うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2022-01-01から1年間の記事一覧

本を読んだら散歩に行こう 村井理子 著

生きているとたくさん、コミュニケーションの後悔をする。 なんであんな言いかたをしたんだろう、とか、なんであそこでずるい質問の形をとってしまったのだろう、とか、個々のパワーバランスを推測せずに雑に人と人を繋ごうとした能天気さとか、そういう後悔…

頭をビンボ臭くしないためのアイテム NOW Foodsの大豆イソフラボンカプセル

今日のタイトルはいろいろ説明が必要だと思うのですが、まず「ビンボ臭くしない」って何よって話ですね。 「ビンボ臭い」というのは、わたしに日本語でヨガを教えてくれたインド人の先生がよく使っていた表現です。「あなた今日はパッとしないね」といった意…

スピリチュアルズ 「わたし」の謎  橘玲 著

この本で扱われているスピリチュアルは、波動とか風の時代とかではなくて、脳科学の知見でのスピリチュアル。「無意識/魂」の傾向がテーマです。 わたしは都会からさらに都会へ出る日は、こういうビジネス専門誌に連載されていそうな本を読むことがあります…

発声して慣らしておかないと、必要な時に言えない(『イワン・イリッチの死』読書会での会話から)

先日読書会で、トルストイの『イワン・イリッチの死』の終盤にある “言い間違い” について話しました。 ここを訓示と捉えるかコメディと捉えるか。みなさんの視点を問いたくて。 目の前にいる人に大切なメッセージを残したい場面での、この言い間違いについ…

マスクの中が、コージーコーナーや〜♪ クナイプのリップバーム バニラ味

今日はタイトルで言い尽くしているのですが、先日大きなドラッグストアで買ったリップクリームがとんでもなく良くて、毎日クンクン鼻を近づけてはとろ~んとしております。 店頭でバニラ味とエルダーベリー味の香りをクンクンし、めずらしくバニラにしました…

表面的な苦しみの奥にあるもの。すぐには弱音を吐けない理由(小説『N/A』を読んで考えたこと)

先日読んだ『N/A』という小説のなかで、ひとつ強く印象に残るエピソードがありました。 この小説です。 このお話の中に、ある女子高校生が祖父のコロナ感染を心配し悲しんでいる場面があります。 同級生たちは彼女にどうメッセージを返せばいいのか逡巡し、…

わたしのハートがふっくらする高さの研究。マイルドな魚のポーズで回復する

ヨガは同じシークエンスを繰り返すことで思考がクリアになったり、 関節をいろんな角度で動かすことで小さな刺激が脳を活性化したり、 胸を積極的に前に出すことでネガティブさが圏外に追いやられ、邪気が落ちてスッキリしたり、 ── メンタルへの影響はポー…

励ますつもりで書いたわけじゃなかったけど

先日ヨガの練習でお会いしたかたが、10月に書いた以下の長い文章を読んでくださったそうで「励まされた感じがしました」と、リアルで気持ちを聞かせてくれました。 これは誰かを励まそうと思って書いたわけではなかったのだけど、言葉にするのは大変だったの…

憩の森・森林学習センターからつつじヶ峰へ(群馬県渋川市伊香保町)

伊香保で山歩きをしてきました。 なりゆきで立ち寄った森林学習センターの憩いの森の心地よさに溺れ、そのまま標高1143メートルのつつじが峰まで登って下ってきました。 町の車道から山野草園に惹かれて森林学習センターへ 宿でもらったタウンマップを片手に…

弔辞 ビートたけし 著

先日、日本映画をたくさん観ている人に会えたので、たけし映画のオススメを訊こうと思ったら「わたし、そこ通ってないんですよね。観てないんです」とおっしゃる。 なんかわかる。わたしと同世代でなんとなく避けてきたって人は、けっこういるのかも。 90年…

竹久夢二記念館・大正ロマンの森(群馬県渋川市伊香保町)

伊香保にある竹久夢二記念館へ行ってきました。 とてもすてきな空間で導入のビデオもおもしろく、淡谷のり子先生と一緒に写っているファッショナブルでかっこいい竹久夢二さんの姿にいきなりハートを撃ち抜かれました。 まー、お洒落だこと! それにしてもこ…

東京四次元紀行 小田嶋隆 著

仕事中にラジオをつけていると月曜の15時に著者がニュースについて論じるコーナーがあって、興味深く聴いていました。 話題に登場する固有名詞から、自分と自分の親世代の中間くらいの人の意見だとわかる。「ここは昔の価値観を残したほうがいいと思っておら…

友人の初潮の日に居合わせたような、まったく別の話

なになに、そんなヤングな友人がいるのかと。 事実誤認を誘うようなタイトルでごめんなさいね。今日は、わたしの半径50センチの話です。 わたしの友人には裸眼で生活してきた視力強者が多く、ずっとメガネをかけてみたかったの! なんて言いながらリーディン…

かくも甘き果実 モニク・トゥルン著/吉田恭子(翻訳)

こういうのを歴史小説というの? 驚きのおもしろさで、わたしにとってはサスペンスでもありました。 語り手の独白にどんどん引き込まれます。ああそうか、この人が話しているのはラフカディオ・ハーン(日本名:小泉八雲)のことなのね。で、この人は誰に語…

ラヴァナ王の物語/七つの段階(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は、繰り返し読んでいくとヨーガの教えを寓話とともに伝えている書物なんだな、ということが少しずつ見えてくる本で、講義のような解説が第3章の『ラヴァナ王の物語』のなかで展開されています。 無知へと下降する七つの段階 叡…

