年末年始をタイで過ごしてきました。
この三年間の間に、他国もさまざまなことが変わったのだと強く感じる旅でした。
タイではスワンナプーム国際空港、日本では成田空港、航空会社はエアアジアを利用しました。
それぞれの空港でのチェックやオペレーションを見て、世界的な疫病の流行で人の動きが激減した後の変化、パンデミックに各国が対応を重ねた上での世界の動き出しを見てきた旅でもありました。
タイへ行くのは三度目です。初めて行く国ではないし、バンコクでは以前泊まったことのある宿を利用しました。
だけど初日から、これまでと違う感じがしました。覚えている道を歩きながら、閉館した宿の建物や営業形態を変えたお店が見え、これは慣れた感覚での旅にはならなそうだと予感しました。
その後、約10日間のうちに、いろいろなことがありました。
外国へ行くのが久しぶりで感じやすくなっていたのもありますが、今回は旅行を決める時点で緊張していました。
航空会社も乗客の数が読みにくかったようで、何度も機体変更・出発到着時刻変更の連絡があり、早めに予約をしたのに支払い確定まで一ヶ月以上かかりました。
これまでは予約をしたらなるべく早く支払うように促される展開だったのに、こんなことは初めてです。その後も、出発前日に行ったWebチェックインの完了画面で「ドキュメントのチェックをするのでカウンターに立ち寄ってください」というメッセージを見て妙に焦ったりしました。
このドキュメント・チェックは、パスポートを見せて荷物の重量を量るだけの “いつものやつ” で、カウンターでは「成田からの出発とタイの入国時は何もチェックしませんが、帰国の際に成田でワクチンの接種証明の提示を求められます」と教えてくれました。
ウェルカムされているのに、こちらが勝手に「NGを食らうのではないか」「自分の勘違い・読み違いで準備が足りていないのではないか」と緊張することが何度かありました。
自分だけが特別に世間知らずになったわけじゃない。頭ではそのように状況を整理するのだけど、意識は緊張の連続でした。
だけど。
緊張しながらもオープン・マインドでなければ物事は前に進まない。間違いを認めて恥をかいて、他人に助けてもらって次のステップへ進んでいきます。
そうそう、そうだった。何事も、どこにいても、なんだってそうなのでした。
こういう気持ちを思い出すことが何度もあり、まるでマインドのリハビリのようでした。自分の思考の癖がわかりやすく行動の結果に出ました。
久しぶりの旅の行き先をタイにしておいてよかったと思いました。
タイは緊張をほぐしてくれる瞬間がたくさんある国です。
マッサージが有名ですが、日常の景色の中にも緊張をほぐしてくれる瞬間がたくさんあります。
これから静かに長く続くであろう旅行記の前に、その一部をご紹介します。
橋の上を歩いていただけなのに
すやすや。
電車の中のトイレの注意書きを見ただけなのに
ピクトグラムなのに、そこを省略しないのね。
片付けられていないクリスマスツリーが目についただけなのに
そもそもモミの木である必要はないのかもしれないし、多神教でいいのかもしれない。
船着場から降りて歩いていただけなのに
やあ!
はたらくおじさんを見ただけなのに
ここはバンコク。テーウェート市場の近くの交差点。信号を待つふくらはぎと背筋にプロの隠せぬ肉体美が溢れています。
日々の動作で鍛え抜かれた腓腹筋のふくらみをいっそう引き立てるかのような、オーバーサイズ気味のゴム長の直径。これは計算され尽くされたオシャレなんじゃないか。
おおっ☆
チラ見えしたマスクと長靴の爽やかな色合わせ、そしてこの清涼感!
ポップなパンツの柄の "こなれ感" とあわせてトドメを刺され、完全にハートを掴まれました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
これはほんの一部。いろいろなことがありました。ヨガもしてきましたし、どぎついマッサージも受けてきました。
ただいま絶賛社会復帰中です。これから少しずつ画像を整理して、楽しいことをあれこれお伝えしていきたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。