うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

母親になって後悔してる オルナ・ドーナト著/鹿田昌美(訳)

原題は『Regretting Motherhood』で、2008年に開始されたイスラエルでの調査(対象者23名・すべてユダヤ人)をもとに書かれています。なんだn数23の話かと思うかもしれませんが、その対象者の選びかたも重要なコンセプトになっているので、たった23人と思う…

アハリャーの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいます。第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 前回は「インドゥの息子の物語」について書きました。今回はその次に収め…

オツベルと象 宮沢賢治 著

えええええ、こんな話だったっけ?! と、ものすごい衝撃を受けました。 この話は子供の頃に読んで「苦しいです。サンタマリア。」というフレーズもしっかり覚えていました。 なのに、ものすごい衝撃。 それはわたしがオツベル側でもおかしくない年齢を越えた…

体調予報 ― 天気予報でわかる翌日のからだ 河合薫 著

かつての仕事仲間が読んでよかったと言っていて、わたしも買って読んでみました。 ハタ・ヨーガのクラス構成を考えるときに、こういう本(このブログで紹介したものでは『整体かれんだー 旬な身体になる』など)を参考にします。 季節と身体に関する本は、こ…

ドミトリーともきんす  高野文子 著

またすばらしい本を読みました。 かしこい・かわいい・やさしい・かっこいい・デッサンすごい。この5つの要素がそれぞれ200%ずつの、もう1000%くらいすてきな本でした。 あまりの暑さにワタクシ計算ができなくなっております。パーセントは足したり掛けた…

月経後の貧血対策をしながらの仕事と新しい信仰対象のこと

わたしの周辺で、ぼちぼち閉経の話がトピックにあがるようになっています。 少し年上&同世代の友人から話を聞きながら、毎年少しずつ変化する心身を観察しています。 わたしの場合はパンデミック以降、これまでと同じ仕事を家でやるようになり、食事も室温…

イワン・イリッチの死 トルストイ著/米川正夫 (翻訳)

こんなの一回死んでみないと書けないはずなのに、どうしてこんな文章を書けたのだろう。イタコとの共作? なーんてことを思うほど、「死ぬ間際までの意識の実況」が細かくて驚きました。 この小説の主人公は45歳で亡くなります。 自分の幸福への視点を見つけ…

ヘナでセルフカラーをはじめました(道具と作業編)

今年の夏から、セルフカラー(目的は白髪染め)をはじめました。毛髪の草木染めです。 友人のアドバイスに加え、ネット動画で溶かす濃度の具合を見ながら練習して、3回やって自分のやり方がざっくり決まり、気負わずできるようになりました。 使っているヘ…

真鶴の港町散歩(神奈川県足柄下郡真鶴町)

先日は真鶴岬の写真をアイドルのBGMでお送りしましたが、今日は演歌です。 やっぱり港町には演歌です。わたしは八代亜紀さんの「おんな港町」という曲が大好きで、イントロが刑事ドラマみたいでカッコイイところから急に演歌になるところや、楽器で表現され…

ケープ真鶴へ。岬はいつだって、曇れば火サスの世界(神奈川県足柄下郡真鶴町)

暑い夏が終わりに近づいていますね。それにしても、今年の夏は暑くてしんどかったですね。 仕事どころじゃないでしょう。そんなときは、わたしのくだらないブログを読みながら頭をゆるめちゃってください。 先日、真鶴で中川一政美術館へ行ったあと、同じバ…

毎年この時期になると思うこと

いつ頃からかは覚えていないのですが、毎年この時期に思うことがあります。 8月になると本の感想へのアクセスが増えるのです。 宿題で困った人が文章を探しているのでしょうか。「感想」「あらすじ」「要約」というキーワードとセットで検索されます。 さて…

アトリエ・手作り雑貨PoPoCo(ポポコ/神奈川県足柄下郡真鶴町)

真鶴町で、とても楽しい場所を見つけました。 ここはお店というよりも、もはやミュージアム! おしゃべりしながらコレクションを見せてもらって、あまりの可愛さに頭がおかしくなるかと思いました。 わっ。内藤ルネさん。わたしも大好きですぅぅぅ~と盛り上…

中川一政美術館(神奈川県足柄下郡真鶴町)

