窓から その1(空港から市街地へ)

コタキナバルの車窓ライフはバスとタクシーだけでした。電車もなくはないのだけど、鉄道レジャー車両や貨物列車として走っている「サバ州立鉄道」は、日常ユースなものではありません。(レジャー線は一日一往復) この街での移動は基本的にバスを使うことに…

マホメット Muhammad 井筒俊彦 著

この本のまえに井筒氏の「コーラン」を読んだのですが、マホメット(ムハンマド)の人物史と併せ読むことで、史実の書としてのコーランの側面が理解しやすくなりました。「コーラン」は上中下巻の3冊にわたるボリュームなので、とっかかりとしては「マホメッ…

コタキナバルの両替事情

結論から書くと、空港での両替よりも街のショッピングセンターでの両替のほうがずいぶんレートがよいですよ、というTIPS。その差、約15%。けっこう大きいので、お知らせしておこうと思いまして。 空港に着いたら、さしあたって現金が必要です。降りたらすぐ…

キナバル自然公園でヤスデに出会った

コタキナバルというところは、登山家や自然が好きという人が行くところとして有名です。オランウータンに出会えたりするそうです。 わたしはキナバル山へは登らなかったのですが、同じエリアの自然公園をのんびり歩きました。 のんびり、てくてくと。 ここで…

海の市場

コタキナバルの海岸には「Central Market」「Wet Market」「Handcraft Market」という三つの市場がぐちゃっとくっついてドカンとある。 感覚的にわたしはあまり海に縁がないものだと思っていたのだけど、よくよく考えると子どもの頃はよく海へ行っていた。寺…

マレーシアのキャラクター事情

「マレーシアのIT事情」で、同じロボットでもドラえもんに対してアラレちゃんがひけをとらぬ、正しいポジショニングにあることを報告しましたが、今日はキャラクター全般について。 アジアの国では、日本ではとうてい見られない「夢の競演」を目にすることが…

「仕組み」仕事術 /「仕組み」整理術 泉正人 著

仕事仲間が貸してくれた2冊。『最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術』と、『「仕組み」整理術 ― 仕事がサクサク進んで自由時間が増えるシンプルな方法』。 前者の「仕事術」のほうがおもしろかったです。これはいわゆるビジネスっぽい仕事だ…

イスラームの心(原理の説明部分)

以前紹介した「イスラームの心」の前半は、「日本人とイスラーム」「イスラームの原理性」という章で構成されています。これが、ヨーガ・仏教学習者にとてもわかりやすい。 これまでわたしはインド寄りに傾いた学び方をしてきたので、「啓示宗教」としてくく…

内面への道(「イスラーム文化 」井筒俊彦 著より)

第一章(宗教)、第二章(法と倫理)の流れを踏まえて、最後の第三章ではイスラームの密教的な部分に入っていきます。イスラームの中にある複数の潮流についての説明が兼ねられているのですが、この章を何度も読み返すことで、じわじわと全体感の理解が深ま…

タマスを溶かすダウンドッグ

トリグナやトリドーシャとの関連づけでアーサナについて話すときりがないのですが、今日はわたしの身体感覚でのこと。 トリグナではサットヴァ至上主義であったり、トリドーシャではヴァータ至上主義のような、まるで3つの要素のそこは増えてもよいような書…

トイレはどうなのか

スリランカよりもきれいですが、「サイン」がクセモノでした。 日本人の感覚だと、青は男性なのでそっちへ行ってしまう。わたしはあまり目がよくないので、人間の形がすぐに認識できない。なので赤い男性のほうへ、つい入ってしまう。そのうえ、 男性のトイ…

「考え方」の考え方 すぐれた企画は30秒で伝わる 指南役 著

これも仕事仲間が貸してくれた一冊。たくさんの事例が出てくるので、おもしろい仕掛けの広告を見て、なんとなく何年も覚えているような人には楽しく読めると思います。 ちょっと面白かったのが、この部分。 <162ページ いい語感をストックする より> たと…