うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生 渋谷直角 著

職場で近くの席の女性が「うちこさんに、貸したいマンガがあるのぉ〜」といって今朝渡してくれたのを帰りに読みきっちゃった。バスで読んでいたのだけど、チラ見されたらだめな漫画だけど、手が止まらない。残酷だなぁもう。 帯の背面にある「自意識の不良債…

浅草花やしき

まだ暑くなる前の話ですが、浅草花やしきへ行ってきました。 10年以上前に行ったことがあるのですが、覚えていたのが「見世物小屋」というのがあったような……という記憶のみ。うーん、この記憶のしかたを思い出すと、わたしは江戸川乱歩の世界を見るために浅…

貨幣 太宰治 著

これはお見事。貨幣を女性名詞であるという設定で、擬人化して語られるカルマ・ヨーガ。 「わたしは媒介として身を任せるだけ」である貨幣が語る。世にモノを擬人化した話はたくさんあるけれど、このリズムから想起するのは「ナイト・ライダー」。 両者は全…

svadharmaのみつけかた(実例ベース)

関西のギーター読書会で解説が svadharma に及んだときに「そう! わたし、この svadharma が知りたくて……。これさえわかれば、と思うんです。ヨガの先生に聞いても "観察するしかありません" といわれて……」という質問を受けて、わたしの回答もその先生の回…

インドネシア旅行の予算と持ち物、まとめINDEX

とても複雑な文化を持つ国です。インドネシアはヒンドゥー教と仏教が中心であったのが12世紀ごろからイスラーム優勢となり、今となっては世界最大のイスラーム人口国となっています。無神論の容認されない「パンチャシラ」など、行くことになってから学んだ…

旅の指さし会話帳 インドネシア語 武部洋子 著

ジャワ島は英語を話す人が少ないので、この本を持参してたいへん助かりました。 旅の途中に耳に残って覚えたインドネシア語を巻末の単語集で確認して覚えました。あいさつも、日本語並みに時間によってバリエーションがあります。 一番役立ったのは食事の注…

中村屋のボース ― インド独立運動と近代日本のアジア主義 中島岳志 著

「インドカリーの中村屋」のルーツとなったラース・ビハーリー・ボースの活動が綴られています。大東亜戦争の時代、日本の帝国主義のムードがどんなものであったか、亡命してきたインド人革命家が鮮やかに指摘する言葉の数々に息をのみます。全般、日本人の…

メリイクリスマス 太宰治 著

いろいろな要素が詰まった、ちょっと小粋なストーリーです。 ベースはオッサンが若い女の子にデレデレする話なのですが、最後が刑事ドラマの感動モノと同じ後味。 ちょっとしたワードが初期のドリフターズっぽい。 たとい母から、いやな顔をされてもかまわな…

メイクアップ・アーティストのノリユキさん

こぉんにち〜♪ というのがツボで、ついヨガクラスで言ってしまいそうなうちこでございます。 わたくし、久々に寝る間を惜しんで夢中になってしまうほど好きな人に出会ってしまいました。 ノリユキさん☆ メイクアップ・アーティストさんです。 そのこだわりは…

マンディ(MANDI・水浴びの水汲み場)

旅の宿にあるものすごく小さなお風呂、と思っていたスペースはマンディといって、そこに水を溜めて水浴びをするためのものでした。新しめのホテルはシャワーがジヤーッと出るのでマンディはありません。 便器の奥にある。 便器の左にある。 わたしは身体が小…

ワニタ(WANITA・女性専用車両)

インドネシアではあまり英語が通じなかったので、少しずつ言葉を覚えていきました。なかでも響きがおもしろくてすぐ覚えたのが、この「わにた」。ジャワ島は女性専用車両の先進国か〜 というくらい、デザインがドぴんくだったり、あきらかに男性に対して母数…

トイレはどうなのか

「スリランカ」「コタキナバル」「インド」とシリーズ化しているトイレ案件。ジャワ島では久しぶりに便器なしトイレに出会うことができました。インド以来です。今日の日記は、職場でお弁当をひろげながら読むような内容ではありませんよ。お写真満載です。 …

記憶の連鎖の変化球(夏目漱石「こころ」読書会での演習より)

関西で夏目漱石読書会をやりました。読書会といっても『夏目漱石「こころ」をヨーガ心理学で読む会』なので、ディスカッションはインド哲学の要素を頭の中におきながら進行します。この作品には生と死、自然と不自然、性善説と性悪説、輪廻思想のない人・あ…

アンチョール・ジャカルタ・ベイシティ(Ancol Jakarta Bay City)

ジャカルタ最終日はコタ地区で過ごしたのですが、ただ散歩してリラックスできればいいやね、というモード。遺跡を見まくった後なのでもう美術芸術はおなかいっぱい。せっかくなので海も見ましょうかということで、べチャマシーンでアンチョールという海のテ…

コタ地区を歩く(旧バタビア)

ジャワ島で終日過ごせる最終日は、ジャカルタの中でも少し観光色のあるコタ地区を歩きました。このエリアの方がはじめに泊まったガンビルよりも少し空港に近く、海にも近い。ホテルもそのつもりでこのエリアで探したのでした。 観光エリアはオランダの植民地…

