うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2014-01-01から1年間の記事一覧

虹を見て、デジカメのパノラマ機能をはじめて使った

いま使っているデジカメは4年前に買ったもの。とても丈夫で、バッテリーの寿命が縮まる速度の方がうんと早く感じるくらい。まだまだ使っていない機能がたくさんある。 松島で虹を見つけて、写真にとって見たけど入らんなぁと思ったさなかに、これならいける…

「皮膚と心」でOLさんたちと読書会をやった

「なんか、うちこさんのやってる読書会、楽しそう〜」と、ヨガに関係ない筋の知人OLさんたちがじわじわ攻め込んできまして(笑)。 「わたしの読書会はヨガ用語が使われるので、一緒に練習をしたことのある人しかお誘いできないのですよ」としつつも、「すご…

アグニの神 芥川龍之介 著

アグニはサンスクリット語で「火」。というだけの理由で読んだのですが、引きこまれる呪術ストーリーだった。 アマゾンの内容紹介を引用します。 初出は「赤い鳥」[鈴木三重吉主宰、1921(大正10)年1月、2月]。短編集「夜来の花」[新潮社、1921(大正10…

Samkhya Karika with Gaudapadacarya Bhasya / Brahmrishi Vishvatma Bawra 著

Swami Bawra さんが Virat Nagar Ashram で1995年にレクチャーした内容をテキスト化したものです。英文です。 ガウダパーダ註にスワミの解説がついた流れでサーンキヤの魅力をあますところなく紹介。単語の解説もすばらしい。 まだまだ日本ではマイナーなサ…

きりぎりす 太宰治 著

読んだ後に、「こつこつ、がんばろう」という気になる不思議な作品。 画家と暮す奥さんが、夫に対する思いをひたすら語る。 いい画さえ描いて居れば、暮しのほうは、自然に、どうにかなって行くものと私には思われます。いいお仕事をなさって、そうして、誰…

ホスピタリティ・マーケティングの教科書 窪山哲雄 著

リゾートホテル経営のノウハウからの指南書。「お・も・て・な・し」の影響でホスピタリティ・マーケティングというタイトルをつけたのかな。わたしはそれよりも、この本の中盤にある マーケティングの理論上、顧客とリピーターとは、相違すると考えているの…

天職って? svadharma と svakarma

以前「svadharmaのみつけかた(実例ベース)」という、生ブログから派生したエピソードを書きましたが、今日はもう少し本来の語の意味に沿って書きます。 わたしが気まぐれに開催しているバガヴァッド・ギーターの勉強会は、参加者がセレクトした節について…

愛欲の精神史1 性愛のインド 山折哲雄 著(【2】性愛と狂躁のインド)

今日は先日のクイズの出典である「性愛のインド」の第二部「ガンディーの聖性と魔性」の感想です。 クイズで引用した文章はガンディーが世話役の女性ミラ(Mira Behn リンクはwikipedia)に宛てた手紙の一部。ミラという名前はガンディーがつけた名前で、も…

松島の港を歩いた。スリランカのようだった

松島は松と岩が印象的。変わった形の岩と、存在感たっぷりの松をたくさん見ました。 朝は港を散歩しました。日本の港は演歌っぽいところが多いですが、ここは太陽光線がキラキラしていて、スリランカの港のようでした。 朝の港。 橋の上からの景色。 もうお…

松島の町を歩いた。インドのようだった

東北帰りに、松島でひと休み。日本三景の松島ですが、日本三景スポットへ行くのは初めて。 行ってみたらものすごいことになっていて、観光地すぎる。芭蕉が見たであろう景色のあたりでしょうか、とにかくメインエリアがすごい。 伊達政宗との掛けあわせで、…

聞き書き抄 解説ヨーガ・スートラ 第十講(日本ヨーガ禅道友会)

これで最終講。「行」「超能力」「解脱の条件」を題材にお話をされています。 「超能力」のところでは出口王仁三郎さんの事例などが出てきて、時代だわ〜という感じがします。 ヨーガはヨーガ・スートラ内のトンデモ・パート(第3章16節以降)の存在によって…

ひとりぼっちを笑うな 蛭子能収 著

エビスワミの新刊きましたー。ラジオで知って、買いました。「正直エビス」が、すごくよかったのでね。 わたしは、暇さえあればやりたいことがある人の言葉が好きです。まわりにそういう人はあまり多くいません。趣味で○○をしていると言う人はいても、言って…

クイズのこたえ(悶々とさせてごめんなさい)

おまっとさんでした! 先週の「夏の終わりに悶々とするクイズ」のこたえを発表します。 あの、どうにも読める意味深な、リスクヘッジしまくりの文章の主の名がとうとう明かされますよ! そのまえに。 寄せられた回答がおもしろかったので紹介します。 クイズ…

トカトントン 太宰治 著

あああああああ、こういうことって、あるーーー! と、うなる作品でした。 男なのに、女文体。終戦の頃の日本のムードが伝わってくる。 タイトルの由来は 「ミリタリズムの幻影を剥ぎとって」 「脳髄の金的を射貫いてしまったもの」 の正体。 その後この男は…

本を読んでいる間、わたしは恋をしています

先日もヨガのクラスの前に質問を受けたのですが、読書についてよくあるQ&Aを書いてしまいます。 最近は「普段どれくらいヨガの練習をしてるのですか?」という質問よりもこっちのほうが多い。 一日でどのくらい読むのですか? ⇒新書は一日で読んでしまうもの…

