うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい 寺田和正 著


来年の手帳を買ったので過去のメモを写そうと2014年の手帳をパラパラ見ていたときに、「サマンサタバサ 世界ブランドをつくる」という本にあった言葉のメモが目にとまり、また読みたいという思いに駆られて別の本を買ってみました。
この本は2009年の本ですが、そんなに時代感はありません。セミナーでお話を聞いているような感覚で読みました。

  • 「たまたま」は高い目線の人にやってくる
  • 「学ぶつもり」の人ほど、結局は何も学べない
  • 好きな人間じゃないと、すべては自分の責任と思えない
  • 誰にでも「すべて自分でやる」という成長過程が訪れる
  • 順調なときほど弱点の克服に努めなさい


見出しや太字になっているところだけでも響く本でしたが、自分がこれまでどういうことで考え直すきっかけを得てきたか、気づくところがありました。
わたしはいつからか「応援するわ〜」といわれるとゾッとしてしまう体質になったのですが、この社長さんが「言葉で表現するのはとても難しい」と書いてくれている以下の部分を読んで、少しラクになりました。

<117ページ 一緒にいてはいけない「運の強い人」を見抜きなさい より>
 どこがどう違うのか、言葉で表現するのはとても難しいのですが、ほんのちょっとした言葉遣いだったり態度だったり、ときには食事をしているときの飲み方や食べ方でそれを感じることもあります。
 もう少し具体的な例をあげるなら、その場にいない誰かのことを批判したり、人の話の腰を折ったりということです。食事をご馳走してくれる場合も、それが心から喜んでもらおうとしてやっているのではなく、ありがたいと思わせようとしてやっていることが感じられます。少しでもそう感じたときは注意したほうがいいでしょう。
 細かいことを言えばほかにもいろいろあるのですが、人の運を吸う人は、相対的に「感謝の心のない人」と言っていいと思います。

「感謝」という言葉を多く使う人も、わたしは警戒してしまう。


<168ページ 違和感は「一割まで」と定めなさい より>
 たとえば、「あれっ、ちょっとねたみっぽいところがあるかな」と最初に感じたスタッフは、やはりねたみから起きる問題で自分自身が苦しみ、辞めていくことになるのです。
 ですから、本当にそのスタッフのことを思うなら、「たぶんこの人はねたむんだろうからもっとこうしてあげなきゃ」と、最初から配慮してあげなければならないのです。そして、そこまでのことをするためには、そうしてあげたいと思える人を採用することが必要なのです。

ここまでできるなら、すごいな。でもこういう違和感を見逃さないことが大切なのはよくわかる。


ほかの有名企業の社長さんの話よりも妙に刺さるのは、女性向けブランド×男性の社長だからでしょうか。ほどよくナマナマしい。
基本はアツくて出だしはアメリカン・ドリームっぽいのに決して浪花節にならない。おしゃれの世界だからかな。