うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

生ブログ

かつての夜の練習と、パンデミック以降の昼の練習。昼はヨガニードラを行います

今日の内容は、ここ一年ほどでわたしのことを知ってくださった人には少しわかりにくいかもしれませんが、ご興味を持っていただけたのであれば、どうぞ続きをお読みください。コロナ以前にわたしのヨガクラスに参加いただいたことのあるかたを想定して書いて…

オンラインで活動していません

【2022年1月追記】オンラインで活動を始めました 告知は、以下のnoteで行なっています 以下の文章は、2021年4月時点での考えです。 オンラインの活動は、以下の要素をクリアする方法を見つけ2022年からスタートしています。 ーーー 昨日で緊急事態宣言から一…

「場」の捉えかたは実践を経て変わってゆく

早いもので今年も残りわずかとなりました。わたしは毎日いろいろなことを考えて生活していますが、ネット上に自分の予定を公開しない生活に変えてから意識の整理がしやすくなりました。以前は日時場所&申し込みフォームを見た人なら、初めての人もリピータ…

これまで各地でヨガクラスに参加してくださったみなさんへ

こんにちは。ヨガのうちこです。今日はお手紙のような感じで、わたしの予定・考えていることを書きます。いつもだいたいこの時期は関西のヨガクラスのお知らせをしていたので、このタイミングでいまのわたしの考えをお伝えします。 結論から書きますが、今年…

洞察力を高める方向へ向かう人と関わっていきたい

身体を動かしてスカッとして、よく眠れて毎日がアクティブに充実して、なにこれいいじゃな~いという感じでヨガを始めて、以後は範囲も広がりかれこれ15年以上が過ぎています。これまでの観察で自分の変化について思うのは、細胞が6年~7年で入れ替わるとい…

今年はいろんな言語感覚を持つ人とヨガをしたり語ったりした

今年は高田馬場と神戸で、少し新鮮なできごとがありました。高田馬場へインドのかたがヨガをしにおいでになりました。顔なじみの練習者のかたから「同じ会社にいるインド人を連れて行ってよいか」と聞かれ、どうぞどうぞという展開。 その日はダウンワード・…

絶対的なぶら下がり先を探す人に慈悲の心を向けるのはむずかしい(「シッダールタ」読書会を経て)

先日開催したヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」の読書会でのこと。 その日多くのことを語らうなかで 追従する者がグルをつくるのかグルが追従者をつくるのか という、その力関係のありようや心情について掘り下げる時間がありました。ここでいうグルは伝統的…

理論武装や過去の失敗の合理化ができてしまう人のつらさと、できない人のつらさ(「シッダールタ」読書会を経て)

先日関西で開催したヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」の読書会で、他人から見たら失敗かもしれないことも、当人が身をもって経験して消化して合理化するところまでやらないと気が済まないことがあるという局面について掘り下げる時間がありました。この小説…

わたしはこの身体に乗って九州へ行った

先月初めて福岡でヨガクラスをしたときに、「大人の遠足」でお会いしたみなさんにこの話をしました。 この身体は好奇心を乗せて、"わたし" を運んでくれる。 先日の福岡のクラスでは、6年前に東京でお会いしたかたが入口近くで向かい合って太陽礼拝している…

親しみのふしぎ

先日、一年ぶりに東京で読書会を開催したら初対面のかたが二名おいでになり、実物のわたしを想像よりもマイルドと感じられたようで、そのことを話してくださいました。 文章ではカタいイメージだったけれど会ってみたら違ったというようなことは以前から言わ…

今日もほんとうのことが話せてしあわせ

練習に対するストイックな気持ちと 他者を断罪したい気持ちって どうにも食い合わせが良くて 食い合わせがよいものだから 困るんですよね。 経験から、わたしの経験から感じたことを話しています。 このことを掘り下げようとすると ここから掘り下げて話そう…

会う口実をずっと考えてきた

6月に神戸・7月に名古屋でヨガクラスをやって、初対面のかたも含めてこのブログを読んでくださっている人とお会いして、それをきっかけにさまざまなことを考えました。かねてより探ってきた「ヨガをする人同士の関係性のかたち」を確認していくなかで、あま…

後先の「先」を考えずに他人の記憶に残ろうとしてしまうこと(「愛するということ」読書会より)

「愛するということ」という本に、孤独と孤立について数段落でグイグイ掘り下げている章があります。 この本で説かれる「孤独と孤立」についての分解は、自分のコンディションや周辺の人間関係の状況によって、読むたびに想起することが変わってくる。わたし…

だれかの人生のキャストになろうとしてしまうときの、そのありよう(「愛するということ」読書会より)

社会人として外にいるとき、いまわたし、わたしの人生の主役だ。と思えている瞬間はほとんどない。ふとそんなことを思うきっかけがあった。だれかの人生のキャストになろうとしてしまうときの、そのありようについて考えるきっかけがあった。 先日、エーリッ…

包みかたと出しかたを考えるとき、わたしは誰かを想っている

先日ざっくり数えてみたら、わたしはこのブログをきっかけにいろんな人と会っています。数だけ見てもピンとこないけれど、たしかにここ数年でほんとうにいろんな人に会っている。 一緒に運動をしたり話をしながら、どこから湧いてくるんだこのような人たちは…