秋の会話

先日、山野草を見てはあーだこーだ話し、榛名湖から伊香保まで歩いた話を書きました。 あーだこーだというのは、本当にあーだこーだで、あーだとか、こーだとか言うだけです。 特に話すことがあるわけでもないので。 こんな会話をしながら歩きました。 娘:…

榛名湖から雄岳を越えて伊香保温泉まで歩いた(高崎市榛名湖町→渋川市伊香保町)

また榛名湖へ行ってきました。東京で暮らすわたしと新潟に住む家族が合流する場所として、群馬の高崎はどうにも好都合で。 そんなこんなで70代の山姥さまと一緒に山歩きをしたのですが、今回は榛名湖から伊香保温泉まで徒歩で行きました。 しかも最短距離で…

N/A 年森瑛 著

平等にすべての人を尊重し、相手を傷つけないように。でも、我慢しすぎないで。逃げてもいいんだよ。 ── という絶妙な “ぬる湯” を保つことが是とされる風潮が浸透しはじめて、何年になるだろうか。 わたしは温泉でのぼせやすい体質で皮膚が猫舌みたいな感じ…

かかりつけの婦人科&マイルドな漢方ライフがはじまって安心できた

ここ2ヶ月ほどのことです。 今年の夏の前半はコロナのあの感染拡大はなく、そろそろマスクなしでいられる時間が増えるのかな、と思っていました。そして、今年はものすごい猛暑でしたでしょ。 たまに遠方へも出社することになりそうな、そんな予感があった…

マユミに惚れた

演歌の歌詞を書きました。 というわけではなく、恋話よ。 わたしが一番好きなのはサルスベリ。 これまでは断然、サルスベリでした。 百日紅よりも猿滑と書きたいサルスベリ。 この花を見る楽しみがあるから、わたしは残暑にも耐えられる。 そのくらいダント…

みんな自分がわからない ビートたけし 著

『教祖誕生』に近い時期の発言が知りたくて読みました。映画版の公開年と同じ1993年に発表された本です。(この小説と映画です) 読んでみたら統一教会とオリンピックへの言及が多く見られ、なんでこんなに? と思っていたら、1992年は夏も冬もオリンピック…

リリーフピッチャーのように投入した「歯ぎしりピタリ」ストロング

9月に新しい三代目のマウスピースのことを書きましたが、早くもリリーフを投入しました。 9月の時点の話はこちら。 「歯ぎしりピタリ」という商品を使うのは初めてだったので、初回はノーマル版を購入したのですが、期待の新人を毎日登板させる監督のような…

Trick or Muscle!!! Happy Navasana☆

ハッピーナヴァーサナ! ナヴァは「舟」。これは舟のポーズです。沈まぬ舟を目指しましょうね。 自前の腹筋でハッピーナヴァーサナ! 内腿がたるんでてもハッピーナヴァーサナ! 首筋がぶっとく立っててもハッピーナヴァーサナ! つま先とふくらはぎがつって…

たけしくん、ハイ!  ビートたけし 著

映画「教祖誕生」を観てその原作を読んで、名前だけ知っていたこのエッセイを読みました。 知っているけれど読んでいない有名なエッセイって、たくさんあるんですよね……。窓際のトットちゃんも読んでいません。 ビートたけしさんは、わたしの親世代です。ド…

イワン・イリイチの死 トルストイ著/望月哲男 (翻訳)

この物語はヨーガ・スートラにもある5つの煩悩のひとつ “Abhinivesha” について、心の鎧のまといかたを、まるでマトリョーシカを開いていくように、とことん見せてくれます。ロシア文学だけに! ── なんてオヤジギャグ・モードにスイッチが入ってしまうほど…

ラヴァナ王の物語/魔術師(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

今日は『ヨーガ・ヴァーシシュタ』第3章にある『ラヴァナ王の物語』に登場する魔術師について書きます。前回の続きです。 この物語のおもしろさは、魔術を見る人たちが “魔術師慣れ” していること。 わたしは谷崎潤一郎の『ハッサン・カンの妖術』と、それ…

ヨガとの付き合いの変化(毎日を終わらせるためのヨガ/できるを楽しむヨガ/性質に向き合うヨガ/体温を整えるヨガ)

ブログを書くようになってから17年になります。ヨガはそれよりも少し前にはじめました。 この十数年で、ゆっくり、ヨガが少しずつ日常に影響していきました。今日は大まかにヨガとの付き合いかたを振り返って書きます。 重く感じる内容もあるかもしれないの…

ラヴァナ王の物語/幻の体験をした王様(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 今回は『ラヴァナ王の物語』です。 この物語は第3章の最後にあり、物語 → …

教祖誕生(映画:天間敏宏監督/原作小説 ビートたけし著)

映画を観てから原作を読みました。1993年公開の90分の映画で、最もセリフの多い重要な役を原作者(ビートたけし)が演じ、同年の映画『ソナチネ』で監督補をしているかたが、この映画『教祖誕生』の監督をされています。 映画はDVDを中古で買うしかないなか…

耳の悦楽―ラフカディオ・ハーンと女たち 西成彦 著

今年のゴールデン・ウィークに熊本の小泉八雲旧居へ行ったのをきっかけに、今年の夏に二冊、小泉八雲関連の本を読みました。 熊本では日本で結婚した小泉セツさんとの手紙を見たり、その前に結婚していた女性マティーさんの写真を見ました。そこでそれぞれの…