もう半年以上前になりますが、知人のヨギさんに声をかけていただいたのをきっかけに、東京都内のあるスタジオで読者さんと一緒にこんな身体漫談をしました。
ご案内は、こんな内容でした。
アーサナと呼吸は自分の身体の癖を知らせてくれる、かなりおもしろいものです。
このセッションでは、代表的なアーサナのなかでも特に自分の癖を自分で発見しやすい3つのアーサナを通じて体感してみます。
感じるのも発見するのもみなさん自身。うちこは、そのお手伝いをするだけです。
外からみたナビゲーション(一般的なアーサナ指導)、呼吸を細かく指南するナビゲーション、こころと体の癖を発見するナビゲーション、この三段階を通じて体感してみます。
このときはヨガが初めてではないかたばかりでしたので、わりとキープも長めに、じっくりやりました。
わたしはパワンムクタ・アーサナを重視する昭和のヨーガ・スタイルが好きですから、そこのところにはけっこう時間を割きます。
太陽礼拝のあとからが、わたしの身体漫談のキモになるのですが、数あるアーサナのなかでも格段に身体の癖がわかりやすい特選で5つ選んで、
- 普通のヨガ教室のようにやる
- 呼吸を細かく意識しながらやる
- 癖をツッコミまくる
の3セット(左右で合計6回)やりました。
「細かくやる」という趣旨のときはわたし、細かいんです。小姑(笑)。
特選で5つと言いつつも、まあどのアーサナでも左右、前後、ねじれの差はみなさんあります。
心の癖=身体の癖、なんですね。これは自論を展開しまくりです。素地はこのブログの過去の内容を見ていただけばわかるとおり、とにかくいろいろなのですが、「昭和の身体論」と「アーユルヴェーダのトリドーシャ」がベースです。
アーサナ中は遠慮なくツッコミを入れちゃいましたが、みなさん嫌な顔ひとつせず、「バレたぁ〜(笑)」といったご様子で、心の開きの面ではあまり教えることはない人たちだな、と思いました。このときは12人のかたと一緒にやったのですが、10人揃うと、だいたい身体の癖が同じ人というのが、各局面で出てきます。
「○○さんと、○○さん、また一緒に顎が上がっちゃいました!」
「気をつけてたはずなのに、まただぁ〜(がははー)」
というのが、グループ稽古の醍醐味ですね。突っ込まれどころは欠点や短所ととらえず、ときに長所でもある、個人の癖の種。その後もみなさん、ヨガをがんばっているかな。
(参加いただいたみなさん、その節はありがとうございました)