先日ざっくり数えてみたら、わたしはこのブログをきっかけにいろんな人と会っています。数だけ見てもピンとこないけれど、たしかにここ数年でほんとうにいろんな人に会っている。
一緒に運動をしたり話をしながら、どこから湧いてくるんだこのような人たちはと思うこともあれば、うわぁ…そ、そこ、そこを読み取ってくれてたんだ! ということに気づくこともあります。いまはアホな人を掘り出すのがむずかしい時代で、みんなが品行方正ぶる。なのであの手この手でわたしもこっそり愉快な大人を掘り起こすわけです。
そして、そういう出会いの印象の数々が、わたしに少しずつ影響しています。いまこうして文章を書いているときはどんな感じかというと、自分がゴーンと突いて鳴らした鐘のなかに自分で入っていって頭がぐわんぐわんしているような、そんなコントのような状態です。楽しそうですか? 楽しいのかな。
13年前にブログを書き始めた頃の、毎日100ページビューの頃とは、書くときのマインドが少し変わっています。
最初の頃は内輪盛り上がりというか、友人や職場の仲間が読んでくれているものを知らない人も読むから整理して書こう、という感覚でした。
でもいまは会ったことのある誰かの存在を漠然とイメージしながら書くことがあります。顔や名前が浮かぶこともあればフレーズや心の印象が浮かぶこともあります。話したことはなくても「この人は、こんなことを考えたりするのかな」なんて推測したことの集積のイメージを書いてみる。そうすると、想定していなかった人が「このまえのブログのあの話、わたしにもあったんです」なんて言ってきて、「えっ、そっち? そっちから来たかっ」となる。志村、うしろーーー!!! って、ひとりドリフ。楽しそうですか? 楽しいのかな。
わたしの頭の中には「こういう気持ちを、わたし前に誰かから見せてもらったことがあるな。だからきっとがんばったら書けるんだろうな。いま包んで出してみようとしているから、もうちょっと待っててね」というような案件がいつも少しあります。
そしてむずかしさの99%は包みかたと出しかたなのだけど、ここ数年で「うわぁ…そ、そこ、そこを読み取ってくれてたんだ!」と思うことが増えたので、これからもますます包んで書いてみようと思います。10年前のような書きかたでは書けない社会になっているからこそ、包むことを楽しんでゆくのです。ぬふふ♡