三つの自分と対話する小さなおまじない。合掌の位置と・アンジャリムドラー

今年の春分の日は満月でした。そして年度末。今年は年号も変わります。特に自分の人生に大きな変化やイベントのない人でも、この時期は自身の中にざわめきを感じる人が多いだろうなと思い、今年はこの日のために考えたメニューでヨガクラスを開催しました。…

「トシ」とか「チューネン」というフレーズは、そういう鳴き声みたいに使ってる

わたしが週末に開催しているヨガクラスはアーサナの部分がアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガなので、「もうトシだし…」なんて言いながら参加に悩んで、でもおいでになるという方がいらっしゃいます。アーサナの部分が、と書いたのはそれは全体の7割だから。…

別の立場や価値観に触れる時間を意識的に作ること

たまに予定を聞かれるのですが、今年はまだ読書会開催の計画を立てていません。昨年からわたしの視力が変化期のようで、もともと乱視と近視がちゃんぽんであるところに老眼が差し込んできているのだと思うのですが、以前は疲れなかったテキスト作成作業(そ…

インタビュー。インター・ビューのインタービュー

先日、ヨガの練習を一緒にされているかたがインフルエンザから復活されたばかりだったので、練習の前にお話を聞かせてもらいました。 これからあなたとインフルエンザの間で起きたことについてインタビューをさせてください。 インタビューは、インター(間…

いつも心に「やすきよ」を(「デミアン」読書会より)

ヘルマン・ヘッセの「デミアン」を題材に、このブログを見てわたしを知ってくださった人たちと関西で読書会を開催してきました。(2019年の開催案内はこちら)なぜこの作品を題材に読書会をするのか。それは、読んだ人ならみんなわかる。「デミアン」はそう…

昼間の練習の最後にヨガニードラを入れている理由「ヨガはセラピーだから」

先日、はじめて銀座のヨガクラスにおいでいただいたかたの言葉をきっかけにわたしの思いを話したら意外とタテノリだったので、ここであらためて文章化します。そのかたはわたしが定常どおりにお尋ねする「どこかケガをしている場所とか、すごく疲れていると…

評論家になったらもう練習の主体じゃないから、そりゃつまらなくもなる

先月ブログの引越しをしたのと同時にプロフィールの文章を書き換え、それを読んで広島・名古屋開催のクラスへ来てくださった初対面のかたとのやりとりから思い出すことがありました。 広島でも名古屋でも、練習への感想としていただいたフレーズのなかに「変…

人生のゲームに参加しようとしない、冷笑的なスタンスにならないようにしたいと考えるようになるまでのこと(夏目漱石「行人」読書会での演習より)

先日夏目漱石の小説「行人」の読書会をしたのですが、そのときにあるひとつの課題が浮き上がってくる場面がありました。事前の宿題のひとつに、この小説の中である人物が口にする「残酷」というのはどういうことを言いたいのだろうか、ということを考えてく…

「◯◯に越したことはない」という便利なフレーズは捨てがたい。ということに気づくこと

先日、はじめてバガヴァッド・ギーターの読書会を開催した地方で、みなさんとざっくばらんにお話しする中でウンウンと深くうなることがありました。 バガヴァッド・ギーターの世界では「やらないよりはやったほうがいい」「参加することに意義がある」という…

横のクチコミ、縦のクチコミ、斜めのクチコミ

少し前に、催しはどんどん密教的になるだろいうということを書いたのですが、それはここ一年くらいでわたしがヨガの練習環境でも感じていることでした。 これまでも「いろんな口コミがあるもんだな…」と思っていましたが、やっぱり横のクチコミは格別に素敵…

マットを広げるときにワクワクする前提の人と会うこと

ヨガをしている人の動きに見える要素が個々に違っていたり、変化し続けるのを見るのはまるで自分のことのよう。ワクワク・ドキドキ・シリアス・ニヤニヤ。それぞれの意識にグラデーションがあって、もちろん表面上はみんなふつう。 わたしはマットを広げると…

ニヤニヤしながらクチコミでおいでになるかた

先日のヨガクラスに、うっすらニヤニヤしながらクチコミでおいでになったかたがいらっしゃいました。 わたしは、誰がどなたのご紹介というのを自分からは聞かないようにしています。聞いても忘れてしまうことがあるので「聞いた=覚えている」と思われること…

シャンティなコンフォート・ゾーンから一歩踏み出してきてくれて、ありがとう

1月に東京でバガヴァッド・ギーターの読書会をやったときのこと。 その日はヨガインストラクターの200時間トレーニングを受けたことがある、あるいはすでに指導をしているという人が何人かいらっしゃっていたので、わたしの経験について少し多めに話しました…

なにも問題は起きていないのに、はじまってしまうあの思考のこと(「すべて真夜中の恋人たち」読書会より)

先日、東京で開催した「すべて真夜中の恋人たち」読書会でこの本を読んだ方々と話しているときに、主人公が陥る状態について「この思考、とても現代病っぽいですよね。なにも問題は起きていないのに」とおっしゃるかたがいて、うんうんとうなずく時間があり…

しんどいにきまっとるやんね(「すべて真夜中の恋人たち」読書会より)

昨年の12月に関西ではじめて、現代小説を題材にした読書会を開催しました。 わたしはヨガとは全く関係のないOL仲間と太宰治作品で読書会をしたり、ほかにもさまざまな形で読んだ本の話をしますが、ヨガに出てくる概念の脳ミソで進行する読書会をここ数年、毎…