愛欲の精神史1 性愛のインド 山折哲雄 著(【1】性愛と狂躁のインド)

「おっと、そこ、そんなに掘り下げますか」という異色のコンテンツのオンパレード。 ヒンドゥー教の四住期説と仏教の四諦説を並べて、最終目標を「遁世」とするか「道」とするかの差異をと捉えていく過程などは読んでいてすごくおもしろかったし、パーニニさ…

浅草ROX DOME(バッティングセンター)

とある夏の日。元同僚の徳さんがゆるく遊ぼうと声をかけてくれたので、彼女のホームグラウンドである浅草へ。わたしにとっては観光地。 「うちこさん、あそこにいい感じのバッティングセンターがあるのよ!」と。徳さんは熱狂的な日ハムファン。わたしはドア…

藪の中 芥川龍之介 著

「彼岸過迄」の構成がおもしろかったと読書仲間に話したら、お弟子さんのこの本を教えてくれました。読んだらすごかった。グルを超えている。 短編ミステリーであっという間に読み終わるのだけど、必ずや二度読むことになる。とんでもない作品ですねこりゃ。…

自分でつくるセーフティネット 生存戦略としてのIT入門 佐々木俊尚 著

とても大乗的なIT論だなぁと思って読んでいたら、最後に親鸞が出てきた(笑)。 まえにわたしが関西の夏目漱石読書会で「一生の友達なんて、いませんからね」と言ったら、それがツボに入りすぎてしまった人が何人かいらっしゃったのですが、この本に書かれて…

夏の終わりに悶々とするクイズ

急に涼しくなりました。毎日油断すると増えていた小バエちゃんたちがいなくなりました。寝苦しい夜のお供にこのクイズをとっておいたのですが、寝苦しくなくなっちゃった! 今日はクイズですよぉ。解答は数日後に書きます。 以下の文章が誰によって(どんな…

わたしのアプローチがドライな理由

わたしのヨガクラスは「そのドライさがウケる〜。ふざけてる〜」と言われたりするのですが、「もっと達人(シッダ)や特別なものが見える魔法使いみたいな話をして欲しいのに、うちこさんはそういう話をしたがらない」と、そんなふうに思う人もいるようなの…

前進欲のはなし

ジョギングは今もしているけれど、回数として半分くらいはダンベルを持ったウォーキングに変えています。 理由は左の大腿骨がギクシャクするとか右足親指の爪が浮いてくるとか、身体のパーツの数だけいろいろあるのですが、メンタル面ではこれです。 走るこ…

彼岸過迄 夏目漱石 著

作品が始まる前に自ら「この小説はこういう試みで〜」という執筆背景説明をし、小説の最後にも総括がある。 読んでみたらなるほど。登場人物は引き継ぐのに主語ががらりとかわるおもしろい構成。前半は珍しくワクワクする探偵小説のような流れもあります。読…

花巻のまち

2日連続で北上と花巻を往復しました。 花巻には、期待を裏切らないものがたくさんありました。 名古屋の久屋大通なんて、あまいあまい。 「ぢ」の告知を建物本体にオンする長谷川薬品。本気だね! こいこい通り。みどり、かえで、美咲、すずらん。業態まった…

イギリス海岸(花巻・岩手県)

日本に居ながらイギリス海岸。命名は宮沢賢治さん。 小説のタイトルにもなっている。花巻駅から2キロらしいですが、もう少しあるように感じました。 本来ならば渇水期にいくのがよい場所。干上がって泥岩層が出てくるとイギリス・ドーバー海峡の白亜の海岸の…

盛岡駅から北上リバーサイドを歩く

目的は花巻観光だったのですが、雨がひどいので時間つぶしに盛岡まで電車に乗りました。乗っているだけでもよかったのですが、だんだん晴れてきたので駅を出て散歩をしました。 台風の真っ只中で、空を動く雲の動きがとにかく速く、歩いている間に空模様もグ…

新花巻駅と釜石線、東北本線

気分転換に東北へ出かけてきました。とくに目的のない旅です。目的なしに行くと、だいたい電車に乗って終わります。計画するのがおっくうでねぇ。 わたしの東北知識はひどいもので、こんな顛末でありました。 「北上」というのは「盛岡」よりも北にあると思…

ふくらはぎカルマ論(下部編)

今日はふくらはぎについて書きます。わたしはふくらはぎをよく揉みます。ほうっておくと強くなってしまう自我をほぐすために、揉みます。 ふくらはぎは登りの運動や足で漕ぐ動き、下から振り上げる動きをすると一時的に硬くなりますが、それは今日のカルマ論…

ここは退屈迎えに来て 山内マリコ 著

なおりかけた、乾きかけたかさぶたをベリベリ剥がされる痛痒さでイッキ読みしてしまいました。血が出るまで掻いちゃった感じ。 この小説に出てくる人物の言葉を借りてひとことで言うと「こういうのってこたえる。」という読了感。 わたしは東京でも匿名度が…

男同士の戦争の踏み台でしかない女。そして実は明るい女(夏目漱石「こころ」読書会での演習より)

タイトルは夏目漱石の「こころ」に登場する女性・静さんのことを指しています。 「こころ」の読書会は東京で2回・神戸で1回行いましたが、女性たちは東も西も、ここを見逃していなかった。 「そもそも先生は、Kがお嬢さんを好きにならなければ、火が点かなか…