うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

日常

人間の複雑さを小説で読むようになってから、少しずつ変化してきたこと

何度か書いてきたことですが、わたしはここ10年くらいで長い小説を読む(読める)ようになりました。 それまでは脳内で推測したり決めつけたりすることを急ぐ、いわゆる「ジャッジメンタル」のはたらきが活発で(せっかちとも言う)、本を読むにしても、選ぶ…

夏目漱石の『こころ』をなぞる旅をしてみて思ったこと

今年のGWに夏目漱石の『こころ』をなぞる旅をしてきました。 映画と小説でおさらいをして出かけました。 キラキラの海と太陽の下で行われた陰気なマウンティングのありようを全身で感じてきました。 小説はフィクションです。なので、追いかけたところでリア…

消滅を落ち着いて認めることのむずかしさよ

わたしはデジタル・ネイティブの世代ではないけれど、デジタル化の波と共に生きてきてこれからもそれが続く。そういう時代を生きています。 いまはデータ保存を随時クラウドでバックアップしてくれるような状況が増えていて、うっかり消してしまった、みたい…

野菜だより 高山なおみ / おいしい副菜 ほりえさちこ  この二人のレシピをヘビロテしている

冷蔵庫を開けると冷えたおかずが1、2品タッパーに常備されている夏の生活は快適。この春から何品作ってみたことか。 先日、わたしが作り置き自炊生活に突入するきっかけをくれた友人から手紙が届きました。高山なおみさんの本に出会ったことで、材料や工程…

コロナの除湿機を買い換えました/衣類乾燥除湿機Sシリーズ

12年活躍したコロナ除湿機が、きのう我が家を去って行かれました。 粗大ゴミのシールを2枚貼っているときに脳内で流れるドナドナのメロディ。 早朝からセンチメンタル・ジャーニーでした。 いや、もうじゅうぶん任期は全うした。それどころか、再選何度目な…

共感性羞恥という言葉の使いかたを教わったときのこと

わたしは近頃よく目にする言葉について、意味がわからなかったり自分の場合はどう使うことになるのか不明なものは、使わないようにしています。 今日はそんな保留ワードのひとつだった「共感性羞恥」あるいは「共感性羞恥心」について。 先日、その使いかた…

ヒヤシンス・シーズン2終了のあれこれ

昨年咲いたヒヤシンスの球根が今年も咲いて、こういうのって連続して咲いたりするんだ……というのを初めて知りました。 最初に買ったときはピンポン玉くらいのサイズの球根だったのが、翌年は7割くらいのサイズになり、花は4割くらいのボリューム感で咲きま…

疎遠になっている知人の目を内在化させると、発信しずらくなるという話

先日、友人がブログや Instagram を更新しなくなった理由を話してくれて、それについて思うことがありました。 こんな気持ちを教えてくれました。 あの時のあの人、あの時のあの人・・・、と 疎遠になっている人の顔が浮かんで その人が自分の情報を見るのだ…

失敗して助けられてありがたく思って日常の光を見た24時間のこと

必要なものを間違えて捨ててしまったり、食器を落として割ってしまったり、上書きしてはいけないファイルを上書きしてしまったり、日常でやらかすと凹みます。そして忘れた頃にまたやります。やりました。やりましたわ~。先日、電車の中に荷物を置き忘れた…

仕事のことで迷ったときには日本橋丸善の二階へ行っています

先日、銀座のヨガの帰りに「このあとどこへ行くのですか」と訊かれて、「いま仕事で迷っていることがあって、これから日本橋丸善の二階へ行って考えようと思っています」と答えました。 ここしばらく、ウェブの仕事に関して今のところは慣れや経験によるカン…

踏んだり蹴ったりの旅の夜

今年のGWは暇だった。 数日間ずつ群馬と千葉へ少し出かけた。千葉のほうはワーケーションみたいなのって実際どうなんだろうとチャレンジしてみる、パソコンを持っての移動。ビジネスホテルを予約して外房の2つの海街に泊まった。 そのほかにもGWはけっこう…

FさんとUさん

つい先日、若き日の自分だったら相手の矛盾をあげつらっていただろうな、と思うことがあった。 とてもやさしそうで穏やかな暮らしを推奨するFさんの行為に、職業差別と非サステナビリティを見つけ、突っ込みたい気持ちが立ち上がった。 わたしはこの感情を攻…

氷河期世代、多生の縁

お花見シーズンの前あたりから、いろんな人と雑談をする機会が増えています。 あっという間に時間が過ぎたときのことを思い出すと、話した人それぞれが日々自分のなかで起こる葛藤に向き合って過ごしていたことがわかります。 ばちっと明確に言語化していな…

植物を置くと、光と水を意識する生活になるね

前にも何度か書いたけれど、わたしには心の中で「ライフスタイルおしゃれ番長」と呼んでいる友人がいて、少しずつ影響をもらっています。 その人の家は散らかしかたにもコツがあるのか? と思うくらい、ミニマリストってわけじゃないのにすてきな暮らし。 昨…

同じ単語を逆の文脈で決め手に使うことがある

少し前の週末に、一年ぶりに会う友人たちとゆっくり話す時間を過ごしてきました。 友人とその配偶者のかたと三人で話すようになって、数年が経っています。 それぞれが年齢を重ねて考えてきたことを交錯させ、ゆるい雑談を重ねる瞬間に「ああ、今のこの意識…

