うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

法華山一乗寺(兵庫県加西市)

京都ではなく兵庫の一乗寺。なかなかトンデモな始まりの、由緒あるお寺です。
行基さんよりも前に、おもしろいルーツで始まっています。
開基は法道仙人という伝説のインド人なのですが、このお寺でもらった解説にある情報を拾うと

  • インド霊鷲山の五百持明仙の髄一・法華道仙人
  • 仙苑を出て紫の雲に乗り、中国朝鮮を経て日本入り
  • このお寺のある山に留まって法華経を読誦
  • 密観を修する
  • 千手飛鉢の法を示して有情を教化
  • 仏法弘通の時期を待った(願って精進したというニュアンス)
  • 649年、孝徳天皇が病になった
  • 左大臣の阿倍倉内に宣して仙人が宮中に召し入れられる

天皇の指示なのか左大臣の策なのかは読み取れる国語力がなくすみません)

  • 仙人、玉躰を加持。するとたちどころに平癒
  • この年、本堂建立の勅あり
  • 650年9月、落慶法要。孝徳天皇一乗寺の勅学を賜る


なかなかでしょう。
行基さんが668年〜、空海たんが774年〜 の人ですから、それよりも前です。
そして、602年〜 の玄奘三蔵よりも後です。「紫の雲に乗ってきたインド人」ですよ。どの話が混じってそうなったやら、と思うと楽しい想像が膨らみまくりです。



まるで西遊記かベストキッドかという雰囲気!
期待を裏切らない展開。



そんな素敵なお寺なのですが、


バスで行くならかなり計算しないと、「7時間の間に5本出てる」くらいの頻度ですから、事前に調べたほうが良いでしょう。




入り口は、わりとふつう。



エースの木も、上品でさりげない。主張してきません。



全般、はじまりはさりげなく、なにげない。



でも、頑張って登ると



いったんさりげないお堂(常行堂)が出てくるのだけど、ここからが、いい。



さっきのお堂を下に見ながら階段をさらに登ると




国宝・三重塔。
まあ国宝は多いのだけど、この塔は古いのに鎖とか針金とかが外になくて、そのまま。



ちょいちょい手直しは入っているのだろうな。角折れてるけど。



日本で10指にはいる古塔。



金堂から眺めるとまた、いい感じ。





ここの金堂は風通しの流れがすごくよくて



ものすごく長く坐ってしまった。
あとで別のお寺で会った人に「さっき一乗寺坐禅をされていましたよね? どこのお寺でもされているのですか」と聞かれたのだけど、とにかくここはすごくよかったので、長く坐っていただけ。居眠りと思われなくてよかった。



このなかには釣鐘がある。




ほっこりしつつ



霊峰な雰囲気もある。



軽くベスト・キッドな気分になれるお寺です。
ジャージを木に掛けたり着たりする修行をしたい人は(参考動画:Youtube)、ジャージを持っていくとよいでしょう。


★あわせて行きたい:御嶽山 播州 清水寺(兵庫県加東市)