今日はわたしのハタ・ヨーガのクラスでもやっている、大人が渋い顔をするアレの話です。
ヨガでは、だいたいこの二つの言い方です。
日本では体育の授業で「ブリッジ」というとコレなので、わかりやすくさっと伝えるのはこの名称が便利です。
これを大人になってから始めるのは大変だし、わたしには絶対無理!!!と思っている人でも、2つの橋のポーズを丁寧にやると、身体が「この流れでそれもやってみたい」というきっかけになります。
まず、以下のことをしっかりやります。
終盤に橋のポーズを二つ行なった後に、ブリッジにトライする。そんな流れがおすすめです。
手首の角度以前に、いくつかある分岐点
ブリッジの難しさは手の力がないと思っている人が多いのですが、そもそも手のパワー以前に、この角度で手首の力を使うこと自体が日常にない動きなので、応用しようにも基本の回路がありません。
そのほか、日常の動作の癖で人によって既に持っている身体回路が違うため、Aさんにはこう言う、Bさんにはこう言うというふうに、伝えることも変わってきます。
この分岐点に、主なもので以下があります。
- 連動する呼吸の回路
A:吸った瞬間からのほうが上がりやすい人
B:吐いた瞬間からのほうが上がりやすい人
- 肩甲骨の稼働の柔軟性が起動しやすい回路
A:吸った瞬間のほうが内に寄せやすい人
B:吐いた瞬間のほうが下にスライドしやすい人
- 手と足の回路の連動性
A:手の力とつま先が連動しやすい人
B:そうでもない人
- 脚力や腹筋のパワー不足を補おうとする際の優位性の差
A:手足の小指側を使いがちな人
B:腰を使いがちな人
C:首を使いがちな人
この掛け合わせの数だけ、上がっていくときの身体認識のプロセスが違います。
ほかにも首・肘・膝まで含めるともっとたくさんありますが、このポーズでの主なものはわたしの見てきたパターンでは、上記のものです。
わたしはブリッジに関しては特に回路の組み立てに個別性が出ると思っていて、隣の人が受けているアドバイスとは逆のこともある、そういうものと思っています。
手首のセットアップにうれしい、ハーフストレッチポール
それはそれとして万人に共通する難しさのポイントは、
手首をあの角度で肩・首に近い位置に置く
という、セットアップ。
そもそも、これ自体が日常でまずありえない形すぎます。
壁を押すときやドアを押すときに後ろ向きで押すって、ないですよね。
これが、ハーフ・ストレッチ・ポールを使うと少し楽にセットできます。
こちらでございます。カマボコ状の棒です。
こーゆー感じで、カマボコの上に寝そべりはじめてですね・・・
こーゆー状態に、なんとか手を持っていきます。
最初はもう、この手の位置だけで、けっこう大変なの。
もうブリッジをやった気がするくらい(笑)
肘が開いちゃって、なかなかここまで行かないの。
なのでカマボコが役に立ちます。
カマボコがあることで
- 腰がフラットな状態のまま肩甲骨の位置を床から少し浮かせてスタートできる
- 背中と床の間にスペースのある状態でスタートできる
- 腰が浮いているので最初から脚力のスイッチを入れやすくなる
苦手意識があると、感覚的に床と背中の癒着が起こるんですよね。
それを、カマボコが剥がしてくれます。
で、上記のように中指が肩に近い状態でセットできると、そこから試行錯誤がしやすくなります。試行錯誤というのは、それぞれの回路によって変わってきます。
「上がらないっ! 無理っ!」は、もったいない
この後屈のポーズは、序盤にも書きましたが、橋のポーズをしっかりやってから進むと、だんだんできるようになります。
橋のポーズだけでも、もちろんおすすめです。
これね(リンク二度目)
そしてこのポーズはやはり、なにより
メンタルにすごくいい
です。
もうこれは、実感レベル。
ヨガの練習の終盤に少しこれがあるくらいが、すごくいい。
メンタル(=脳)にいいアーサナは、薬を飲むことで負担をかけてしまう内臓の健康を考えた際にも、全身の健康に有効です。
ひとりでやろうと思ったらまずやりたくないポーズなので(笑)、できてもできなくても楽しめる形で伝えるようにしています。
やればできるしなんなら得意って人でも、家じゃやんないポーズナンバー1じゃないかこれ。(どお?)
そんなこんなで
あー
やーれ
どっこいしょ~
まずは頭が浮いたら万々歳。そこから少しずつでいいんです。
▼東日本橋・浜町で活動している、背中がガチガチの人に来て欲しいヨガ、やってます♡
(カマボコございます)
人生初ヨガの人もどうぞおいでください。人生は長い旅です。