紹介したものを「真似してもいいですか?」と言ってくださる方々

ヨガクラスでお会いするかたから私物についてたまに聞かれるので、その都度思い出してお答えしています。 たまに自分でもどこで買ったか覚えていないものがあり、そういうときは後で調べてお答えしています。 そうすると「真似してもいいですか?」とか「同…

ヒヤシンス・シーズン2

寒い日に訛るとヒヤスンスのスーズン2となる、今日は冬のヒヤシンスのその後のことを書きます。 昨年はじめてヒヤシンスの水耕栽培をやってみて、終わって、ネットで見た情報のとおりにしばらく土の中で球根の栄養補給→乾燥させて置いておくというのをやっ…

夢は乗り越えたい印象記憶を見せてくれるもの

物理的に日常を離れると、日々の思考からも距離を置くことができます。 いつもの寝床とは違う環境で見る夢で自分のなかでまだ生きていた感情を知った、そんな経験はありませんか? わたしは何度かあります。 9年前にインドネシアで見た夢について書いたこと…

旅で見た光景をニュースであとから理解した。西インドの凧揚げのこと

先日ネットニュースに流れていた情報が気になって読んだら、西インドの凧揚げの話でした。 わたしは2017年の年末を西インドのグジャラートで過ごしていて、まさに凧揚げのお祭り準備の真っ最中! という時期だったようです。 このニュースをたまたま見たので…

補正したい・盛りたい気持ちへの嘲笑を自分自身へ向けることが「躾」になっていること

なんだか回りくどいタイトルになったのですが、ずっと思っていたことが今回のタイ旅行でよくわかった、そんな出来事がありました。 旅行中にタイの人と仲良くなって、写真を送ってもらえることがありました。 送られてくる写真を見て、自身の見た目を補正し…

いろいろなことがありました。しばらくタイにいました

年末年始をタイで過ごしてきました。この三年間の間に、他国もさまざまなことが変わったのだと強く感じる旅でした。タイではスワンナプーム国際空港、日本では成田空港、航空会社はエアアジアを利用しました。 それぞれの空港でのチェックやオペレーションを…

師走。グルが自分の足で走っているのを見たことがない

早いもので12月に入りましたね。 「師走」だなんておもしろい暦の名前をつけるものだと思います。 忙しい僧侶が由来らしいですが、お坊さんが走っているのって、足音の静かな小走りくらいしか見たことがありません。いまは走るにしても車かバイクに乗って走…

遺伝も認識しながら自分を自分でドライブしていくこと

先日、ご家族のことで自身の考えを整理されているかたとお話ししていたら、時代や環境、遺伝の話になりました。 わたしは性質・性向に遺伝が最大49%影響することを想定して、身体的なもの以外でも、親の考えかたの傾向・考えないことや苦手なことの傾向・そ…

友人の初潮の日に居合わせたような、まったく別の話

なになに、そんなヤングな友人がいるのかと。 事実誤認を誘うようなタイトルでごめんなさいね。今日は、わたしの半径50センチの話です。 わたしの友人には裸眼で生活してきた視力強者が多く、ずっとメガネをかけてみたかったの! なんて言いながらリーディン…

秋の会話

先日、山野草を見てはあーだこーだ話し、榛名湖から伊香保まで歩いた話を書きました。 あーだこーだというのは、本当にあーだこーだで、あーだとか、こーだとか言うだけです。 特に話すことがあるわけでもないので。 こんな会話をしながら歩きました。 娘:…

マユミに惚れた

演歌の歌詞を書きました。 というわけではなく、恋話よ。 わたしが一番好きなのはサルスベリ。 これまでは断然、サルスベリでした。 百日紅よりも猿滑と書きたいサルスベリ。 この花を見る楽しみがあるから、わたしは残暑にも耐えられる。 そのくらいダント…

Trick or Muscle!!! Happy Navasana☆

ハッピーナヴァーサナ! ナヴァは「舟」。これは舟のポーズです。沈まぬ舟を目指しましょうね。 自前の腹筋でハッピーナヴァーサナ! 内腿がたるんでてもハッピーナヴァーサナ! 首筋がぶっとく立っててもハッピーナヴァーサナ! つま先とふくらはぎがつって…

マウンティングの用法がわからない

先日友人と話していたら、ヨガの先生からマウンティングをされたそう。 わたしはそれを聞きながら、こういうのをマウンティングというのかと、その用例をひとつ知りました。 ここ数年で聞くようになった言葉で、いまひとつ使い慣れないものってありませんか…

わたしを騙してくれるもの

ひさしぶりに学生時代の友人と話をして、考えたことがありました。 いろんな話をするなかで、これはなんの情報交換だろうと思って振り返ってみると、それは「いま何に騙してもらってる?」みたいなこと。 プラセボ効果でもなんでもいいからちょいちょい自分…

ヨガのティーチャー・トレーニングの広告が釣り針になるとき

今年の夏に、こんなことがありました。 職場で顔見知りのAさんから、ヨガのインストラクター資格(RYT)について質問をされました。Aさんの顔と名前は知っていたけれど、そのときはあまりよく知らない人でした。 Aさんは以前わたしの隣の席だった人から、わ…