ソロからジャカルタへ電車で移動する

旅も残すところあと3日となり、最終日は朝から空港へ行くだけなので、実質2日。そろそろジャカルタへ戻ります。 ジャワ島の移動はとにかく気楽なので油断してしまいました。前日に適当にチケット取れるじゃろ、と思って窓口へ行ったら、ソロから乗りっぱなし…

チャンス 太宰治 著

自論と経験談による恋愛論。オトコの本音炸裂でおもしろい! こんなに本音炸裂なのに、ラストはロマンチックって、どういうことなんだ! またしてもヤラレタ。 わたくし、少子化の問題などなど昨今のヒューマン・ビーイングにまつわることの全ては、この「チ…

グッド・バイ 太宰治 著

そのギャグセンスに打ちのめされまして「太宰 ユーモア」の文字列でひっかかる短編から読んでおります。 人物そのものに肉薄していないので、太宰ファンの方には「こんな入り方ですみません」という感じなのですが、このグッド・バイは最後まで読んだら(未…

ヨガマットケースその後。カンと布に少し詳しくなりました

もともとわたしがヨガの手芸を始めたのは、年末の掃除でいらなくなったカバンを捨てる際に金具を取っておいたのがことのはじまり。振り返ると、それは2012年の年末のことでした。この頃は、この金具を「カン」ということすら知りませんでした。 あれから1年…

コロナの除湿機と暮らす

今週の前半は1.5日ほど、高熱を出して寝込んでおりました。「ショウガ紅茶×布団×Kindle×太宰」のワンセットで多くの時間を過ごしていたのですが、ここ数日ほとんどカラリとした日がない。そんな日々の中にあって、わたしはもともとの代謝が爆発的にいいもん…

安売りしない会社はどこで努力をしているか? 村尾隆介 著

本屋で立ち読みを始めたら気分よく読める内容だったので、買って読んでみました。 前半はうなずくことが多かったですが、後半はブランドプロミスを公言する効用などが書かれており、これはわたしが「そうかな?」と思っている事だったりして、後半ほど古い日…

インドのことはインド人に聞け!(COURRiER BOOKS) 中島岳志 著/編集

2009年1月〜6月まで雑誌「クーリエ・ジャポン」で中島岳志教授が責任編集を担当した「インド特集」をまとめなおしたもの。日本語化されて掲載された「アウトルック」「タイムズ・オブ・インディア」などの記事には見覚えがあって、5年前ですでにこんなに都市…

皮膚と心 太宰治 著

なんなんだこの小説は! どうリアクションしたらいいんだ! 28歳で自分がもうババアだと思っている女性の妄想炸裂ストーリー。途中で何度か「あなたは木嶋佳苗ですか」というツッコミを入れたくなるほどの内容。これほんとうに男性が書いたの?! という気が…

やんぬる哉 太宰治 著

「走れメロス」のなかに出てきたフレーズ「やんぬる哉」。妙に頭に残るなぁと思っていたら、そのまんまのタイトルの短編があったので読んでみました。これが、おもしろいんです! 超短編なのですぐ読み終わるのですが、コントのシナリオみたい。 今の時代で…

スクー寺院(Candi Sukuh)

1800年代のヒンドゥー寺院のようです。相変わらず解説がインドネシア語のみなのですが、ビーマやドローナなどの名称が出てきていたので、お話ものの彫刻はマハーバーラタの戦いのエピソードなのでしょう。ここの解説を読むと、この寺院はイスラームの北軍と…

サラスワティ寺、ケテク寺院(PURI SARASWATI / CANDI KETHEK)

チェト寺院と同じ敷地内に「サラスワティ寺」「ケテク寺院」というお寺があります。あらかじめほかにも寺があると思って行かないと、チェト寺院のすばらしさでおなかいっぱいになって忘れてしまいそう。というわけでしっかり紹介いたしますよ。 チェト寺院の…

チェト寺院(Candi Cetho)

ソロの街から山の寺院へ行くには、途中までバスで行き、その先は山の高いところまで、バイクに乗っていきます。 「チェト寺院」は1350年ごろ(碑文などから1397年、1475年などの説がある)のものとされるヒンドゥー寺院で、リンガが人間の創造の象徴で、カメ…

ソロから山の寺院エリアまでバスで移動する

ディエン高原のあとは「ボロブドゥール」というジャワ島のなかで最も有名な仏教寺院に行く予定だったのですが、ディエン高原のヒンドゥー寺院が素敵だったので、他の山岳寺院にも行ってみよう! ということで、ソロまで移動してきました。 今日はソロの街か…

CHAKRA HOME STAY(チャクラ・ホームステイ / ソロ)

ソロの街(別名:スラカルタ)で2泊しました。この街は古都なのかな。あまりガツガツしておらずコンビニも少なく、パリみたいな街。 土地勘をつかむためにかなり長時間歩きました。宿のあるエリアについても大通りから一、二本奥に宿があったりして、宿探し…

走れメロス 太宰治 著

浅草リトルシアターで見たコント「color」のなかに、「走れメロス」を題材にした演目があり、気になったので原作をあらためて読んでみました。 コントは以下のセリフ部分が土台になっていたのですが 「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、…