2015-01-01から1年間の記事一覧
関西はどんどん宿が取れなくなっております。ほんとにこれ、どうしたものか。 今回は気分を切り換えて姫路に泊まり、書写山へハイキングに出かけるなどして兵庫を楽しみました。 姫路駅から18番のバスに乗って、「書写」というバス停まで行きました。 朝8時5…
まえに感想を書いた「おとなの小論文教室。」の第二弾。前回よりも仕事の場面でヒリヒリするコミュニケーションに入り込むコンテンツが多いと感じました。Lesson9の『「お願い」の肝』というトピックにある「返事をつめよるな、伝えろ!」という叫びには、う…
来年の手帳を買ったので過去のメモを写そうと2014年の手帳をパラパラ見ていたときに、「サマンサタバサ 世界ブランドをつくる」という本にあった言葉のメモが目にとまり、また読みたいという思いに駆られて別の本を買ってみました。 この本は2009年の本です…
半年ぶりの夏目漱石読書会を終えて関西から戻ってきました。 読書会といっても実際はインド思想に登場する「こころのはたらき」を示すワードを使っての演習なので、文学的な深堀りを目的としたものではなく、多眼観察のような時間です。 「それから」は恋愛…
先月「春画展」を観にいってから浮世絵の「用途」が気になるようになり、読んでみました。 春画が負っていたカーマ・スートラ的な役割のみならず、ニュース、社会論、ゴシップ、お笑い、道具カタログ、ファッション・カタログ、ヘアカタログetc…現代人がメデ…
先日、友人とお笑いライブへ行った帰りに、「おもねる」という行為の代償について話しました。 その日のライブ会場は、これまで芸人さんが観客に「おもねる」という行為を積み重ねてしまった代償が爆発していて、常連さんの我がもの顔っぷりが度を過ぎた状況…
夏目漱石、正岡子規、樋口一葉、永井荷風、芥川龍之介、太宰治の食のエピソードが1話ずつになって収められています。 食の好みって、おもしろいですね。わたしは自分自身が「あの店のアレが」というのがあまりなくて、いつも人に教えてもらって試してインプ…
前に紹介した「医者と薬を遠ざけるふくらはぎ習慣」と主旨はまったく同じですが、この本は図解が大変見やすいです。メンタル面については「医者と薬を〜」のほうがおすすめです。 以下は、これまで「押してみる」という発想がなかったので新鮮でした。 自分…
ずっとほのめかされる回想トーンの語りが独特で、じわじわと状況が明かされつつ、その運命を受け入れるために「知ろうとする人」「信じようとする人」の価値観が絡み合う。 ときおり「自分の人生を生きているなぁと思うときって、こんなときかも」と思う描写…
大好きなパウル・クレーの展覧会「パウル・クレー だれにもないしょ。展」へ行ってきました。 学生の頃から好きだったわりにはそれまであまり作家の背景など気にせずにいたのですが、「多声楽 ポリフォニー」というくくりの展示でバイオリンを弾く人であった…
東京で気になりつつ観に行かずじまいであった「二ッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展」へ行ってきました。 わたしは普段あまりマンガを見たり読んだりせず、夢中になった記憶が「稲中卓球部」「バガボンド」あたりまでで止まっています。が、特にゲームは仕事…
半年ぶりの夏目漱石読書会(関西)に向けてテキストを作成する中で、おもしろい発見があったのでちょっと書きます。 次回の題材にする「それから」という小説はたいへん要素が多く、なかでも戦争を経験した実業家の父とニート息子のからみに感情移入する人が…
ガウディのグエル公園に影響を受けたというニキ・ド・サンファルの展覧会へ行ってきました。 まあとにかくおしゃれでかわいいのですが、文字メッセージのパワーも印象に残る作品が多くありました。 わたしはもともとあまり「女の生きかた」みたいなメッセージ…
父娘であり、グルと信者であるという関係で13歳まで過ごし、その後むずかしい社会環境の中で生きてきた人の手記。身近な人を信じられない暮らしは、どんな鎧を着ても足りない。そういう気持ちになることがよくわかって、苦しい。 通して読んでみたら驚くほど…
いつもですが、この作家さんのストーリーは最初の数ページから手が止まらなくなり、イッキ読みしてしまう。 今までは「おもしろいから」だと思っていたのだけど、もしかしたらこれは、じっくり読むといろいろなことを思い出してつらいから、速いスピードで読…
