文豪の食彩　壬生篤著 / 本庄敬イラスト

夏目漱石、正岡子規、樋口一葉、永井荷風、芥川龍之介、太宰治の食のエピソードが1話ずつになって収められています。
食の好みって、おもしろいですね。わたしは自分自身が「あの店のアレが」というのがあまりなくて、いつも人に教えてもらって試してインプットしていくので、この本はエピソード以上に「ほう。ここにこんな店が」という感じで読みました。
このなかでは芥川龍之介がもっともこだわりのない人に見え、樋口一葉は作品を読みたいと思いました。
数年前の仕事仲間に永井荷風が大好きな人がいて、その人もこの漫画の中にあるように「居心地」「やりやすさ」「雰囲気」みたいなことを重視する人だったことを急に思い出しました。