アーサナの練習の時間は、身体が心に教えてくれることの方が多いものです。器のボディを整えているフリをして、実は中身の心を調えています。
なーんちて! すごくまともなヨガ先生っぽい書き出しをしてみましたが、たまに難しいアーサナに特化した練習会を設けるとき、わたしはコソーリ心の中でみなさんのことを2種類の生き物、というか食べ物に分類しています。失礼な話ですよねまったく。はは。
チキンかイワシか
チキンな人は、わたしがデモンストレーションで見せる「まごついているうちにスタミナ切れする動き」や「失敗しても結論こうなるという動き」を見ることで、マインドの状態が「できる」に近づきます。
イワシな人は、みんながやっている空間に居るだけで、だんだん「できる」に近づきます。
どちらもマインドブロックの話ですが、わたしの場合は典型的なイワシです。
むずかしそうなことも、できる人がたくさん居る環境に行くだけでできることがよくありました。
サカナに弱いと書いて、いわしです。鰯。焼酎にはタタキ、ビールにはフライがいいですね。
ある日お鮨屋さんへ行ったときに、カウンターの奥のお兄さんがおもしろい話をしてくれました。
うちこ:鰯って、おいしいですよねホント。あの動きはよくわからないけど。
板さん:小心者なんスよ、あいつら。
うちこ:え?
板さん:あいつら小心者だから、魚に弱いって書くんですよ。
うちこ:えー(笑)。協調性があるんだと思ってた!
板さん:あのなかで、実は小突きあってんですよ。弱虫だから。
うちこ:であっても、おいしいなぁ〜(もぐもぐ)
板さん:小心者ですけどね(しつこい)
板さんがあまりにしつこいので、イワシが痛烈にインプットされた。
いままで「小心者」の別ワードとして「チキン」という単語しか知らなかったわたしに、「鰯」というボキャブラリが加わりました。
テテテッテンテッテーン☆
うちこは「まいんどぶろっくのたとえのことば」をてにいれた。
わたしの「根拠はアホくさいのに妙に説得力がある」と言われる説明の背景には、こんなさまざまな人からの助言があります。助言か?
でも、「そういうことって、あるかも〜」と思ったんです。そんだけ。
わたしのなかで
- 新しい景色を見るのが怖い、マインドブロックがある ⇒ チキン
- 「ひとりでできる」のイマジネーションが弱い ⇒ イワシ
最初はイワシだったのに、上達するとチキンになる人が増えるというのはおもしろい現象。
チキンだった人がブランクを経てヨガをしたときに、いいかんじでイワシ効果が出るのもまたおもしろい現象です。
こういうことを書くと「あらアタシったら今日はイワシだわ。みんなと居たらあっさりできちゃって……かえって恥ずかしいわっ!」「なぜ、なぜいまになってチキンなのだ俺はっ!」と、汚れた大人はさらに余計なことを考えるのですが(ユーのことョ)、どちらもいろいろな調理方法がありますから、みなさんなりにどんなアーサナも好き嫌いせず、いろいろな料理にチャレンジしたらいいと思いますよ。
ちなみにチキンは、焼酎なら炙り焼きにゆず胡椒、ビールならブラックペッパーの利いたフライがいいな〜。
どおですかみなさん。
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