冷蔵庫を開けると冷えたおかずが1、2品タッパーに常備されている夏の生活は快適。この春から何品作ってみたことか。
先日、わたしが作り置き自炊生活に突入するきっかけをくれた友人から手紙が届きました。高山なおみさんの本に出会ったことで、材料や工程が少なく、料理することに抵抗がなくなったと書いてありました。
わたしも同じ魔法をかけてもらって、なんといまは家に野菜を焼く網があり、それまでは常備しなかったナンプラーや酢を切らさない生活をしています。
今日はこのレシピの中の「ごぼうの黒酢煮」がストックしてあります。
お正月のメニューとして紹介されていたのですが、黒酢が疲れに効くんですよねー。
朝は「豆乳プリン」を食べ、これは毎週4回か8回食べています。4個のグラスで作るので4の倍数です。
このあと、これらの本を買いました。
この二冊と上記の合わせて三冊。どれかを毎日開いています。
野菜だより 高山なおみ
章立てが野菜単位になっていて、八百屋へ行く前に最近よく売っている野菜のページをチラチラと見て行くことを繰り返し、今年の春は以下のものをよく作って食べました。
- 新じゃがの鍋蒸し焼き
- かぶのスープ 塩バター味
- かぶの厚切り焼くだけ
- かぶの葉の塩おひたし(レシピにはクレソンも入るのだけど、かぶの葉だけでもおいしい)
- 里いもの押さえ焼き
- 焼き大根のごろごろ煮(これにハマって百円ショップで網を買った)
この本が出たのは2005年で、もう古本でしか入手できません。
電子レンジが出てこない、揚げ物はない、材料も少ない。簡単なメニューばかりです。こんなにシンプルなのにこんなにおいしいってどういうことだと驚いたものを何度も作って食べています。
この本をきっかけに以下の本を買って、これまたハマってあれこれ作っています。
おいしい副菜 ほりえさちこ
これは2022年の本で、GW頃に買いました。
章立てが野菜単位になっていて食材が1つだけのものが多く、工程が少ないのにおいしいものばかりです。
冷やしておく作り置きおかずもおいしいのと、野菜の章立ての種類が多い(なんと38種)ので、暑くなってから特にこの本が活躍しています。
まだ以下しか作ったことがないけれど、全部おいしかったです。
これで1300円って、実用開始後のエンゲル係数を考えるとレシピ本として破格の密度。
八百屋で「最近この野菜が大量に安く買えるなぁ・・・」と思った時に、この本にある野菜なら迷わず安心して買えます。
* * *
わたしはお昼にお弁当は作ったりしていたけれど、40代半ばまで料理をすることに関心がありませんでした。
パンデミックでテレワークができるようになったのを機に、ここ数年でやるようになりました。
いつも行く八百屋とスーパーが決まり、それぞれの営業日や開店時間を覚え、複合的に条件が揃ったところで好みのレシピに出会い、やりはじめました。
それまではお弁当もお気に入りの品種の玄米で作ったおにぎりでいいや、あとはブロッコリーの茹でたの持ってこ・・・とか、お気に入りのヒヨコ豆のサラダだけ、なんて日も多く、こだわりナッシング。
いまもこだわりのなさは変わらないのですが、炭水化物を摂ると会議中に眠くなるのを発見して以来、ちょっと困っていたところに野菜のおかず技術習得の波がきました。
いま流行りのリスキリングです。(使い方あってる?)
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「一生料理は苦手なままだと思う」と、これまであちこちで言っていたかと思います。
もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対、みたいなことになっていました。
絶対とか一生とか、言うもんじゃないですね。
ん?
あれ?
「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対」って、よくよく分解すると、恋する気があるんですねこれ。
なーんだ。わたしにも料理する気があった、でいいんじゃないの。
これまでは、単純に食材を買って帰って料理をするのが面倒だったのでした。
料理する気はあったみたい。
今はたいへん楽しくやっています。