厳密に数えたらそれよりも多いかもしれないのですが、「大人の遠足」と名づけているヨガクラス(メニュー由来はこちら)が、100回を越えていました。東京のほか、神戸、京都、名古屋、長岡でやりました。ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございま…
先日「地獄極楽めぐり」の様子をお伝えした伊豆極楽苑は、伊豆×真言立川流をウリにしちゃってる! いいなぁ。アバンギャルドだ。 (真言立川流については、「性神風土記」という本の紹介でわりと多めに引用紹介しています) B級感がたまらない。 そもそも流…
まだ書いていない夏の思い出がありました。修善寺駅からバスで20分の宝蔵院へ立ち寄った後、向かいにある伊豆極楽苑へ行ってきました。 パンフレットには「地獄極楽めぐりと秘宝展」「あの世のテーマパーク」とあります。 ふつうの道のカーブに… 鬼が立って…
2年前に読んだ「甘えの構造」の注釈として書かれた本ですが、エッセイのように読めます。それでもむずかしそうと思う人には、昨年読んだ「『甘え』と日本人」からのほうが入りやすいかもしれません。 「甘え」の感情は日々の言葉と共にわたしたちの生活の中…
メールって、むずかしいですよね。いまはそれぞれの人のメールの使い方が細分化しているので、さらにむずかしいと感じます。 パソコンか、ガラケーか、スマホかなどの受信デバイスの違い、メールを自動プッシュで取りに行く人、自分のタイミングで読みに行く…
気になるトークライブを聞きに、海のほうまで行ってきました。 ずっと生でお話を聞いてみたかったアルボムッレ・スマナサーラさん。軽い気持ちでお茶友だちのHさんに「これ申し込んだの。おもしろそうじゃない?」と言ったら、「いまわたし "怒らないこと" …
もう終了してしまった展示ですが、長岡で観てきました。まえに六本木の森美術館で観たもののほか、会田誠さんの子供のころや学生時代の絵が展示されており、ご本人が中で制作もされていました。 母と一緒に行ったら、入り口にあるツインテールとあぜ道の絵で…
ほぼ日刊イトイ新聞の「おとなの小論文教室。」を書籍化したものを読みました。 まえにオンラインで読んで、その感想を3年前に書いていました。読み返してびっくり。 うなずくことが多く、イッキ読み。文章を書いて出し続けていると、なんだかわかることがあ…
プロダクトデザインをする人が、背景から理解していくためにやってきたこと、そのなかから生まれた認識共有の手法(ワークショップの内容)がまとめられた本ですが、「考え方」の部分でうなずくことの多い内容でした。特に「バグ」の考え方の章がおもしろい…
最近、思い通りにコトを動かしたいときに「勝つための方法論」にばかり意識が向き、肝心な「いまここにある身」をそっちのけにするという現象についてよく考えます。 いい就職をしたい いい結婚をしたい 三点倒立をしたい 最後のは、唐突ですか? ちょっと強…
勢いあるなぁ。と思って読み終えたら、この文章を書かれてから10年近く後のコメント「文庫版へのあとがき」に まあ随分と過激にして直截な、文章表現上は今なら違ったふうに書くだろうとは思いましたが、考えかたは基本的には変わっていないので、若気の記念…
「羽柴秀吉の羽柴に、真実と書いてまみ」という自己紹介を聞いて「暑苦しい名前」と感じる先輩や、「ミューズ」という表現に「石鹸か!」と突っ込む幼なじみ女子の「こころのつぶやきの小ネタ」がすごくいい。この二人が痛くてかわいい。 ベースはこの作家さ…
夜にライトアップされると「ここは、上野だっけ?」という独特の雰囲気になるブルガリの展示を観てきました。 工芸作品展でありつつ映画女優の歴史も映像と写真で楽しめる、すてきな空間でした。アクセサリーの数々は、もうすごすぎて何が何やら…という感じ…
本屋でちらりと開いたらおもしろすぎて読み止らず、帰りのバスで読みました。人生相談のラストにおすすめ映画がついているのがいい。 テレビの制作会社で働く人からの「まじめすぎる子タレが重い」という相談のラストに原題が「誰が子供を殺せるのか?」(映…
あごが必要なときに引っ込めたり前に出したりできないというのはどういうことか、というのが気になっていたので読みました。 身体全体との連動については書かれていなかったので、求めていた方向のヒントは見つかりませんでしたが、別のことで発見がありまし…