向田邦子さんのエッセイを読んだり、尾崎士郎記念館へ行ったのをきっかけに気になっていた中川一政さんの美術館へ行ってきました。 小田原と熱海の中間くらいにある、真鶴の岬近くにあります。電車とバスで行きました。 わたしは近頃、個人の歴史と作品をあ…

前後開脚とハヌマーン(猿神のポーズ)

ハヌマーン・アーサナについては14年前にちょこっと書いていましたが、ほんとうにちょこっとでした。 このアーサナの名称は、ハヌマーンという猿の神様が、海をひとっ飛びピョーンと超えていく跳躍の姿が由来になっているそうです。 先日この跳躍姿を期待し…

インドゥの息子の物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいて、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介しています。 前々回は「リーラーの物語」、前回は「カールカティーの物語」について書き…

これはただの夏 燃え殻 著

すっかりこの作家の世界にハマっています。高校時代に『キッチン』や『つぐみ』を読んだ時のような、ああいう気持ちになることはもう一生ないものと思っていたけれど、それがおばさん版として再現できてしまう。なにこれ。奇妙な感覚。 屈託の焦点の定まらな…

インド&日本の合作アニメ『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』が今週末13日(土)に東京で上映ですってよー!

今日はお知らせです。今週土曜8月13日の夕方に、日本クオリティのアニメでラーマーヤナを観ることができる『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』が東京都江戸川区(最寄駅は瑞江駅)で上映されます。先日友人から教えてもらいました。 どんなふうに2時間少々に集…

影響を受けに行く。自分から行ってみる。

これはいいなと思ったときに、それが発言であればその人の本を読んだりするのだけど、そうでないときはどうすればいいのだろう。たとえばそれが音楽だったら、弾いてみたりするのだろう。動きだったら、同じように動いてみる。真似をする。子供の頃にドリフ…

あのこは貴族(映画)

以前友人がおもしろかったと言っていた小説の映画版を観ました。 わたしは東京に住んで25年以上になります。この映画に出てくる場所が、半分くらいわかります。 登場人物が自転車で移動しているあたりを、わたしも自転車で走ることがあります。 東京の中心部…

カールカティーの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を今年も引き続き読んでいます。第3章はおもしろストーリーがてんこ盛りなので、各寓話にある要素をちょこっと紹介します。 前回は「リーラーの物語」について書きました。今回はその次に収められている…

津田青楓 図案と、時代と、(渋谷区立松濤美術館)

あまりの暑さに出かけるのを先送りしていたら、会期が迫っていました。 広告を見てなんとなく見たことがある感じだと思って行ってみたら、夏目漱石の後期作品の装丁デザインのかたでした。 早稲田の漱石山房や神奈川近代文学館からも展示物が来ていて、それ…

ヨガとカルトと多校展開、SNS検索の時代

ヨガとカルトは相性が良く、有名なオウム真理教やアレフだけじゃない。 以前そのヨガ・チェーンが都内で店舗を増やし始めた頃に、こんな日記を書きました。 もう12年経つんですね。どのチェーンかは、以下の専門サイトで「ヨガ」と検索したらわかります。200…

セタブン大コレクション展 パート2/ 世田谷文学館(東京都世田谷区)

世田谷文学館で開催されているコレクション展へ行ってきました。 以前パート1を観に行った、こちらの続編です。 死ぬほど暑いなか行きました。道中のサルスベリが美しい芦花公園駅です。 パート2では柳生悦子さんの衣装デザイン画のおしゃれさと、井上ひさ…

ボクたちはみんな大人になれなかった 燃え殻 著

わたしは「界隈」という言葉がどうも苦手です。 自分はどのくらいこの話に出てくるネタを知っているとか、ある時代のその土地を懐かしんで事情通であることをほのめかすとか。そういう内輪盛り上がりをやりたい人への撒き餌で惹きつけるマーケティングをする…

リーラーの物語(ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章にある寓話)

昨年出版された日本語版の『ヨーガ・ヴァーシシュタ』を、今年も引き続き読んでいます。今は再読なので、ひとつひとつの寓話を少し落ち着いた目で読んでいます。 ヨーガ・ヴァーシシュタは全6章あるのですが、第3章はおもしろストーリーがてんこ盛り。どの…