うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

スマナサーラ長老&坂爪圭吾氏 対談「キャリア」を超えて生きていく(神奈川県・二宮)


気になるトークライブを聞きに、海のほうまで行ってきました。
ずっと生でお話を聞いてみたかったアルボムッレ・スマナサーラさん。軽い気持ちでお茶友だちのHさんに「これ申し込んだの。おもしろそうじゃない?」と言ったら、「いまわたし "怒らないこと" という本を読んでいるところよ!」といってその場でポチッと申し込み。観光気分で行ってきました。
このイベントはSNSとがっちり連動しつつも「こういう方法での申し込みが嫌なかたはこちらへどうぞ」という方法の案内がとてもわかりやすく、告知の文面も丁寧。気づかいの細かい主催者さんだなぁと思っていたら、進行もほどよいやわらかさ。


スタートしてすぐに、スマナサーラさんの言葉の選びかた、テキストの読みかたの細かさにおののきました。全体に配慮しつつ質問の奥の心のはたらきまでつぶさに分解して、誰にも日常に落としこめる話に持ち込んでいく。すごい技術です。
ところどころ日本語化するのが難しそうにお話されるところで出てくる英語、「よい」よりも「まし」を使う、「good」ほど我欲の乗っていない「better」のニュアンスなど、細かいところがたくさん印象に残りました。



始終「妄想」をQ&Aに乗せて分解しまくる展開でしたが、終盤で

「不安」という言葉はそれだけを使っているけど必ず「将来」という言葉がついてくるでしょ?

というお話から、坂爪さんのことを "実際にチャレンジしていることがだいじなんです" と、それまで伝えようとしていたことを何度もまとめる丁寧さ、気づかいに経験と老人力を感じました。愛と慈しみの話などは本でも何度も読んでいる気がするのですが、生で聞くとやっぱりグッと引き込まれます。


坂爪さんのことはこのイベントの告知で知ったのですが、なにごとも大げさになり過ぎないように配慮している感じに見えました。主催・進行の原口さんも、「力んではいけない」というブレーキを自分で踏んでいることまでもがチャーミングに見えるお人柄。若者サイドのお二人も、かしこいヤングだなぁと感心するばかりの2時間でした。
いくらSNSで「拡散してください」と活動しても、実際はじっくり話を聞く意欲のある人ばかりが集まるという現実もよかった。わかりやすい味付けの演出を誠実に避けながら、平日の昼間にあの場所へあれだけ集客するのはたいしたことだと思うし、どうなっても「どっちでもいいよ」という感じでチャレンジしようとする若者を見守るスマナサーラさんの佇まいもすてきでした。



ちなみに、二宮では



この「市五郎丸」という船のある高架下を抜けて海岸へ出ました。
駅から歩いて15分くらいかな。もうちょっと歩いたかな。おしゃべりしていたのであっという間でした。



こういう町に来ると期待を寄せずにはいられない脱力看板も、あった〜。


一番上の「たこ焼ソフトクリームハンバーガー/ピクニック」が破壊的。




これは手と女性の間にメガネの絵が描かれていたのではないかと予測するのですが、どうなんだろう。
思わせぶりすぎる空白。「見」と「時」の書体もイイ!
ローカルな雰囲気で、ほっこりしてきました。