仕事仲間が貸してくれた2冊。『最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術』と、『「仕組み」整理術 ― 仕事がサクサク進んで自由時間が増えるシンプルな方法』。
前者の「仕事術」のほうがおもしろかったです。これはいわゆるビジネスっぽい仕事だけでなく、ライフワークのように行なっている勉強にもおなじことがいえる。
以下『「仕組み」仕事術』 より
■「仕組み化」は、将来の自分の仕事や時間を買うようなものです。「仕組み」をつくること自体は、そのときは仕事をひとつ増やしてしまうわけですから、面倒であることは事実です。
■「考えなくてもいいこと」にわざわざ頭を使う必要はないのです。そのために、私は「仕組み」を活用しています。
毎度毎度のことに一喜一憂するまえに、この思考にさくっとシフトチェンジしたほうが、好きなことは長続きしますね。
そして、ズシーンときたのは、ここ。
個人の才能や努力では越えられない「壁」がある
とくに思い当たることがあるわけではないのだけど、そうだよなぁ、と。
この本に出てくる「三つの黄金ルール」を読んで、納得。これができないとスケールの小さな学びにしかならないし、継続が力にならない。
- 才能に頼らない
- 意志の力に頼らない
- 記憶力に頼らない
目に見えたことは、仕組み化していこう、と。
たとえば
<44ページ 成功体験を「仕組み化」する より>
「今日はたまたまうまくいった。よかった!」で終わらせてはいけません。なぜ今日はうまくいったのか、その理由を分析します。
「自分に力がついた」のではなく、そのときのブレンドがよかったってことがほとんどなので、じっくり分解、分析しないと神秘のダークサイドにおちてしまう。
<66ページ 失敗も「仕組み化」できる より>
他人のせいにするのではなく、自分が原因と考え、そして次に、ミスの起こらない「仕組み」づくりにエネルギーを注ぐことで、より向上する会社になっていくと私は考えています。
「期待」「博打」に一喜一憂している暇があったら仕組みをつくろう、という発想は好きだ。
この本は末尾に、「7つの習慣」がまとめてあった。
なかでも、これがひときわ印象に残る。
<154ページ 「仕組み」で考える人はこうしている "7つの習慣" より>
■自分を「型」にはめる
世の中は、自分がつくった「仕組み」で動くか、
他人がつくった「仕組み」で動くか、そのどちらかです。
自分でつくらなければ、
一生、他人がつくった「仕組み」にコントロールされて
生きることになります。
自分を動かすルールは、自分でつくるのです。
実生活上は他人の作ったルールで動く時間のほうが長いけれど、自分でなにかをドライブしてみると、相手もこちらに「型」があったほうがラクなんだろうなと思うことが多い。
「仕組み」整理術のほうからは、一箇所。
<171ページ 新規事業の可否も「仕組み」で判断 より>
新規事業を立ち上げる際の、私にとっての大きなルールは四つあります。
- 自分が楽しめるかどうか?
- マーケットが成長分野かどうか?
- ストック型になるビジネスか?
- 世の中に役立つビジネスか?
わたしは新規事業は立ち上げないけれど、たとえばひとつのテーマを掘り下げた研究モードに入るとき、アウトプットされるものの要素で上記のことはなんとなく意識する。勉強や研究はビジネスではないけれど「成長すべき分野か」ということを意識すると、頭の整理の仕方がすこし意識的になる。
もう少し自分がやっていることを分解・分析してみたほうがいいんだよな、と、少し気が引き締まりました。